UP 2023.12.6/2013.4.28やまぼうし
鈴鹿 アカヤシオ咲く御在所岳 |
湯の山温泉〜中道登山道〜ロープウェイ〜湯の山温泉
◇日時:2013.4.26(金) 晴れのち雨
◇行先:三重県菰野市 御在所岳(1212m)
2.5万地形図 御在所山
◇同行者:ハナミズキ、ささゆり会 4名
鈴鹿 御在所岳は日本二百名山、関西百名山で知られる名山。三重県菰野町湯の山温泉から巨岩・奇岩の中道登山道を登る。アカヤシオは中腹800m付近で満開見頃だが、残雪のある山頂付近はまだつぼみ固しの状態であった。
交通:
往路:宝塚IC0515・・・土山SA(休憩)・・・四日市IC0730・・・湯の山温泉0750 (走行160km)
帰路:湯の山温泉1415・・・四日市IC・・・土山SA(休憩)・・・宝塚IC1715
登山コース:
湯の山温泉0810→中道登山口0850→3合目0920→4合目おばれ岩0940→5合目1000→地蔵岩1005→6合目キレット1020→7合目1047→8合目1125→中道下山口1148→御在所岳(1218〜昼〜1245)→ロープウェイ山上駅1330→(ロープウェイ)→湯の山温泉ロープウェイ駅1400
中道5合目付近から御在所岳を望む |
「湯の山温泉」
宝塚を早朝5時に出発、湯の山温泉ロープウェイ駅駐車場に着いたのは7時50分。まだロープウェイは動いてない。アベノミックスの先取りか、駐車料金は昨年の倍増の¥1000に値上がりしている。支度を整えて8時10分出発する。朝曇りですっきりした天気ではないが、ロープウェイの彼方に目指す御在所岳が急峻な姿を見せている。
ロープウェイ駅(標高390m)の脇から県道577号線に下りるとすぐに1合目裏道登山道の道標がある。花崗岩の巨石がごろごろ転がる三滝川沿いの旅館街を登っていく。沿道にシャクナゲが咲く。天下の湯の山温泉も、閉鎖や廃墟のホテルが散見する。鎌ケ岳分岐を左に見て急こう配を登ると、一の谷コースの分岐、その上で県道477号線(鈴鹿スカイライン)に合流する。ちょうど山荘駐車場の工事中であり、路肩にハイカーの車がずらりと並んでいる。ここから取りつけば湯の山温泉からよりも標高差で160m、40分の時間短縮になる。
湯の山温泉ロープウェイ駅から仰ぐ御在所岳 |
温泉街を流れる三滝川 |
鈴鹿ハイウェイR477 |
「中道登山道」
車道を少し歩くと中道登山口(標高550m)である。見上げるように御在所岳の頂上が見えるが平均斜度は23度。ここで登山届を書くようになっている。いきなりのはしご段、続くずるずるの花崗岩の急峻な登りはこれからの先の苦難を暗示している。ストックが邪魔になり、先行者に預ける始末。650mでアカヤシオにご対面。もう満開を過ぎている。
やっと緩やかになったところが3合目(700m)で、右手から裏道登山道が合流する。ロープウェの真下を通過する。1分間隔の運転で、上り下りが次々に通過していく。観光客が手を振っているのに応える。小休止して後続のハイカーに道を譲る。連休前の平日でシニアのグループが多いが、単独や小人数の若者の姿もある。
中道登山口550m
花崗岩の急登が続く
3合目 700m
4合目800m、巨岩が現れる。おばれ岩という、どういう意味なのだろうか。まるで人工的に切り出したような長方形の岩が斜めに寄りそうように立っている。胎内くぐりよろしく間を潜ってみる。ピラミダルな鎌ケ岳が飛び込んで来た。
ロープウェイ下を通過725m |
4合目800m |
おばれ岩胎内くぐり |
おばれ岩と鎌ケ岳
5合目(850m)にかけて大きく展望が開ける。屹立する御在所岳、行き来するロープウェイ、白く光る6号鉄塔、鎌ケ岳、山肌にピンクのアカヤシオ。このあたりはちょうど見ごろだ。880mで地蔵岩。これまた不思議で、二つの岩の上にサイコロのような岩が乗っかっている。自然の造形とは思えない。
