社家郷山キジ谷ルート
焼石ヶ原〜やせ尾根〜社家郷山〜キジ谷〜社家郷キャンプ場
2014.12.20やまぼうし
■日時:2014.11.30(日) 天気:晴
■山名:社家郷山(樫ヶ峰、小笠峰、外れ峰)
■場所:東六甲 25000地形図 宝塚
■同行:ささゆり会9名
ルートタイム
ゆずり葉の森9:05→エデンの園9:40→焼石ヶ原9:50→(やせ尾根)→東三ツ辻出合10:40→馬の背展望台10:50→西三ツ辻出合11:15→外れ峰出合11:20→外れ峰11:27→(キジ谷)→大滝12:20→社家郷キャンプ場(12:50〜昼〜13:30)→ゆずり葉の森14:25 約9.5km

Route Mapはここ  社家郷山ハイキング案内

「焼石が原」
 約10年ぶりに社家郷キジ谷ルートを歩く。今夏の豪雨で谷が崩壊していないかどうか不安があるが、その時は引き返せばよいと割り切る。エデンの園から焼石が原に入り、やせ尾根を社家郷山東三ツ辻出合へ登ることにする。焼石ヶ原は洪水の影響で河原の砂が流され、岩が浮き上がったり、深く掘られたりして歩きにくく、また道筋もわからなくなっているが、8月に逆瀬川の源流を歩いており、難なくやせ尾根の取付きまで到達することができた。はじめての人には取付きを見つけるのは難しい。

諭鶴羽橋から逆瀬川上流を見る

大荒れの焼石が原
「やせ尾根」
焼石が原から社家郷山に取りつくやせ尾根は風化した花こう岩が砂礫となって崩れやすい。前夜の雨で少しは固まってはいるが油断大敵、下りに使うのは危険である。
登るにつれて背後の展望が開け、紅葉の大平山から譲葉の峰々、岩倉山、行者山まで一望である。眼下の建物はエデンの園である。

逆瀬川本流から支流へ、ロープあり

支流を遡上、左の尾根に取りつく

やせ尾根を歩く

やせ尾根途上で

やせ尾根からゆずり葉の山々を望む(大平山〜岩倉山)
「社家郷山」
最後に急登すると東三ツ辻出合の西横に出てくる。尾根を東に歩いて、馬の背展望台で一休みする。行く手にこんもりした山は樫ヶ峰、右手(南)に甲山から阪神間の町、大阪湾を挟んで葛城、金剛、紀伊山地が、左手(北)に東六甲を挟んで能勢妙見、五月山、はるかに比叡や京都の山々が覗く。空気が澄んでいて50kmぐらい先まで展望がきく。

東三ツ辻出合、キレットコース分岐

馬の背展望台

樫ヶ峰

北の展望(手前 行者山、向い能勢妙見〜五月山、川西・箕面市街地)

南の展望(甲山、大阪・阪神間の市街地、大阪湾)
「外れ峰」
社家郷山の尾根「展望ルート」を西に向かう。東三ツ辻出合からはキレットルート、西三ツ辻出合から林間ルート、外れ峰出合からキジ谷ルートが社家郷キャンプ場へ下っている。ほかに樫ヶ峰ルートがある。本日はキジ谷ルートを下る。2004.4.16以来10年振りである。ルートが健在か気になる。その前に外れ峰に立ち寄る。尾根筋からはずれているからそう呼ぶのだろう。外れ峰休憩台(488.6m)の標柱があるだけの展望もない小広場で行き止まりであった。

小笠峰出合、外れ峰・キジ谷分岐

外れ峰
「キジ谷〜社家郷キャンプ場」
外れ峰から少し戻って、谷に向かう道を下る。ところどころに「展望ルート」の案内板があるので道を誤ったかと確認したが、これは谷から登ってくるハイカーのためのものであった。やや下ってキジ谷の源頭に到着する。やはり谷が崩れていて足場をとるのが難しい。トラロープが張ってあるが、こころもとない限りである。今日は補助ロープは携帯していない。何とか先行して下りた若手?女性が下から足場を指示し、やっと9人が無事に谷に下りることができた。本日最大の難所であった。これで安心してはいけない。今にも崩れ落ちんばかりの岩や、浮石がゴロゴロしており、落石を起こさないように慎重に歩を進める。しっかりした立ち木が頼りである。

キジ谷源頭の難所

キジ谷を下る、落石危険

社家郷大滝
谷を左へ大きく回り込み、トラロープを伝って急降下したところが社家郷大滝であった。昔と変わらず落差5mほどの細い流れである。"顔を洗って一息"の文字も同じ看板であった。崩れかけの堰堤など荒れた谷はまだまだ続く。車の騒音が聞こえ始めると谷は終わる。大堰堤の左を高巻いた道は車道に平行にキャンプ場に向かう。プラスチック階段が現れるとすぐに炊事場のあるキャンプ場の広場に到着する。日曜日でたくさんの家族連れで賑わっている。キジ谷下り30分のつもりが倍以上の時間がかかってしまい、遅い昼食を摂る。キャンプ場のハイキングコース案内板にキジ谷コースも書かれているが現状では危険表示すべきと思う。

社家郷大滝

崩れかけの古い堰堤

社家郷キャンプ場
さて、ここからスタート地点のゆずり葉の森へどう帰るか。東六甲ドライブウェイは車の往来多く危険である。六甲保養荘からの逆瀬川行きバスは3時まで待たねばならない。樫ヶ峰ルートを越える元気はない。しかしあるルートでゆずり葉の森まで帰りついたのである。これは内緒としておこう。

西宮ゴルフ場前

ゆずり葉の森広場

やはりキジ谷は厳しかったが、最後の紅葉を楽しんだミステリーハイクであった。お疲れ様でした。


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