UP 2014.10.13やまぼうし
丹波 親不知
徳尾〜大杉ダム〜コケズラシ〜大岩〜親不知〜大原神社〜徳尾
■日時:2014.10.8(水) 天気 快晴
■行先:丹波・福知山境界
    親不知(604.6m)
    1/25000地形図 黒井・福知山西部
■同行:ハナミズキ
交通
宝塚自宅7:20→三田西IC8:15→(舞鶴若狭道)→春日IC8:45→R28→市島町徳尾9:15  約75km
ルートタイム:歩行約9km
徳尾集落P9:20・・・大杉ダム9:35・・・(迷走)・・・キャンプ場登山口10:20・・・東尾根10:45・・・点名市ノ貝10:50・・・展望岩(11:35〜12:05)・・・親不知12:40・・・大原神社分岐13:05・・・大原神社13:35・・・徳尾集落P14:35
Route Map 
「大杉ダム」
 春日ICを下りてR175を市島へ走る。八日市交差点からR28を大杉ダムに向かう。途中の前山周辺では8月豪雨の被災家屋が目立つ。本日は大杉ダムから親不知〜クロイシ山〜鴨内峠を周回する予定なので駐車地を徳尾の折形神社の空き地に決めていた。しかし土砂崩れの復旧作業中で入ることができず、やむなく路肩に止める。大杉ダムには駐車場があるが、帰りを考えると平地がいい。天気快晴、丹波霧が消えて行く手に親不知の山塊が見えているがピークは手前の尾根が邪魔して見えない。
川に沿った直線道路を大杉ダムに向かって歩くが水が白濁している。実はこれはダムに流れ込んだ土石流のためであることが後でわかった。ダムの堰堤下は、大杉自然公園となっていて数台の駐車スペースがあった。ここに止めてもよかったかなあと思う。堰堤に上がる。エエー!泥色のダムだ!それでも数人の釣り人がいる。ダム西湖畔の車道を歩いていくと、谷という谷からは土石がダムに押し出し、道を塞いでいる。流木は除去してあるようだが車は通行できない。まだ泥水がダムに流れているところもある。最奥にあるキャンプ場も一面の土砂に覆われていた。

駐車地点から親不知方面(右:折形神社)

徳尾集落の背後に親不知が覗く

大杉ダム堰堤 釣り有料

泥色の大杉ダム

ダム最奥のキャンプ場
「東尾根」
 登山口はキャンプ場から谷奥に続く林道の途中だが、倒木・流木、土石流でずたずた。登山口を発見できないままかなり奥地まで進んでしまった。GPSをとりだしてみると600mも奥に入り込んでしまった。山側を注意しながら戻る。あった。土石流に流され埋まった案内板の破片を発見。押し出された土石の上に踏跡とわかる道を見つける。すぐにしっかりとした道となって谷筋を登って行く。しかしすぐに山積みとなった流木群が道を塞ぎ通行できない。止むを得ず急傾斜の崖を這い上がり、山林を迂回して正規の登山道に戻ることができた。これで約1時間のロスタイムとなった。鴨内峠までの周回はあきらめて大原神社へ下山することに決める。
お地蔵さんもある山道を上りつめたところが東尾根の十字路である。モミの巨木が立つ。案内板がしっかり立っていて、親不知まで2km、大杉ダムキャンプ場まで0.5kmの表示がある。尾根を少しバックしてコケズラシと呼ばれる三角点市ノ貝310.2mを踏む。尾根の登りにかかる。迷走の疲れで足取りが重い。尾根の右側(東)は杉・ヒノキの植林帯、左側(西)は自然林でどちらも展望はない。途中、モミの木の根っこにぬた場があり、あたりに猪の爪痕が残っている。467Pをトラバースして、登り詰めたところが大岩であった。岩棚の上に立つと眼下に茶色の大杉ダム、遠く多紀連山から向山、五台山が北側には福知山の工場群や市街地が見える。

登山口看板(土砂に埋まっていた)

登山道を塞ぐ倒木

東尾根 十字路

4等三角点 市ノ貝

東尾根を登る(右植林、左自然林)

モミの根に囲まれたヌタ場

展望の大岩

大岩から大杉ダムを望む

大岩から五台山を望む
「親不知」
 予定を早めて、ここで昼食とする。山座を同定しながら至福のひとときを過ごす。記憶のままに、小金ヶ嶽、三嶽、西ヶ岳、鋸山、三尾山、夏栗山、黒頭峰、向山、白髪岳、松尾山、黒井城跡、千丈寺山、三日月山、五大山、愛宕山、鷹取山、小野寺山、五台山、篠ヶ峰。しばし休憩ののち出発、少し登ったところが北東尾根とのピーク(約500m)で京都府との境界になる。親不知まで1kmの案内がある。起伏を繰り返す。途中福知山の室・市寺へのルート案内板があった。親不知山頂到着。立ち木を切り開いた小広場に三角点とベンチが3台、北東〜南西の展望が開ける。朽ちた展望図板が雑草に隠れていた。大岩より100mほど高いだけ展望がいい。足下に高谷山、はるか日本海の青葉山、京都愛宕山を見る。いつか五台山から五大山へ縦走したことがあったが、途中の愛宕山から京都愛宕山が見えるとあったが本当だ。

親不知頂上

福知山市街と青葉山(親不知より)

多紀連山(親不知より)
「大原神社」
 府県境尾根を西進する。モミやシデの明るい道である。すぐに分岐があるが、ここはクロイシ山と書かれた道標に従って右へ進む。この道標がないと直進してダムへ下りてしまうので注意が必要である。次の537Pには大原神社を示す道標があるので尾根からはずれて左に下る。植林と自然林の境界を急激に下ること30分で大原神社の裏手に出てきた。神社から登山するときは、拝殿の右手の「モミ林」の表示が目印であり、手製の案内板がシュロの木にくくりつけられている。立派な神社で拝殿前には真新しい東屋があり記帳簿が置かれている。私どもも記帳したが、ほとんどは復興祈願の内容であった。舗装の参道を下る。ここも豪雨の爪痕が残り、途中に車両通行止めゲートがあった。徳尾の里に下りてきた。山では誰ひとり会うことはなかった。復旧作業中の方と挨拶を交わす 。ボランティアの方だそうである。

いい雰囲気の尾根道

クロイシ山方向へ(直進注意)

大原神社へ

大原神社登山口「モミ林」の白看板が目印

大原神社
駐車地まで約1時間、前山川に沿って車道をてくてく歩く。市島町は8月16,17記録的豪雨に見舞われ前山・徳尾地区では鉄砲水や土石流で住宅の全半壊が集中した。惨状も知らず山へ登ったのは不謹慎であったと反省する。振り返る親不知は何事もなかったかのように静かにたたずんでいた。

前山川

駐車地に戻ってきた

倒木の杉の根浅し懸巣鳴く     ハナミズキ

やまぼうし

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