UP 2012.12.2 やまぼうし
箕面 紅葉の勝尾寺と最勝ヶ峰
 ■日時:2012.11.23(金) 曇り一時雨
 ■山名:最勝ヶ峰(538.5m)
 ■場所:箕面市 2.5万地形図 広根
 ■同行:
単独
ルートタイム:箕面駅1105〜箕面大滝(1145〜昼〜1210)〜政の茶屋(1245〜1300)〜(東海自然歩道)〜最勝ヶ峰1350〜勝尾寺(1415〜1450)〜政の茶屋1515〜雲隣展望台1535〜風呂ヶ谷1545〜地獄谷口1605〜瀧安寺1620〜箕面駅1645

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今年は紅葉が鮮やかだ。箕面から勝尾寺へ歩く。あわせて勝尾寺裏山は開成皇子の墓のある最勝ヶ峰に登る。

「箕面大滝」
 明け方は小雨模様だったが、午後からの天気回復を信じて遅めの出発。久しぶりの箕面駅に降りて滝道を歩く。一度天気の上がった空から小雨がぱらつくも、休日とあって行楽客が列をなす。沿道の紅葉は見ごろを迎え、赤、橙、黄、白に彩られて暗い谷間に映える。晴れた日よりもかえって奥ゆかしさを感ずる。大滝まで標高差120m、40分である。

 滝で一服してから、勝尾寺まで3.5Kmの道標に従って上千本の坂道を上がる。坂道途中から俯瞰する箕面の森はまさに錦の絨毯に覆われて見事である。杉の茶屋から車道に合流して歩道を歩く。大日橋駐車場は満タン、この先勝尾寺まで紅葉シーズンの休日は一方通行として、片側車線はすべて駐車場としている。なるほどいいアイデアである。

箕面大滝(落差33m)

滝道右岸 昆虫館前

滝見橋

滝つぼ

上千本から錦織の箕面の森

杉の茶屋
「東海自然歩道」
 車道を歩くこと30分で政の茶屋(280m)に着く。ビジターセンターに立ち寄り、ボランティアガイドの女性から箕面の自然や勝尾寺までの道を尋ねる。車道を歩くより東海自然歩道や自然研究路を歩くことを勧められる。ここは東海自然歩道の西の起点である。起点を示す石碑から石段を登ると自然歩道と自然研究路4号の分岐があって、自然歩道に進む。府道を陸橋で跨ぎ、自然林につけられた落ち葉の道をゆっくりと登る。ところどころにベンチや道標があり、政の茶屋〜泉原とある。2、3のピークを越えるうちにスギ・ヒノキの植林帯となる。2つの中高年グループとすれ違う。小岩の転がる方位盤にさしかかる。この辺りの赤い石はチャートで、かつて海底であったことを物語ると説明板にある。

政の茶屋ビジターセンター

東海自然歩道起点

陸橋から府道と箕面ダム堰堤を望む

東海自然歩道

チャートと石の方位盤
「最勝ヶ峰」
 全く展望のない自然歩道は最勝ヶ峰(538.5m)に突き当たる。頂上らしくない暗い森の中に、山岳会の標識が立っているが、この先行き止まり。奥が開成皇子(かいじょうおうじ)の墓である。左から回り込んだところが墓地の正門で宮内庁の所轄となっている。開成皇子とは奈良時代の僧で勝尾寺の開祖と言われている。父は光仁天皇。

最勝ヶ峰540m

開成皇子の墓

裏山から紅葉の勝尾寺を俯瞰
「勝尾寺」
 地形図ではここから勝尾寺(370m)に直接下る道があるが確認できなかった。そのまま自然歩道を進み、次の分岐点を右折する。ジグザグに古木の道を下ると、樹間に紅葉に囲まれた勝尾寺の屋根が見えてきた。裏木戸が閉まっていたが鍵はかかっていないので境内に入る。二階堂のすぐ近くで、ドウダンツツジの紅葉が素晴らしい。後でわかったが、正門から入ると入場料\400が必要であった。勝尾寺は西国23番札所、紅葉狩りと参拝の善男善女で混雑していた。紅葉の境内を散策する。あちらこちらにダルマが奉納してあるのはお寺の名前にあやかった勝ちダルマだ。

應頂山勝尾寺山門

多宝塔

勝尾寺本堂

奉納された勝ちダルマ

お土産は勝ちダルマ

鐘楼にもダルマが並ぶ
「こもれびの森」
 勝尾寺旧参道を外院に下り、途中勝尾寺南山(406.9m)に登りたかったが時間が遅いので断念。府道を政の茶屋を目指して歩く。一方通行の道は駐車の列が続く。政の茶屋前から才ヶ原林道を歩き、こもれびの森を経由して箕面駅を目指す。誰一人いない雲隣台展望所からは、かすかに箕面駅方面が見えるが立ち木に囲まれて今一つである。落ち葉の降り積もる道は風呂ヶ谷へ続く。府道を横切り滝道の左岸にでる。ほーほーと人の声が聞こえると思ったのは数匹の猿であった。階段や手すりがつけられた道ではあるが一人で歩くには薄気味悪い。猿に襲われかねない。地獄谷から姫岩を経て、楓橋を渡ってようやく人の行き交う右岸の道に合流した。瀧安寺で一休みして、暗くなりかけた滝道を下る。川床の提灯にも灯がともり川面にその影を映す。屋台や茶店ではモミジの天ぷらを揚げるおばあちゃんが忙しい。お土産にゆず入りでっちようかんを求める。モミジばかりでなくユズも箕面の特産品である。

雲隣台展望所

猿の出没する風呂ヶ谷

姫岩

瀧安寺太鼓橋

川床に灯がともる

モミジの天ぷらを求める行楽客

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