イワタバコの有馬滝めぐり
2017.1.3改定/2014.8.18やまぼうし
■日時:2014.7.27(日) 天気:曇
■行先:有馬 蟇滝、七曲滝、百間滝、似位滝、白石滝
     1/ 25000地形図 宝塚・有馬
■同行:エコハイクスタッフ6名
ルートタイム:有馬駅9:50→ロープウェイ駅10:25→湯槽谷分岐10:55→蟇滝11:35→七曲滝(11:45〜12:20)→百間滝分岐13:05→百間滝13:25→似位滝13:40→ゴルジュ14:00→白石滝14:10→湯槽谷分岐14:45→ロープウェイ駅15:05→愛宕山15:30→有馬バス停16:00

Route Mapはここ

 武庫川エコハイクの2014年8月度は有馬48滝を予定している。48滝と言ってもこんなに滝は現存しない。紅葉谷、白石谷周辺で名の知られているものは、紅葉谷では蟇滝(雄滝、雌滝)、七曲滝、蜘蛛滝、白石谷では白石滝、白竜滝、大安相滝、小安相滝があり、その他に六甲川の太鼓滝、滝川の鼓ヶ滝がある。事前チェックで、谷奥にありアプローチが難しい蜘蛛滝、白竜滝、大安相滝、小安相滝およびコースから外れる太鼓滝は除外する。しかし、残った滝も高齢者や山歩きに慣れていない人には危険なので案内では熟練者向けとしている。数十名の団体で歩くことも考え、スタッフ6名で下見を行う。
「七曲滝へ」
 神鉄有馬温泉駅からスタートして有馬観光案内所、金の湯の前を通り、温泉街を避けて滝川沿いに歩きロープウェイ有馬駅へ。途中、突然の雨に会い、傘をさしての歩行となった。結局、終日不安定な天気であったが、気温は25度前後と涼しく、真夏の炎天を覚悟していた身には楽な山歩きとなった。
ロープウェイ駅からの林道は相変わらず落石が多く、有馬3名水「高塚の清水」への道はすぐ脇の土手が崩落しており通行は困難な状況であった。林道の終点は湯槽谷分岐でここから本格的な山道となる。有馬の滝は氷瀑の時期には何度も訪れているが夏場は初めて。緑滴る風景もなかなかいい。

有馬涼風川座敷の準備進む有馬川親水公園

金の湯

ロープウェイ有馬温泉駅

癒しの森 炭屋道入口

湯槽谷分岐
白石第一堰堤を越えて、白石谷分岐を右手にとり紅葉谷を目指す。分岐道標には白石谷コースは熟練者向きと書かれている。帰りは白石谷をここへ降りてくることになる。七曲滝分岐から七曲滝へのアプローチは難所である。冬場は足場が凍結しアイゼンは必携である。特に谷側の道はロープを掴んでのカニの横ばいよろしく氷壁を通過しなければならない。高巻き道があるが、木の根やロープを掴んでの上り下りで休日には往く人、帰る人で渋滞する。一方通行にしたいところである。夏場はどうか。アイゼンこそいらないが、谷道の通過はやはり熟練者に限る。結局、本番では高巻き道を通ることにしたが、補助ロープを張ることにした。しかし蟇滝は谷道しか見ることはできないのである。

注:2018.1.31現在 ロープウェイ有馬〜炭屋道は通行不可(開通未定)。七曲滝は迂回路からは行けません。別ルート(熟練者向け)があるようです。詳細はこちらです。


七曲滝分岐

七曲滝へのアプローチ 谷道

七曲滝へのアプローチ 高巻き道

蟇滝(谷道から)
七曲滝に到着する。見慣れた氷瀑に比べると貧相な印象を受ける。堂々と流れ落ちる滝では氷瀑とならないから止むを得ないかもしれない。ただ、しぶきに濡れた岩壁にはイワタバコが群生している。まだ花には早いが、つぼみを持っているものもあり2週間後の本番には紫色の花が滝を飾るだろう。白い穂状の花はアカショウマである。

七曲滝

七曲滝下流

しぶきで光る岩壁

イワタバコ
「百間滝・似位滝」
 七曲滝分岐まで戻り、紅葉谷道を百間滝分岐まで登る。100m弱の登りは結構体にこたえる。再び百間滝まで急降下する。途中で百間滝の真上にでるが覗き込むには勇気がいる。

紅葉谷 百間滝分岐

百間滝 滝口

百間滝は赤茶けた岩を流れ落ちる。氷瀑では気づかなかったことだ。ここもイワタバコが群生している。


百間滝

岩肌はイワタバコ

花咲くイワタバコ
お隣の似位滝を覗く。3段の滝は氷瀑の時はシャンデリアのように美しいが、地肌があらわになった滝はいまいちである。倒木が景観を損なっている。

似位滝
「ゴルジュ」
 白石谷を下る。ゴルジュ手前の小滝をロープで下る。3mほどだがちょっとした難所である。水量が多いと難儀する。ゴルジュは沢靴があれば通れそうだが、高巻き道の方が安全だ。メンバーの一人が階段状の岩場を伝って通過する。ここにもイワタバコがいっぱいである。

小滝 上から

小滝 下から

ゴルジュ

上から見たゴルジュ

下流側から見たゴルジュ
「白石滝」
 難所をクリアして白石滝へ。流木が引っ掛かったままである。氷瀑とはならないが、流木のツララが見事であったことを思い出す。この奥の白竜滝、大安相滝に至る谷はイワタバコが最も多いところだが、落石や倒木・流木で危険な状態である。白石第3堰堤を越えて元の白石谷分岐へ戻ってきた。

白石滝

白石第3堰堤
予定では炭屋道を魚屋道に上がり、有馬稲荷神社を経て有馬温泉に下ることになっていたが、疲労困憊で、これから山登りする元気はない。元の道をロープウェイ駅に戻り、かんぽの宿横から愛宕山462mを経由して温泉街に下ることに変更する。愛宕山はわずか40mほどの遊歩道の登りだがきつかった。樹木が生い茂り展望はない。湯泉神社から温泉寺を経由して金の湯前へ。反省会は金の湯前にあるカフェテラスで。生ビールと100円のおかきがうれしい。

愛宕山天狗岩

湯泉神社

温泉寺
8月9日の本番は台風11号接近で中止。翌日は近畿を直撃、有馬では時間雨量93mm・総雨量500oを越す豪雨となり、紅葉谷道と魚屋道は随所で崩落する。8月17日現在通行不能で復旧のめどは立っていない。満開のイワタバコはお預けとなってしまった。

注:2018.1.31現在 ロープウェイ有馬〜炭屋道は通行不能(開通未定)。七曲滝へは迂回路で行けません。詳細はこちらです。


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