UP 2012.8.20やまぼうし
北摂最高峰 深山(天王から)
■日時:2012.7. 8(日) 曇
     2012.8.18(土) 晴のち雷雨
■行先:能勢 深山(790.5m)
     1/25000地形図 福住
■同行:エコハイク 2名(7/8下見)
           54名(8/18本番)
深山は北摂の最高峰であり、武庫川第1の支流の羽束川の源流にあたる。武庫川エコハイクの下見(7/8)及び本番(8/18)で天王地区から往復する。るり渓やささやまの森からは何度か登っているが今回は初めてのコースである。本文は下見時の記録をベースに本番を若干補筆した。
・登山コース下見:
 天王小学校(昼食)11:50〜林道〜牧場跡12:20〜管理道12:45〜山頂(13:00〜13:30)〜天王小学校14:25
・本番:
 天王小学校11:40〜林道(昼食)〜牧場跡12:50〜管理道13:10〜山頂(13:30〜13:45)〜天王小学校14:50
・交通(本番):マイクロバス2台
        往路:宝塚駅〜波豆八幡〜つくしの里〜高売布神社〜観福寺〜籠坊温泉〜天王小学校
        帰路:天王小学校〜能勢道の駅〜川西能勢口駅〜宝塚駅
地図はこちら
「天王」
 車で千苅ダムから羽束川に沿って北上し、篭坊温泉から能勢町天王地区に入る。ここは大阪府の北端に位置し、標高500mの高地である。駐車する場所はなく、事情をお話して天王小学校に預かっていただいた。本番の日はマイクロバスを使うが、駐車する場所がないのである。小学校から深山の頂上を見ることはできないが、R173まで出ると頂上のレーダが見える。

スタートの天王小学校(標高500m)

林道ゲート
 早昼を済ませて林道を歩き始める。轟音をとどろかせてモトクロスバイクの集団が目の前を通り過ぎていったがやがて引き返してきた。先生のお話のように、この先は不法投棄防止とモトクロスバイクの通行を防ぐために鉄柵が設けられているのである。歩行は禁止ではないことが分かった。下見は重要である。小学校の遠足ではこの道を登るとのことであった。
「羽束川源流」
 羽束川は能勢町に入ると天王川と名を変え、天王から北川が分かれる。右手に北川を望み、耕作地から植林帯に入る。密集したスギ、ヒノキの森は暗く林床に草も生えていない。間伐もまばらで放置林に近い。日陰なので夏のハイキングには助かる。心地よい瀬音が大きくなったと思ったら、流れが滝の様相を示してきた。岩場の渓谷というより森林の中をしぶきをあげて下る滑滝で、その長さは50m以上はあるだろう。新発見に単調な林道歩きも癒される。(8/18は流れが少なかった)

植林帯の中を行く

羽束川源流の滑滝
 森を抜けると草地が現れた。かつての浅井牧場の跡地で、牛舎の跡も残っている。一服する。立ち木の間から頂上のレーダードームが覗く。林道は4叉路となっていて、どちらへ進むか一瞬迷う。頂上に向って踏跡もあるが、左の岩ゴロの道を選ぶ。大きなヒマラヤスギが目印である。あとから地図で確認すると、直進は管理道へ、右折は牧場の中の道のようである。

植林帯を抜けると浅井牧場跡地(標高650m)

牧場跡地から頂上を見る
「深山山頂」
 岩のごろごろした歩きにくい広い道を登って行くが頂上と並行していてなかなか近づかない。4叉路から15分ほどで稜線の管理道に合流する。ここから舗装道を歩くこと数分でレーダー雨量観測所と深山宮のある頂上に着く。岡牧場前から頂上へ通ずる国交省近畿地建の管理道は入口にゲートがあり、一般車は通行できない。

管理道へ出る(標高750m,左が天王への道)

レーダー雨量観測所
日曜日とあって、頂上には何組かのハイカーがあった。360度の展望も雲が垂れこめてはいたが、北は多紀連山、東に半国山、南に六甲山や大船山、羽束山を望むことができた。眼下にはスタート地点の天王地区も確認できた。深山宮(しんざんぐう)は護国神社で、菊の御紋の灯篭がある。三角点(790.5m)は神域のなかにあり、玉砂利で埋まっていた。

深山山頂の深山宮

8/18武庫川エコハイク集合写真
帰りは管理道横のハイキング道を歩いたが、リョウブの幹は鹿に剥がされ、クマザサは葉が全くない丸坊主の状態であった。

鹿の食害(リョウブ)

深山ハイキング道(るり渓方面)
元の道を引き返す。スタート地点までは1時間弱、途中に道標やテープ類は全くない林道歩きといったところでした。林道途中から庫阪峠へ登り、3府県境の舩谷山を経て北面から深山を周回すると変化が楽しめるだろう。

帰りにご挨拶した岡牧場(左手に管理道の入口がある)

関連ページ:深山縦走(ささやまの森公園からるり渓温泉へ)2009.4.26

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