UP 2012.8.20HRY
北摂 車作の森〜阿武山

車作の森 キツネノカミソリ群生
◇ 日程:2012.8.17(金) 天気 晴、猛暑
◇ 集合:JR摂津富田10:00(市バス@乗り場)
      市バス10:05発→萩谷総合公園前10:25着
◇ 行先:車作の森〜阿武山(280.9m)〜阿武山古墳
◇ 参加者:シニア自然大学 環境科 14名

キツネノカミソリといえば車作(くるまつくり)の森ですが、今年(2012年)は不作。早々に切り上げて、予定外の武士自然歩道を阿武山へと歩く。

コース
JR摂津富田・・・市バス・・・萩谷総合公園前→車作の森(昼食) →武士自然歩道→阿武山→阿武山古墳→京大地震観測所→バス停大阪薬大・・・市バス・・・JR摂津富田 (歩行9.3km)

地図はこちら

「車作の森」
 萩谷総合公園バス停下車。標高は約200m、バス停前のテニスコートは炎天下にも関わらず元気な人で満員。車道を少し下り、林道へ入る。舗装の道もスギ、ヒノキの木陰となっており暑さはそれほどでない。山をぐるりと西へ回りこみ谷川にかかるところ、標高230mのフェンスの横に車作(くるまつくり)の森入口がある。ここ藤ヶ谷一帯の森林は里山保全地区で、地元や多くの市民ボランティアの活動で自然環境を守っている。この時期はキツネノカミソリの花を観賞する人々が訪れる。もちろん我々もそれが目的である。歓迎するかのように、入口に一輪のキツネノカミソリが咲いている。
 藤ヶ谷を遡ること数分でキツネノカミソリの群生地であるはずが、よく探さないと見つからないほど散発的である。どうしたことだろう。何組かの団体もベンチに腰掛けてあきらめ顔で、これ以上奥へ行っても無理よといっている。守る会の人のお話では、今年は乾燥が続き、おまけに鹿の食害にあって、咲くのは大幅に遅れるだろうとのことでした。

萩谷総合公園前からスタート

車作林道を行く

車作の森入口

藤ヶ谷を遡る

キツネノカミソリ群生地?

入口付近のキツネのカミソリ
「武士自然歩道」
 標高270m付近まで登ってみたがこの上にはもうないと分かり、早々に昼食を摂って引き返すことにした。このままでは消化不良なので、有志を募って武士(もののふ)自然歩道を阿武山へ向うことにする。道標もしっかりしている。しかし、出だしの木陰の快適な道は、すぐにバス道路に合流し、関電の変電所前に出てきた。ハイキング道はどこへ行ってしまったのか。変電所前に広場があり、ここから南下する道路が見えるが、庄本建設造成現場の看板がある。バス停の名前が阿武山口となっているし、ほかに山道らしいものも道標もないが、とにかく道路を歩くことにする。
 炎天下、ダンプが埃を巻き上げて行き来する。ハイキング気分が吹っ飛び、もう引き返そうかと思案する。やけくそで行くところまで行ってみようということにする。野球場の数倍もあるような造成地が現れる。住宅開発か墓地か焼却場かよくわからない。はるか送電線のかなたにこんもりと見える山が阿武山と思われる。ようやく林の道に入ってほっとする。この間、何の道標もない。茨木市の自然歩道ならきちんと設置すべきだ。

武士(もののふ)自然歩道
 
関電北大阪変電所

 これハイキング道?(変電所前)

造成地はるかに阿武山を望む
「阿武山」
 木陰の林の道を歩くこと20分で阿武山三角点(280.9m)到着。美人山とも呼ばれているそうですが、立ち木に囲まれ、展望は全くない。一息入れてすぐ出発する。しばらくで西方が開け、箕面から六甲山系の山々が見える。ここが唯一の展望地で再び林間へ。

阿武山三角点(280.9m)

箕面・六甲の展望
「阿武山古墳」
 武士自然歩道は、まもなく阿武山古墳への道を分ける。仲間のうち7人は古墳をパスして桑原橋バス停へ急ぐ。フェンスに沿って進むと雑木林の中に古墳の案内板があり、一寸した広場となっている。古墳は盛土がなく、尾根の先端を径82mの範囲を溝で区切ったものである。石室の棺からは人骨と副葬品が発見され、飛鳥時代の貴人のものと推定される。藤原鎌足の墓ではないかといわれているが定かでない。

阿武山古墳は藤原鎌足の墓ではないかと言われています


阿武山古墳分岐

古墳案内板
 
花が添えられた墓所
 元の分岐に戻らずに古墳のフェンスに沿って南下する。そのうち合流するだろうと思っていると京大地震観測所へ入ってしまった。観測所の舗装道は東へ振り、桑原橋へ下るつもりが、奈佐原へ下ってしまった。途中で道を尋ねながら大阪薬大前バス停に到着。炎天からようやく冷房の効いたバスに乗り込むことができた。茨木駅へ出るつもりが摂津富田駅へ戻る。はぐれた仲間と茨木駅で再会する。

京大地震観測所

奈佐原へ下りる(後は阿武山)

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