UP 2012.9.1HRY
北摂 大原野竜王山〜多田銀山
◇ 日時:2012年8月18日(火) 天気 晴、猛暑
     (本番 9月8日(土)天気 曇)
◇ 集合:JR武田尾10:00
      阪急バス10:13発→西谷支所前10:30着
◇ 行先:大原野竜王山(366m)〜ソエ谷峠〜多田銀山
◇ 同行者:櫻守4名
宝塚西谷から竜王山を経て多田銀山まで歩く。このコースは10年ぶり。真夏の低山はあまり歩きたくはないが、エコハイク武庫川の下見なので、道中危険のないよう、カマ、鋸、剪定ばさみなどを持って踏跡道を整備しながらの山歩きとなった。暑い!
コース
JR武田尾1013・・・(阪急バス)・・・西谷支所前1030→ごろく山里(1055〜1110) →竜王神社1120→竜王山(1205〜1235)→ソエ谷峠1325→(近畿自然歩道)→多田銀山道1425→悠久の館(1515〜1545)→白金2丁目バス停1613・・・(阪急バス)・・・川西能勢口1645 (歩行8.5km)

地図はこちら

「竜王神社」
 西谷支所から竜王神社を目指す。地元の人はこの山を竜王山(313m)とよび、頂上には雨乞いの竜王社を祀っている。今日目標の三角点のある竜王山(366m)はその奥にあり、愛宕山と呼ぶそうである。竜王神社は2003年に「ごろく山里」から取り付いた記憶があるが、桜の植樹をしていた昔と様変わりになってしまって、どこから取り付いていいかわからない。一人のメンバーが地元民家で聞いた場所を頼りに農道を分け入る。雑草に埋もれるように桜が点在していることはわかったが、花見どころではなく大荒れの林である。

ごろく山里参道取付き図(赤丸はGPSポイント
 山すその山林境界線をめぐり、取付きらしいものがないか探し回る。5人もいれば誰かが見つけるもので、あった!と叫んでいる。背丈もあるような雑草に埋まり、よく見れば洞穴のようなものがあり、どなたがつけたかピンクテープがぶら下がっている。中に入ると明確な道が上に続いていて、草や枝を掻き分けるほどではない。国土地理院の地図に載っていてもいい道である。

車道から見た竜王神社の山(地元でいう竜王山)

栗林を分け、農道を辿る
 少し離れた広い場所には丸太ベンチが置いてあり、北側に立ち木を通して天狗松や羽束山、大船山の頭だけが見える。ここは「ごろく山里」の一番高いところで、10年前は絶景が広がっていた場所だった。まずは進入路をわかりやすくするため、草刈開始。15分ほどの作業で、通りかかれば、丸太ベンチと参道入口がわかるようになった。

丸太ベンチが目印(人のいるところが取付き)

参道取付き(手前の草を刈ると見えてきた)
急な参道を10分登れば、赤い鳥居と祠の竜王神社であった。水も涸れて、誰も手入れしていない。地元でも古老以外、忘れ去られているようだった。

参道を登る

竜王神社(地元で竜王山と呼ぶ)
「大原野竜王山」
 さて社裏手の倒木をくぐって竜王山(地元で言う愛宕山)へ向う。多少のアップダウンがあるが、基本的には稜線をはずさないように歩けばいいが、枝道もあるから下り尾根を間違わないように気をつけねばならない。途中、右手から、みぶこ地蔵からの道が合流してきた。竜王山三角点(365.6m)に到着する。古い測量棒は10年前と同じ。何枚かの手製のプレートがかかっている。展望はないが、冬枯れの時期は少しは見通せるかも知れない。お昼のサイレンが響き昼食タイムとする。木陰をわたる風は気持ちいい。地形図では、長谷方面から直接竜王山を目指す破線の道が描いてあるが確認できなかった。
*西谷には3つの竜王山がある。布見竜王山長谷竜王山と大原野竜王山であり、いずれも雨乞いの山。

