up 2013.3.18やまぼうし
六甲 蓬莱峡・大谷から座頭谷
◇日時:2013.3.3(日) 晴れ
◇行先:蓬莱峡 大谷〜座頭谷
     2.5万地形図 宝塚
◇同行:ささゆり会8名
 蓬莱峡は、大多田川(おたたがわ)の上流部にあり、風化した花崗岩が鋸歯状の鋭い岩峰の稜線を見せる峡谷です。大多田川本流、座頭谷、大谷と三つの谷がありますが、今日はささゆり会の皆さんと東六甲縦走路から岩原山直下の大谷、座頭谷を訪ねました。
行程:
ゆずり葉の森広場0910・・・白瀬川源流…東六甲縦走路1010…岩原山バイパス…大谷分岐1050…大谷1130…座頭谷分岐…座頭谷(1220〜1250)…六甲ハニー1310…大谷乗越1405…東六甲縦走路…行者山下(一次解散)1500・・・行者山…ゆずり葉の森広場1530
地図はこちら

蓬莱峡・座頭谷の景観
「東六甲縦走路」
 今日の例会の行者山歩きは、弁当持ちで座頭谷へ行く。自宅から歩いて行ける距離にありながら会としてはまだ実現していない。行者山を迂回する白瀬川源流コースを遡り、まずは東六甲縦走路道標No34を目指す。この間は何回も記録があるので今回はパス。No34付近は樹木が伐採されて明るくなっていた。霜柱の立つ縦走路を岩原山へ向かう。道標No33は6分岐になっていて縦走路から4つの道が分かれる。岩原山、岩原山バイパス、譲葉山西峰、赤子谷右俣で岩原山だけに案内表示がある。ここからナガモッコク尾根へ向かうのだが、岩原山バイパス道を行く。岩原山北斜面は終日日当たりがないので、先日の雪が残っていた。ナガモッコク尾根への道に合流して下っていくと鞍部(標高470m)に出てくる。ここが十字路になっていて東は赤子谷右俣、西は大谷に下る。標識があるわけではない。

東六甲縦走路ゆずり葉台分岐(道標No34)

岩原山分岐6叉路(道標No33)
「大谷」
 大谷へ下れば座頭谷への近道だが未踏であり、8人を連れて大丈夫だろうか。ナガモッコク尾根を下って知るべ岩から遡れば安全だが遠回りだ。一番若手でGPSを持つF女史が先頭に立って大谷へ下ることになった。あれ!峡谷ではなく、縦走路よりも広い道がゆっくりと下って行くではないか。おまけに林の中に、テープがずっと続いている。
 スタートは拍子抜けしたが、やはり難所があった。古い砂防堰堤脇の崩れかけの道を下るとき、先行するF女史がロープをかけましょうかと声をかけてきた。足元は悪いが尻もちをつきながらでも全員無事にスベリおりてほっとする。谷が狭まり、対岸は絶壁となる。振り返ってみると一筋の滝がかかっている。岩場から身を乗り出すように写真に収める。古い石積みの砂防壁や堰堤を何ヶ所か越え、シダをかき分けて大谷川に降りたつ。分岐には左大谷乗越と書かれたテープがついている。いつか通った道だが記憶にない。 
 大谷川の右岸を下っていく。河原に掘建て小屋が見えてきて思い出した。大阪のグループが遊びの拠点としていたところである。左岸に渡り下っていくと知るべ岩から上がってくる道に合流した。ここは大谷川と座頭谷川の合流点で、ここから座頭谷川を遡る。

岩原山下の鞍部(左:大谷、右:赤子谷)

大谷への道

大谷へ難所

を下る

大谷の滝

大谷川へ降り立つ

大谷川右岸を下る
「座頭谷」
 4段堰堤が見えてきた。一番上は阪神大震災後にできたコンクリート製だが下3段は石積みのもので、歴史を感ずる。階段を登って内側に下りると風景が一変し、荒涼たる土石の河原が広がる。行く手に座頭谷を囲むむき出しの切り立った岩壁が迫ってくる。堰堤が行く手を阻むが、左右いずれからでも乗り越えられる。今日は左手(右岸)を行く。河原に沿った林の中に道がつけられている。
 左手に岩塔群が現れる。奇岩・巨岩が迫り、今にも崩れてきそうでくしゃみもできない。岩を見ればいろいろな動物や人間の顔に見える。大堰堤を回り込んで河原へ降りるとそこは座頭谷の一番奥地で、土石で埋まった谷を岩峰が取り巻き壮観である。河原の真ん中の石に腰かけて岩峰を眺めながら昼食を摂る。過去何度も来たが、風化が進み、岩峰の形が少しずつ変化しているようだ。目の前で小さな土砂がくずれ落ちた。

座頭谷4段堰堤
 
4段堰堤の内側、正面は段丘層
 
岩壁が迫る

座頭谷の風景@

座頭谷の風景A

座頭谷の風景B

岩塔群を見ながら昼食
「棚越新道」
 標高差120mの林の段丘を急登し、棚越新道(県道82号)の六甲みつばちハニー農場(閉鎖中)横に出る。この間20分、食後の体は重く疲れる。ここから縦走路へ出るか、車道を行くか迷ったが、さらに縦走路まで登るのはしんどいので車道を大谷乗越へ歩くことにする。この道はゴミ捨て街道で、家電製品等大型ごみが谷に捨てられていて目を覆うばかりだ。植木や盆栽まで捨てられている。しかし意外な発見もあった。冬枯れの木々を通して北摂・丹波・播磨の山々が一望する。また眼下には蓬莱峡が覗き、車道途中に3か所も座頭谷へ下るであろう道知るべ(テープ)がある。東六甲で知らない道はないというF女史の目が光る。

六甲みつばちハニー(閉鎖中)

棚越新道(県道82号)と大平山
長い車道歩きの末、大谷乗越から六甲縦走路を宝塚方面に行く。やがて往路の岩原山NO33道標に戻ってきた。往路を戻り、道標NO34から行者山下で解散、それぞれの家路につく。我々3人は、行者山を越えて逆瀬台小学校へ降りる。

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