逆瀬川源流から大平山
2014.9.3やまぼうし
■日時:2014.8.31(日) 天気:晴のち曇
■山名:大平山(681.2m)
■場所:東六甲 25000地形図 宝塚
■同行:ささゆり会9名
ルートタイム:ゆずり葉の森9:05→エデンの園9:45→(逆瀬川上流)→岩稜越え10:05→県道82号10:20→小笠峠10:30→(逆瀬川源流)→展望岩11:15→六甲縦走路11:40→大平山(11:55〜昼〜12:20)→県道82号大谷乗越13:00→ゆずり葉台分岐13:45→行者山下14:10→(猪谷)→光が丘口14:25→青葉台口14:38→北逆瀬台口14:50

Route Mapはここ

台風11号に続く集中豪雨で六甲のハイキングコースはずたずたになってしまった。地元の逆瀬川上流・源流はどうなっただろうか。今日のささゆり会ミステリーハイクは逆瀬川源流を遡り、大平山から譲葉山系を歩く。
「エデンの園」
 いつものようにゆずり葉の森公園に弁当持ちのささゆり会メンバー9人が集まった。どこへ行くかは決まっていないが、小生の意見で大雨の後の逆瀬川源流の探査ハイキングとした。まずはエデンの園を目指す。諭鶴羽橋から逆瀬川上流を見ると、自然石積や鎧積堰堤が多段に連なって見えるが、いつもと違ってとうとうと水が流れ落ちている。大雨から数日を経ているがまだ涸れることはない。8月は、四国から丹波、京都、福知山そして広島と記録的豪雨に見舞われ水害や土砂災害を引き起こした。公園上流の渡渉地点の石畳も流れに洗われていた。長い車道を歩いてエデンの園へ到着し一服する。車道脇ののオミナエシに秋を感ずる。

逆瀬川上流(諭鶴羽橋から)

大平山とエデンの園

オミナエシ
「焼石ヶ原」
車立入禁止ゲート脇から焼石ヶ原を小笠峠へ行くが、今日は山麓のガレ道を歩かずに逆瀬川の河原を歩く。しかし、洪水の影響で河原の砂が流され岩が浮き上がったり、深く掘られたりして歩きにくく、また道筋もわからなくなっている。あっちでもないこっちでもないと言いながらも左岸を遡って行くと、突然に岩稜に行き当たった。風化から取り残されたような巨大な岩稜である。昔の地形図にはイモムシのような岩場の印があるが、今の地形図にはない。高さが10mぐらい長さ200mぐらいにわたり風化した花こう岩の尾根が続いている。3点確保でスベリ落ちないように慎重に登り、バランスをとりながら尾根を歩く。景色がいい。眼下に焼石ヶ原、正面はこれから行く大平山、振り返ればいつもの行者山、エデンの園、左手に社家郷山系、右手はゆずり葉の山々が迫る。尾根を下りたところで山麓の道に合流した。ここから先のガレ場道は崩壊が進んでいたが通行は可能であった。

岩稜に行き当たる

ウサギ岩?

岩稜とエデンの園
「逆瀬川源流」
 県道82号に出て少し戻り、小笠峠手前のガードレールを跨いで逆瀬川源流の谷に入る。以前にあった手書きの道標は深い雑草に隠れてしまったのか見当たらない。経験者でなければこの取付きはわからない。胸の高さまで伸びた雑草をかき分けて進む。足元から蛇ちゃんがあわてて逃げた。しかしこんな場所にキンミズヒキが群生しているのである。少し開けて前方に堰堤が見えてくるようになると踏跡道も現れる。堰堤を左から高巻き乗り越えていく。4つ目の堰堤を数えてから谷に下りて、今度は尾根を急登する。立ち木を掴みながらで、息が上がる。ところどころに崩れた丸太階段がある。2003年に堰堤を築造するときにハイキングコースを整備したがもう朽ちてしまっている。

小笠峠の取付き

逆瀬川源流

4番目の堰堤
急登尾根の途中で小休止する。雨後のためか登山道にはいろいろなキノコがにょきにょきと顔を出している。少しは傾斜が緩んできたが今度は3点確保の岩場の登り。登り切ったところ(標高580m)で展望が開ける。社家郷山系、ゴロゴロ岳、奥池、甲山の向うに大阪湾が広がる。生駒山、二上山、葛城山、金剛山も霞んで見える。

倒木の谷

尾根途中で休憩

岩場

大阪湾の展望(手前は社家郷山系)
「大平山〜東六甲縦走路」
 まだまだ長い登りが続き、690mのピークを越えてやっと六甲縦走路に出た。小笠峠から一時間あまりかかってしまった。縦走路を東へ10分で大平山の管理道へ出る。NTT船坂無線中継所を左から回り込むようにして三角点681.2mへ到着する。藪の中で展望はない。管理道へ戻って昼食をとる。蚊が寄ってきた。

六甲縦走路へ出る

大平山 NTT船坂無線中継所

大平山三角点681.2m
六甲縦走路は管理道から分かれて、大谷乗越へ下り、車道を横切ってゆずり葉山系に取りつく。ここから宝塚塩尾寺にいたる道は起伏が少ない森林の中の道だ。トレランする若者が多い。岩原山分岐を経てゆずりは台分岐で行者山北麓へ下る。この道は先日来の大雨で歩道の土砂が流されてU字の溝が一層が深くなり、また倒木が増えていた。しかし倒木はすでに処理されて通行できるようになっていた。

大谷乗越

東六甲縦走路

ゆずり葉台分岐(右へ)

倒木続くゆずり葉台下山道
「猪谷」
 自宅へは行者山を登って行くのが近道だが、被災状況も確認したかったので今日は久しぶりに猪谷を通ることにする。支多々川源流でいつもは流れのない谷だが、すぐに流れが始まった。途中で伏流し再び流れが戻り、瀬音を聞きながらの下山となった。光が丘口、青葉台口へと下りる仲間と別れ、最後5人が北逆瀬台口まで歩き解散した。GPSの記録では、自宅から歩行12km、6時間のハイキングであった。逆瀬川上流域は土砂がえぐられてはいた所もあったが思ったほどの被害はない。これも砂防堰堤のおかげである。

猪谷(支多々川源流)

北逆瀬台口

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