UP 2012.10..23やまぼうし
北摂 天狗の森から千丈寺山
■日時:2012.10.13(土) 晴れ
■行先:千丈寺山(589.6m)
     1/25000地形図 藍本
■同行:武庫川エコハイク 54名
千丈寺山は三田市の黒川と青野川に囲まれる独立峰で山頂に一等三角点がある。北浦、上青野、乙原から登山路が通じているが、乙原(おちばら)からの登山路がてんぐの森として整備され、兵庫県の「北摂里山博物館」の一つになった。今回、武庫川エコハイクに同行する。

乙原口バス停からの千丈寺山(左:南千丈寺山、右:北千丈寺山)
登山コース:JR三田駅0946・・(神姫バス)・・乙原口BS1010〜天狗の森多目的広場(1020〜1035)〜松住権現1140〜千丈寺山南峰(1205〜昼〜1240)
〜北浦天満宮1420〜末西BS1425〜JR広野駅1525
地図はこちら 天狗の森案内図
「乙原」
 三田駅北口からの神姫バスは団体乗車客で満員となり増発することになった。乙原口に降りると、千丈寺山は目の前である。てんぐの森への道標が集落を指している。黒川の流れを渡り、集落に入りすぐに山側の高台がてんぐの森多目的広場でる。車が数台おける小広場に、北摂里山博物館NO.22と天狗の森案内板が立つ。簡易トイレも置いてある。簡単なミーティングと準備体操をして舗装の新道を森に入る。案内板によれば、三角点の南千丈寺山(589.6m)まで1.8km約1時間40分、北千丈寺山(576.9m)まで1時間30分、標高差は約360mである。

てんぐの森多目的広場

北摂里山博物館NO.22
広い林道は林間広場までで、黒川の支流を渡ると登山道となる。右に渓流を見ながら丸太階段の道を登っていく。

舗装の林道(取りつき)

渓流を渡ると登山道

登山口
 
「てんぐの森」
ひたすらに階段を登る。汗が噴き出る。ところどころにベンチやあと何メートルの案内板があるが、残りの距離が減るのが楽しみであり励ましだ。小休止を繰り返す。路傍のミカエリソウやアキチョウジが疲れを癒してくれる。
 

黒川支流の渓谷を登る

ミカエリソウ

アキチョウジ
「南千丈寺山」
 8合目付近から丸太階段道はとぎれ、トラロープ付きの急傾斜道に変わる。足が滑り、ザックの重みで体が反り返りそうになる。庚神さんを通過して、一気に飛び出たところは尾根上の松住権現(まつずみごんげん)だった。祠の前で先行者が腰を下ろしている。ここまで上がれば頂上は近い。南千丈寺山400m、北千丈寺山200mの道標がある。稜線を南下して一等三角点のある南千丈寺山を目指す。足元には赤い実をつけたミヤマシキミがあちこちに。
 岩場に差し掛かると展望が開ける。東方には大船山、羽束山、彼方に箕面五月山、開けているところは川西能勢口あたりだろう。その向う、はるかにかすむは生駒山のようだ。西方にはオッコ、メッコから千ヶ峰など東播州の山々が連なる。北には三岳、小金ケ岳など多紀連山がくっきりと見える。今日は空気が澄んでいる。大きな岩場を越したところに一等三角点(589.6m)があった。立ち木に囲まれ展望はなく、岩場のほうが標高はわずかに高い。昼食タイムとする。昼休みを利用して山頂直下にある大権現にお参りする。下青野感神社に遥拝所がある。今まで気づかなかった。

松住権現で

展望の稜線を歩く

ミヤマシキミ

稜線から大船山

一等三角点

山頂直下の大権現
再び稜線を南下する。南に突き出た展望岩からは眼下に、北浦への稜線と千丈寺湖が、その向こうに北摂ニュータウンや六甲山系が連なる。

展望岩からの南の展望
「北浦へ」
 展望岩を直接下ることができそうだが、安全第一で迂回路を巻いて下る。ここから先は下り一方となる。いつか下った東南尾根が覗くが分岐点にきずかなかった。廃道となってしまったのか、団体行動は注意力散漫になる。前山をトラバースする。背後の千丈寺山主峰が遠のく。このあたり捨て置かれたぼろぼろのテープが見苦しい。マツタケ山の囲いだ。下りの傾斜が増し、足元が滑る。もう一つの展望岩(350m)からは千丈寺湖がぐっと近づく。堰堤を下ると地上は近い。北浦天満宮横の工事中の林道に降りてきた。穫り入れの終わった田んぼを見ながら末西バス停へ。ここで一次解散、足の弱い人のためにバス便を考えていたが、ほとんどの方がここから4kmのJR広野駅へ歩く。

前山から千丈寺山の主峰を仰ぐ

もう一つの展望岩から

堰堤を過ぎたら地上は近い

工事中の林道へ降りてきた

北浦天満宮

千丈寺湖と千丈寺山(末から)

関連ページ:武庫川エコハイク千丈寺山に登る(2012.10.13)
初秋の千丈寺山(乙原〜北浦)(2005.9.14)
千丈寺山(北浦〜上青野)(2004.3.21)
千丈寺山(緑風台〜南尾根)(1994.1.9)

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