up 2012.11.11やまぼうし
六甲 観音山から奥池・盤滝を歩く
鷲林寺〜観音山〜奥池〜盤滝小笠峠〜エデンの園
日時:2012.11.6(火)/12.8(土)
行先:西宮市 観音山(526m)
         1/25000地形図 宝塚
同行:櫻守の会4名/武庫川エコハイク
行程:盤滝口バス停0950→鷲林寺(1030〜1040)→観音山展望岩1130→奥池(1215〜1250)→(大藪谷)→盤滝1350→小笠峠1410→エデンの園バス停1440
地図はこちら
 観音山といえば春のタムシバが見事です。今日は武庫川エコハイクの下見でスタッフ4人とともに鷲林寺から奥池を経て仁川、逆瀬川の上流域を歩いてきました。紅葉もぼちぼち始まりましたが、コシアブラやタカノツメの黄葉が印象に残る山歩きになりました。(12/8本番)
「鷲林寺」
 逆瀬川から阪急バスで盤滝口バス停下車。我々以外にお客はいない。過疎路線で、一日3往復だけ温泉保養所のかぶとやま荘と結んでいる。鷲林寺参道口まで歩いて10分、そこから5丁の参道かんのん道を登ると鷲林寺(真言宗)である。天長10年(833年)弘法大師の創建といわれ、春にはお花見、秋には紅葉と家族連れやハイキングのグループが訪れる。標高350mの境内から見上げる観音山は急峻だが標高差は200mもない。登山コースは、@最上段のお墓の南から鉄塔#35を経由するコース、A中央の岩場を直登鉄塔#34を経由するパノラマコース、B観音谷川を遡るせせらぎコースがある。参加者のレベルを考えて、緩やかなせせらぎコースを登り、途中でパノラマコースへ合流する道を選ぶ。

鷲林寺参道口

六甲山鷲林寺参道(修道院横)

鷲林寺本堂

せせらぎコース登山口
「観音山」
 せせらぎコースは観音谷川や堰堤を右手に見ながら緩やかに登っていくが、すぐにパノラマコースへの分岐となる。そのまませせらぎコースを行くと、旭滝を経て、観音山のかなり先へ出てしまう。分岐を左にとって山腹を急登する。尾根でパノラマコースと合流する。下に鉄塔#34が見え、東の展望が開ける。ここから先も巨岩を越えたりするが、やがて緩やかな巻き道となる。タムシバの木が目立つようになるが、林床には5枚葉の黄葉したコシアブラが多い。何度も歩いた道だが新発見だ。展望岩に飛び出て一気に展望が広がる。頂上プレートに526mと書いているが、地形図の526Pはもう少し先で、この地点は5mほど低い。六甲山を背に宝塚から甲山、北山ダム、西宮、芦屋市街が眼下に広がる。東六甲の展望ポイントの一つだが、雨上がりの今日は霧が湧き上がり、大阪湾や対岸の生駒、金剛、和泉山地は見えない。

パノラマコースに合流

観音山展望岩

観音山526mピーク

霧にかすむ甲山・北山ダム 手前の白い建物は修道院
「奥池」
 展望岩から奥池方向に進む。途中の左手の高みが観音山526mで藪をかき分けて登るとピークに巨岩があった。展望はない。せせらぎコースからの道が右手から合流してきた。岩場を越えると緩やかな尾根道となり、ごろごろ岳との分岐を右手にとる。熊笹の道を下ると左に流れが現れるが、これは芦屋川水系の奥池に流れ込むのではなく、仁川水系の大藪谷川にそそぐ。流れを渡り、ごろごろ岳からの道と合流しフェンス沿いの道を下ると奥池の縁にでる。標高は505mだから観音山よりわずかに低いだけである。

左はせせらぎコース

ごろごろ岳(直進)・奥池分岐

フェンス道を下る

奥池
「大藪谷」
 奥池周回道との分岐付近で昼食とする。熊笹峠を経て六甲最高峰へ至るの道標がある。昼食後は芦屋・西宮境界を歩く。この辺りは3枚葉のタカノツメが群生していて黄葉で林が明るく輝き、ほのかな香りを漂わせている。観音山のコシアブラとともに、山に彩りを添えている。3叉路に真新しい芦屋市の道標があり、盤滝・社家郷山の方向に進む。大藪谷は薄暗く陰鬱な谷だったが立派な道標が立てられるほどメジャーな道になったようだ。見どころもない谷は変わらないが、ところどころ間伐の手が入って明るくはなっている。藪谷川、大蛇谷川が合流してくる。小天狗山へはこの辺りから取りつくが、テープの類は見つけられなかった。ケルンとなった石積みが目印なのだろうか。大きな堰堤を過ぎて左岸を下ると仁川の本流に行き当たり、飛び石を拾って対岸に渡る。増水時は水濡れ覚悟だ。

タカノツメ通り

大藪谷へ 盤滝目指して

大藪谷へ下りる

大蛇谷川合流

大藪谷大堰堤

飛び石で仁川を渡る

大藪谷への目印はゴミステーション
「小笠峠」
 旧道の西宮市のゴミステーションに上がる。ここには簡易トイレも設置してある。放置してあるのか?用は足せそうである。真っ赤に色づいたモミジの旧道を上り、盤滝を左に見て、東六甲ドライブウェイと西宮北有料道路の信号に出る。県道82号線の上りはこたえる。仁川渡渉点から小笠峠(421m)まで、標高差70mだが足が重い。仁川との分水界小笠峠を越える。逆瀬川源流を左に、社家郷山への取りつきを右に見て、少し上ったところのガードレールの切れ目からエデンの園への道に入る。あとは逆瀬川の谷に沿って下っていく。
 途中、土砂が崩れ落ち、いずれ逆瀬川を埋めてしまいそうな所もある。歩きにくいガレ場の道が続く。立ち入り禁止ゲートを潜って老人ホーム「エデンの園」につく。スタートから8km、ゆずり葉緑地公園を経て宝塚西高校前からバスの予定であったが、丁度いい時間にバスがあり、今日はここで終了とする。

盤滝

紅葉鮮やかな盤滝旧道

小笠峠は仁川・逆瀬川の分水界

逆瀬川上流のガレ場
今日のルートを振り返ってみると、観音山は仁川、夙川、芦屋川の分水嶺をなしていることに気が付きました。地形って面白いですね。12/8の本番では武庫川エコハイク37名の皆さんと同じコースを歩きました。
関連ページ
タムシバ咲く観音山(2011.4.10)
鷲林寺から観音山・ゴロゴロ岳(2008.5.15)

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