新春の京都愛宕山
作成 2015.1.16HRY
■日時:2015.1.12(月) 曇時々雪
■山名:愛宕山(924m)
■場所:京都市右京区
■同行:MNC 山歩会11名
■コース
阪急嵐山駅(8:48)…京都バス…清滝バス停(9:05)→表参道登山口(14丁)(9:30)→壺割坂(18丁)(9:52)→茶屋跡(25丁)(10:25)→5合目小屋(30丁)(10:50)→水尾の分れ(11:35〜11:45)→黒門(12:12)→愛宕神社(12:35〜昼〜13:10)→月輪寺コース分岐(13:30)→月輪寺(14:10)→林道出合(15:10)→清滝バス停 (16:00)…京都バス…阪急嵐山駅(16:15)  歩行11.5km 6時間50分(休憩含む)
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2015年の山歩会幕開けは京都愛宕山(924m)へ初詣登山する。愛宕山は、京都市街を取り巻く山の中で、東の比叡山と並び信仰の山として多くの人に親しまれています。山頂の愛宕神社は、全国に800社余りある愛宕神社の総本山で1300年の歴史を持っている。火伏せの神さんとして有名で、京都人は愛宕神社を愛称こめて愛宕さんと呼び、「火迺要慎」のお札を台所に貼っている家庭が多い。
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「表参道」
 MNC山歩会10名が嵐山駅に集合する。西高東低の冬型の天気で雪が舞い、周囲の山々は薄化粧している。車中、渡月橋からの愛宕山は全く霧の中である。清滝トンネルを抜けて終点の清滝バス停で下りる。日陰に正月の雪が残るが道には雪はない。清滝川に架かる渡猿橋を渡って旧家の並ぶ道を行くとすぐに登山口の第二鳥居がある。登山口は14丁、山頂の愛宕山神社は50丁でありその間は約4.5km。ちなみに参道はトンネル手前の鳥居本平野屋の前第一鳥居から始まっている。軽く準備運動をして、鳥居をくぐる。

登山口第二鳥居で
 次々とやってくるハイカーに続いて石段の登山道を上る。階段はどこまでも続くが歩幅がうまく合わず道脇を歩くことも。両側はマツやスギの鬱蒼とした林である。壷割坂から2合目、3合目と急坂が続き、汗が吹き出る。5合目手前からぬかるんだ参道が雪に覆われ始める。5合目の小屋(標高540m)で小休止する。気が付けば昔からの丁石、合目道標に加えて、消防署がつけた1/40〜40/40の黄色の番号道標がある。

石段が続く

25丁茶屋跡

30丁 5合目小屋
 5合目小屋を過ぎると上りも緩やかになる。空洞化したスギの巨木を祀る大杉大神前を通る。展望のない参道だが、7 合目付近のカワラケ投げから眼下に京都市街が覗く。白く蛇行しているのは桂川だろうか。集合時間に遅れたH女史が追い付いてきた。健脚だ。スギの木立がつづき、枝葉に積もった雪が頭に降りかかる。また時折雪が降りしきる。ザックに積もった雪を払う。再び急坂を喘ぐと、水尾の分れ(700m)の小屋に着く。アイゼンを装着する。はじめてのアイゼンのお二人もうまく着けられたようだ。

大杉大神

七合目 かわらけ投げ付近

雪の杉並木

水尾の分れ アイゼン装着
「愛宕神社」
 ハナ売り場を過ぎて黒門が見えてくる。頂上は近い。石段を上がると、左右に石灯篭の並ぶ愛宕神社の境内だ。積雪は30cmぐらいだろうか、雪景色に感嘆の声があがる。奥へ進み、さらに長い石段を上りつめて鳥居を潜ると荘厳とした雰囲気が漂う愛宕神社の本殿である。アイゼンをはずす手がかじかむ。参拝し、火伏せのお札「火迺要慎」を買い求める。外は氷点下4℃、空席を待って社務所に入り土間の焚き火のそばで握り飯を戴く。至福のひとときである。

黒門

雪の石灯籠

愛宕神社境内で

山門へ続く長い石段

愛宕神社本殿へ

拝殿

「火迺要慎」のお札を買う

お札

薪ストーブの社務所で昼食
「月輪寺コース」
 帰りは月輪寺(つきのわでら)コースを辿ることにする。石段の手前からわき道に入り、途中から尾根を下る。こちらは参道と違い、幅1mほどの山道で、雪も深い。ストックで測ると40cmぐらいある。風が吹くと地吹雪となる。時折眼下に京都市街が霞む。およそ40分で月輪寺(標高600m)に着く。親鸞聖人の像としぐれ桜が有名だが、まだ深い雪に眠っている。一服して参道を下る。10分ほど下ると雪も少なくなってきたのでアイゼンをはずす。ジグザグの単調な下りに疲れが増す。一人が足を痛めて遅れだす。やがて瀬音が近づき、林道出合(月輪寺登山口)に降り立った。

石段を下る

月輪寺コース分岐

雪のトンネルを下山

京都市街が覗く、比叡山はガスの中

月輪寺



アイゼンを外す

ジグザグ道が続く

雪がなくなる
「清滝へ」
空也滝は時間的にパスする。舗装の林道を清滝まで歩く。北山杉の美林が疲れを癒してくれる。スタートしてから6時間50分、往路の表参道登山口に戻ってきた。

林道出合(月輪寺登山口)

北山杉の道

登山口へ戻ってきた
標高差800mのハードな山登りだったが、雪の愛宕神社の風情に心洗われ、年の始めにふさわしい1日だった。有志で、嵐山駅山手の蕎麦屋さんで京名物にしんそばで乾杯し、今年1年の健康と山歩きの無事を祈りました。(了)
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文・写真/平山

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