UP 2012.3.22やまぼうし
北摂 有馬富士〜青野ダム
■日時:2012.3.10(土) 天気 晴
■行先:有馬富士(374m)〜青野ダム
     1/25000地形図 三田
■同行:武庫川エコハイク

福島大池と有馬富士
武庫川エコハイクに同行して、有馬富士から千丈寺湖、青野ダムを訪ねる。春は名のみの。晴れてはいるものの風は冷たく、時雨模様の中のウォーキングでした。
コースタイム:
JR新三田0930〜福島大池1030〜有馬富士山頂1130〜有馬富士共生センター(1220〜1300)〜青野ダム記念館(1400〜1420)〜JR広野駅1510
地図はこちら
1.大池川に沿って
新三田駅前に集合したのは約60人。本日の行程地図と説明書をいただき、リーダーから出発前の説明を受ける。単なるウォーキングでなく流域の自然や歴史を学べるところがこの会の人気の秘密。参加自由、無料で保険付である。延べ参加者は2000人を越えた。
 曇り空で風が冷たいが、午後から天気は回復する予報を信じて出発。JRのガードを潜り、R176を横断して旧丹波街道を行く。田んぼの真ん中に御旅所がある。畑仕事の方にお聞きすると近くの稲荷神社の祭礼用だという。大池川を渡り、青龍寺に入る。行基菩薩開基。本堂に国重要文化財の如意輪観音坐像がある。この丘に城ヶ岡城があったといわれるが今はお墓が並ぶ。大池川を遡る。奈良時代、僧行基が築造した福島大池からの水を灌漑用水として武庫川左岸に導水されている。上流にはハンノキやヤマボウシの木が多い。福島大池の取水口付近には滝があり、付近の露岩は有馬層群の流紋岩である。(*案内の記載は誤りで、火山礫凝灰岩であるとの指摘がある)

新三田駅で本日のコース説明

稲荷神社御旅所

青龍寺

大池川用水

大池川を遡る

ハンノキ林 

2.有馬富士(角山)

 有馬富士を映す福島大池は寒々しい光景であったが、カモが元気に泳ぎまわり、餌を求めて我々の後を追ってくる。マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、沖にキンクロハジロの姿も。池を半周してかやぶき民家で小休止、暖かいお茶をいただく。湖畔を離れて有馬富士の登りにかかる。有馬富士とは別名で、本来は角山(つのやま)という。山を取り巻くように遊歩道が付けられている。9合目、標高300m付近の小広場で山頂を目指す組と、そのまま千丈寺湖へ下りる組に分かれる。急ぎ足で山頂(374.0m)を往復する。丸太階段と岩場の直登道は上り8分。山頂からの展望は、折からの小雨に煙り麓が覗くだけ。晴れていれば六甲の山並から明石の海まで望むことが出来る。

取水口付近の流紋岩の露頭? 

福島大池

湖畔のかやぶき民家で休憩

有馬富士(角山)山頂(2012.2.9)

3.千丈寺湖へ

 有馬富士から千丈寺湖畔の有馬富士共生センターを目指す。きれいに整備された遊歩道が起伏しながら下っていく。正面に花山院、飯盛山、左手に城ヶ岡、金比羅山、振り返ればピラミダルな有馬富士がシルエットに浮かぶ。本日の展望コースである。車道に下りて芝生広場横から有馬富士共生センターへ。三田市が平成17年第29回全国育樹会会場の跡地を利用して建設した公民館的機能を有する里山の利活用の拠点。木の香りが漂う立派な施設である。ここで昼食をとる。

千丈寺湖へのハイキング道

有馬富士

有馬富士共生センターと花山院

4.青野ダム

 大芝生広場を横切って、千丈寺湖畔の車道を歩く。湖畔に第4〜第1加茂山公園があるが人影はなく、たまに釣り人がいる。対岸にそびえる山は飯盛山。千丈寺湖は黒川と青野川の合流点をせき止めて昭和63年に完成した複合ダムで、北にそびえる千丈寺山の名前からとった。北摂ニュータウンの開発にあわせたものである。当時三田市は人口増加率が日本一であった。青野ダムの堰堤を渡る。末吉橋の彼方に千丈寺山がそびえ、公園の水の木のモニュメントが回る。下流には多自然型魚道が見える。記念館で小休止して館員からダムの由来や機能の説明を受け、近くの古墳から出土した須恵器などを見学する。

大芝生広場

飯盛山

青野ダム

千丈寺湖と千丈寺山 

青野ダム記念館で

ダムサイト公園のモニュメント 

末野高架水道
広野駅に向って最後の行程を歩く。高架水道を潜る。末野開拓のためはるばる母子から水を引いた歴史に思いをはせる。また時雨がやってきた。

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