竜王山三角点(地元で愛宕山という)
「ソエ谷峠」
 昼食もそこそこにソエ谷峠に向う。今までと同じような踏跡道が続く。やや荒れていて、横枝や倒木が道をふさぐ。鋸の出番が増える。358Pを左(東)から巻いて、ソエ谷峠(330m)に出る。近畿自然歩道の道標が立ち、多田銀山2.9km、西谷満福寺・素盞鳴神社2.2kmとある。西谷方面は車通行できそうだが、銀山は車止めがある。竜王山方向を振り返ると、3本の山道が見えるが竜王山を含めどれも道標はない。左は西谷の新池・みぶこ地蔵方面で以前ここを下った覚えがある。藪は間違いなし。知る人ぞ知るである。ソエ谷とはどういう意味だろうか。近くには添谷池がある。

倒木を潜り

倒木を切り倒し

ソエ谷峠(向って右の道が竜王山へ)

ソエ谷峠(近畿自然歩道:左 多田銀山2.9k、右 西谷2.2k)
「近畿自然歩道」
 小休止して多田銀山に向かい近畿自然歩道を下る。小石のごろごろする不自然歩道はわざわざ石を運んできてばらまいた人工道で、歩きにくいことこの上なし。橋を渡ると、車のわだち幅のコンクリート道が続く。右手に流れが沿うようになってきてようやく普通の林道のようになってきた。林から抜け出してかんかん照りの林道歩きになる。一の谷池横を通過する。2000年3月に整備され、案内板の付いたきれいな灌漑ダムに変貌していた。昔、この付近から城山(404.7m)へ登った記憶がある。上流側に鉄板の橋が架かっていて、火の用心標識NO32があるから巡視路を伝って行ったはずである。

歩きにくい近畿不自然自然歩道

銀山川に沿って下る

一の谷池
銀山川を右岸に渡る。板塀に囲まれた工場?資材置き場?横に火の用心標識NO28がある。こちらも巡視路を経由して城山へ登る道だそうである。地形図に破線が続いている。芝辻新田・東宝塚ゴルフ場からの道が左から合流してきた。こちらの道は車が通行できるようである。建設会社の角を曲がって橋を渡ると銀山の本通りに合流した。

銀山・ソエ谷の分岐 

銀山の本通り(歴史街道)
「多田銀山」
 猪名川町の観光資源なので、しっかりした道標や案内板が増えてきた。金山彦神社、青木間歩、台所・瓢箪間歩まで0.8km、銀山入口の悠久の館まで0.4kmである。北へ足をのばし、青木間歩へ入る。50mほどの坑道で無料入場できる。構内の温度が21度で外界より10度以上も低く、体を冷すのに絶好である。次いで、S48まで操業していた日本鉱業所跡地と大露頭を見学。隣が秀吉の台所財政を賄ったという台所間歩である。見学が目的ではないので、すぐに折り返して悠久の館(多田銀山の歴史展示館)で休憩、汗だくのシャツを着替える。その間、宝塚FMの取材を受ける。

銀山の守り神 金山彦神社

青木間歩入口

青木間歩の坑道 気温21℃

日本鉱業所跡の大露頭

台所間歩
帰りは猪名川パークタウンの白金2丁目バス停から川西能勢口駅まで阪急バスに乗る。銀山の住人の通学や通勤買い物などの便宜が図れるよう、パークタウンへ上る螺旋階段が設けられている。

悠久の館

螺旋階段
 
螺旋階段の上は猪名川パークタウン
草刈や倒木処理に思わぬ時間を費やしてしまったが、これで安心だ。参加者が50人を越えると、路線バスに乗り切れるか心配である。増便や、分散乗車も考えなければならない。(本番は54名の参加者で、往路は何とかセーフであったが、帰りは分散乗車とした)

関連ページ:大原野竜王山(2003.3.22)

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