up 2015.6.22やまぼうし
 武田尾から高座山を経て名塩を歩く
JR武田尾駅〜よみうりゴルフ場〜名塩ダム〜高座山〜名塩通り〜JR名塩駅
◇日時:2015.6.6(土)晴/7.11(土)(曇)
◇行先:武田尾〜よみうりゴルフ場〜名塩
◇参加者:エコグループ武庫川スタッフ7名
行程:
JR武田尾駅9:30→名塩武田尾ハイキング道起点9:40→(草刈り)→尾根取付き10:40→よみうりゴルフ側道11:30→側道(12:00〜昼〜12:30)→よみうりゴルフ場バス停13:15→高座山北ゲート13:25→名塩ダム13:45→高座山南ゲート14:16→高座山三角点14:30→公園ゲート14:50→高座山南ゲート15:00→名塩川合流15:25→名塩和紙学習館16:00→蘭学通り16:08→JR名塩駅16:20
                                                  歩13km
地図はこちら

「武田尾」
 武庫川エコハイク7月例会「名塩・武田尾ハイキング」に先立ってスタッフとともに下見する。武田尾は嵩上げ工事中で温泉橋は車両通行止めとなっていた。西宮市が整備した名塩・武田尾ハイキング道の入口付近は深い藪となっていたため、手持ちのはさみで除草、登山道に覆いかぶさっていた倒木などは鋸で伐採した。登山道は山麓を東に大きく迂回して、丁度亦楽山荘親水広場の対岸辺りから尾根に急登する。要所には金属製の道標地図やベンチが据えられており、草刈りさえすればしっかりした道である。マタタビの群生地があったのは新発見であった。
 標高差約80mの急登で尾根に出る。ここにもベンチが据えられて、立ち木の間から武田尾の駐車場や彼方に大船山や新名神高速道路の工事現場を見ることができた。名塩・武田尾ハイキング道唯一の展望地である。

嵩上げ工事中の武田尾

名塩・武田尾ハイキング道起点

山麓を迂回するハイキング道

尾根への取付きには道標とベンチが設置

稜線

稜線から大船山と新名神高速工事現場の展望
「よみうりゴルフ場」
 リョウブ、コナラ、ソヨゴの林の道はよみうりゴルフ場の側道に出てくる。ここからしばらく舗装道路を歩く。前のこんもりした森は地図で見るとドクラ丸山345mだがどういう意味だろう。この先にも唐子大丸376mという小山がある。側道に一つササユリが咲く。見てほしいといわんばかりに。ハイキング道は側道から分れて自然林の中を歩く。ピークを越えて下るとまた側道に戻る。隣が15番ホールのティグランドとなっている。ここで昼食にする。話し込んでいたらフェンスの向こうから静かにして下さいと声がかかる。ギャラリーがいるところを見ると今日はプロの大会があるらしい。後で、ゴールドシニア選手権大会と分かる。大きな大会ではハイキング道路が通行禁止になることがあるらしい。側道はコースの南側を西進する。メタセコイア並木を通る。左側(南)は名塩の宅地造成地だが開発はストップしたままのようである。18番ホールを過ぎると長い側道歩きが終り車道に出る。側道4kmの歩行は結構長く、疲れる。

よみうりゴルフ場の側道に合流

側道のササユリ

側道からハイキング道へ

メタセコイア並木

ゴールドシニア選手権大会が行われていた(18番ホール)
「名塩ダム・高座山」
 観戦を終えたギャラリーが並ぶバス停を後に車道を下る。空き地にソーラーパネルが並んでいる。高座山の鉄塔が見えてきた。高座山北ゲートに到着。古びた案内板で高座山ふれあいの森(がんぴの里)として西宮市が整備したことがわかる。舗装の道を登り、途中の道標に従って名塩ダムへ下る。放水路の搭に登って貯水池を眺める。緑滴る森に囲まれた貯水池は神秘的で西宮の秘境といった感じである。シニアライダーが通りかかった以外、だれもいない。
 管理道を南下していく。名塩の町に下る山道を確認して、南ゲートから高座山頂上を目指す。「ガンピの小径」から「眺望とつつじの道」を登ると鉄塔の下に出る。藪の中に四等三角点があった。「中央登山道」を下り、公園ゲートに降りる。登山道脇のところどころにガンピが生えているが、よく注意しないと見過ごしてしまう。登山道や道標がきちんと整備されているのはいいが、管理事務所は閉鎖されトイレも使えない。だれも訪れる人はないのであろう。(公園グランド使用の場合のみ利用可)

西宮市名塩ダム

名塩ダムの貯水池

高座山公園と高座山(鉄塔)

高座山ふれあいの森(がんぴの里)案内図(詳細地図)

南ゲートからガンピの小径を登る

登山道わきのガンピ

山頂の鉄塔

高座山四等三角点345.0m

高座山展望デッキ(立ち木で展望なし)
「名塩」
 車道を下るのは危険なので先ほど確認しておいた名塩ダム管理道から名塩の町へ下る山道を行く。地形図には破線が南下している。シダや雑木の中だが結構しっかりした道がついていて、ところどころのザレ地からは眼下に名塩ガーデンや名塩山荘の家並みや畑山に続く山々の展望がある。ただ、雨が降れば水路となってしまうU字溝の道は滑りやすく、山歩きに慣れない人には注意が必要である。そして名塩ダムから流下した川が名塩川本流に合流するところ、焼肉正ちゃんの看板がある道路に降り立つ。高座山に至るこの道は正月恒例の散歩道というおばちゃんに行きあう。
 名塩に和紙の技術を広めた東山弥右衛門の墓にお参りする。江戸中期から明治にかけて名塩千軒といわれるほど、ほとんどの村人が和紙に関わったといわれる。現在も名塩和紙の伝統を守る谷徳製紙を訪ねたかったが時間切れで断念する。R176に出て名塩和紙学習館に向かう。狭く曲がりくねった名塩の町は慢性的渋滞に悩まされてきたが、現在バイパス道の建設中である。トイレ休憩後再びR176を歩き、蘭学通りに入る。名塩は蘭学者緒方洪庵夫人八重の生誕地であり、塾頭伊藤慎藏が文久2 年(1862)にこの地に名塩蘭学塾を開設した。現在はJA 名塩支店となっておりその面影はないが、八重夫人の胸像がある。名塩東口交差点から車道を歩いて名塩駅に至る。

畑山や名塩山荘の家並が見える

焼肉正ちゃん前に下りる

紙祖 東山弥右衛門の墓

名塩和紙学習館前

蘭学通り 緒方洪庵の妻八重の胸像

蘭学通り鴨谷橋

西宮名塩駅

*本番は2015.7.11(土)に行われ、約90名の参加者があった。コースを一部変更して、名塩ダムはパスし、高座山を北ゲートから南ゲートへ縦断、車道をR176まで下った。

記録作成に当たり「エコハイク武庫川」の資料を参考にさせていただきました。
やまぼうし

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