アカヤシオ 4合目〜5合目間 820m付近
4合目上の ビューポイントからの御在所岳
5合目を目指して
5合目(850m)
地蔵岩(880m)
中間点を過ぎて6合目900mはキレットの上。地形図の919Pからほとんど垂直の岩場を鎖に頼って下る難所。標高差約30m、後ろ向きに下るも足場を探すのが大変。緊張の一瞬だ。
6合目(900m) |
キレットを下る |
キレットを振り返る |
はしご段を登る
7合目(1000m)
8合目(1100m)
7合目(1000m)を過ぎたあたりから雨が降り出す。近くの山々は黒雲に覆われている。時雨とはわかっているが、ザーッときたらずぶ濡れで身を隠す所がない。しぶしぶカッパを取り出す。登るほどに雨は上がったが、足元は花崗岩の砂礫でずるずる、岩場は濡れて滑りやすい。8合目(1100m)から正面にそびえる富士見岩を巻いて山上に達する鎖場の道は右が絶壁で、キレット以上に緊張する。気が付けばアカヤシオの群落だが、まったく花をつけていない。白く見えているのはタムシバのようだ。山上直下から振り返る中道に乗り越えてきた巨岩の数々が霞む。
オーバーハングする富士見岩を回り込む
富士見岩を振り返る
山上まであと僅か
山上直下から中道を俯瞰する |
「山上公園」
はしごを上がって山上に飛び出る。今までの難行がうそのような広場で、朝陽台という。目の前がロープウェイ山上駅、ドームはレーダー雨量計である。ロープウェイ駅を回り込むとスキー場が広がり、リフトが御在所岳ピークへ伸びている。湯の山温泉から見る急峻な山容からは想像できない風景だ。
中道下山口と富士見台展望台 |
朝暘台からスキー場を望む |
スキー場を登る |
ロープウェイ山上駅から御在所岳最高峰の展望 左ピークは御嶽大権現
坂道をゆっくり下り、レストランアゼリア、自然学校、芭蕉池の脇を通ってスキー場を登り頂上を目指す。湯の山温泉から約4時間で御在所岳三角点(1209.8m)に到着する。標準タイムより1時間以上遅いペースで登ったので、あまり疲労は感じない。冷たい風を避けるように窪地で昼食とする。あたりのアカヤシオ、シロヤシオはつぼみ固し。残雪の山頂の正午の気温は6℃と下山後知る。
スキー場から朝陽台を望む(レーダ雨量計とロープウェイ駅)
一等三角点1209.8m |
長時間の登りで疲れたので帰りはロープウェイとする。山上公園を散策する。山頂からは360度の展望で、ロープウェイ駅のある朝陽台、望湖台、鈴鹿国定公園記念碑、御嶽大権現が見える。最高地点1212mの望湖台に行ってみるが曇りで琵琶湖は見えず、伊吹山も定かでなかった。ひときわ目立つのが鎌ケ岳、登頂意欲をそそられる山だ。鈴鹿国定公園記念碑を回り、ロープウェイ駅へ戻る。直後、天候が急変し山頂はガスに覆われて風雨となる。もう少し遅かったら、歩いて下山していたら大変な目に合う遭うところだった。
一等三角点で
御在所岳最高地点 望湖台1212m
鈴鹿国定公園記念碑
鎌ケ岳 |
「ロープウェイ」
1分ごとに運行しているロープウェイに乗る。叩きつける雨の窓越しに登ってきた登山道や巨岩・奇岩が覗く。長さ2.1km、標高差780mのロープウェイは片道¥1200といい値段だが、絶景を見ながらの12分は価値がある。麓から仰ぐ山頂は霧に隠れてしまっていた。雪となった模様である。
ロープウェイ山上駅
山上駅から湯の山温泉を俯瞰する |
富士見岩 |
ロープウェイのシンボル第6号鉄塔 |
飛び切りのアカヤシオ待つ岩の上 ハナミズキ
-出会い-
シャクナゲ 湯の山温泉
シキミ 3合目
キランソウ 4合目
アカヤシオ 5合目
ミヤマシキミ6合目
ショウジョウバカマ 山上直下
アセビ 山上
タテヤマリンドウ 山上
ザゼンソウ 山上自然園
バイカオウレン 山上