UP 2014.4.23HRY
丹波 ヒカゲツツジの三尾山 |
中山登山口〜前三尾〜本峰〜鏡峠〜中山新池
◇日時:2014.4.23(水) 晴
◇行先:丹波市春日町 三尾山(586m)
2.5万地形図 宮田
◇同行者:MNC山歩会 9人
行程:
宝塚駅0810・・・(にしきSA)・・・春日IC・・・中山登山口P0940→登山口0950→山岳訓練場1000→鞍部1055→前三尾(1105〜1115)〜三尾山本峰(1140〜昼〜1220)→佐仲峠分岐1227→覗き岩1302→鏡峠1355→林道終点1425→中山新池1445→登山口P1515・・・(道の駅おばあちゃんの里)・・・春日IC1600・・・宝塚駅1700
Route Mapはこちら
《中山からの三尾山》 |
「登山口」
天候不良で日程を4/21から4/23に変更する。目いっぱいのスケジュールを組んでいるメンバーが多く、参加者は23名から9名に激減。車2台に分乗して若狭・舞鶴道を春日に向かう。R69号で2か所ある三尾山登山口表示に惑わされ、15分のロス。高速道路高架下の手前の神社・公民館横の道路わきに駐車する。駐車場所が心配だったが”丹波たぬき”さんに下見までしていただいて感謝。
身支度を整え、各位準備運動をして出発する。目の前の猪除けゲートをあけ、若狭舞鶴道の高架を潜って登山口へ向かう。見上げるように前三尾(530m)がそそり立ち、急こう配の登りを覚悟する。登山口(220m)には三尾山まで1.3kmの標識が立つ。以降、要所に山頂までの距離標識がある。スギ・ヒノキの林を10分ほど登った所に小屋があり小休止(280m)。ここには山岳訓練所の看板があり、横の絶壁にハーケンの跡があった。絶壁の頂部の黄色い花は双眼鏡で覗くとヒカゲツツジだった。
洞窟の石仏を見るあたり(310m)からキツイ登りとなる。登山道に明治100周年記念碑がある。今から45年前であるから当時から良く登られた山であることが伺える。稜線が近づくと自然林に変わり、道はジグザグとなって想像したよりは楽である。標高450m、頭上からヒカゲツツジのお出迎えだ。こんにちは、今年も逢いにきました。明るい日差しの中、コバノミツバツツジと相まって美しい。
駐車地:行く手に猪除けゲートと高速道を見る
三尾山登山口(220m) あと1.3km
山岳訓練場(280m)
洞窟の石仏(310m) |
ヒカゲツツジのお出迎え(450m付近) |
「前三尾」
稜線(約500m)に到達、右へ前三尾(530m)へすすむ。展望絶佳、展望所からは眼下に高速道が、モザイク状の田畑が美しい春日平野の向うに播磨・丹波の山々が広がる。西に五台山から五大山、黒井城跡、目の前は妙高山、東に鋸山から多紀アルプス西ヶ岳、御嶽を見る。中央を流れるのは竹田川でやがて由良川となって日本海に注ぐ。ヒカゲツツジが展望所を囲んでいる。よく見れば駐車地も見える。
前三尾展望所(530m) |
若狭舞鶴道と妙高山、中央は竹田川
粟鹿山、五台山、黒井城跡
鋸山、多紀連山
「三尾山」しばし展望を楽しみ、稜線上を三尾山本峰を目指す。登山道に次々にヒカゲツツジが現れる。中三尾を巻いて、本峰の登りにかかるが、三段となった曲輪の跡が明瞭に残り、山城であったことが良くわかる。 三尾山に城を築いたのは、戦国時代の黒井城主赤井悪右衛門直正の実弟、赤井刑部幸家である。1579年(天正7年)黒井城落城と共にその城史を閉じている。天守台を思わせるような山頂には「三尾城址」と書かれた石碑が建てられている。木々に囲まれてはいるが展望も良く、南方面には、たおやかな夏栗山、黒頭峰が、遥かに松尾山、白髪岳、東方には多紀連山が聳えている。集合写真を撮影して、木陰を求めて昼食とする。
三尾山本峰で(586m)
夏栗山と黒頭峰(右)、はるかに松尾山、白髪岳を望む
「覗き岩」
至福のひと時を過ごし、鏡峠に向けて出発。急な下りとなる。途中の岩場から山腹に群生するヒカゲツツジが望まれる。佐仲峠への道を分けて鋸の歯のような岩稜を上り下りする。稜線の北側にヒカゲツツジが続く。ここは日本海と太平洋を分ける分水界の径である。赤紫色の岩石は丹波層群(2億年前)のチャートで、昔海底だったことを物語る。覗き岩からは前三尾の急峻な山容が印象的である。まだまだヒカゲツツジが続く。
北斜面に群生するヒカゲツツジ
覗き岩と前三尾 |
A
《稜線に続くヒカゲツツジ》
B
「鏡峠」
鏡峠が近づくと、岩稜の道から自然林のふかふか道になり、ヒカゲツツジに代わってアセビやクロモジが目立つようになってきた。標高425mの鏡峠に下る。直進は鋸山、右折は佐仲ダムである。我々は左折して中山に向かう。スギ・ヒノキの林をジグザグに林道終点まで下る。これから先は車も入れる広い道が中山新池まで続く。再び猪除けゲートを開けて人間世界に戻ってきた。振り返る三尾山の急峻な山容は、ヒカゲツツジと共にいつまでも忘れられない光景だ。
アセビの道 |
林間に佐仲ダムが覗く |
鏡峠 |
鏡峠を下る
林道歩き中山新池
データ ヒカゲツツジ(日陰躑躅) ツツジ科ツツジ属 常緑低木(樹高1〜2m)・互生(輪生)・単葉・不分裂葉・全縁 本州(関東以西)、四国・九州に分布。 岩尾根や岩壁に生える。別名:サワテラシ |