up 2015.9.15やまぼうし
 武庫川 新名神工事の道場から武田尾を歩く
JR道場駅〜浄化センター〜川下川ダム〜玉瀬〜JR武田尾駅
◇日時:2015.9.5(土)晴
◇行先:武庫川(道場から武田尾)
◇同行者:武庫川エコハイクスタッフ7名

≪新名神武庫川橋 2015.9.5≫
行程:
JR道場駅9:30→亀治橋9:35→新名神武庫川橋工事現場10:00→浄化センター前10:10→大岩橋10:20ー川下川鉄橋下11:05→岩場11:20→戻る→川下川鉄橋下(11:30〜昼〜12:00)→新名神川下川橋下12:10→川下川ダム12:15→希望の家13:00→玉瀬バス停13:10・・・(バス)・・・JR武田尾13:30   歩行10km
Route map 新名神ルート

「道場」
 スタッフともども武庫川エコハイク「道場〜宝塚を歩く」の下見に出る。道場駅から亀冶橋を渡り、武庫川河床の道を歩くつもりが、最近の大雨で浸水おびただしい。やむなく県道327号 (切畑道場線)を歩くが、新名神工事現場へ急ぐトラックやダンプがびゅんびゅんと後からやってきて恐ろしい。羽束川が左手から合流してくる。合流地にある建物は神戸市の千苅浄水場である。千苅水源池からの水を神戸市北区の住宅団地に給水している。一方で千苅水源池の水はトンネル(千苅導水路)を通って延々15km先の西宮市の上ヶ原浄水場に送り、神戸の市街地にも給水している。武田尾では武庫川渓谷を跨ぐ導水路(水管橋)を見ることができる。

亀冶橋から不動岩を見る

新名神工事現場へ急ぐトラック 県道327号 (切畑道場線)

羽束川合流と千刈浄水場
「新名神武庫川橋」
 福知山線の高架を離れて武庫川が大きくカーブするところから前方に工事中の新名神武庫川橋が見えてくる。4基の橋脚に支えられた長さ442m、橋脚高さ80mの橋は三井住友建設の手になるもので、世界初の「バタフライウェブ構造」を採用している。橋桁の軽量化と工期の短縮が図れるとのこと。橋脚径5.5mはひ弱そうに見える。竣工は2014年11月とのことだが橋の両端はまだつながっていない。トラックやダンプが頻繁に行き交いガードマンの指示に従う。まだこの辺りは歩道に避けることができるからいい。

武庫川橋 宝塚側

武庫川橋 神戸JCT側

トラックやダンプが続々やってくる

武庫川橋全景
「武庫川上流浄化センター」
 通行危険を避けるため武庫川上流浄化センター(下水処理施設:神戸・西宮・三田からの流入下水を浄化して武庫川へ放流)に架かる橋を渡ってバイパスしようとしたらガードマンが立入禁止だという。この先大岩橋を渡るまで歩道もなくなり、トラックやダンプを避けるのに必死だ。いつか行ったことのある百闡へのアプローチは生野南山処分地の看板がかかり、ここへもトラックが出入りしている。新名神工事とは別に災害復旧工事もなされているようだ。武庫川治水計画によればこの辺り右岸には遊水地が設置されることになっている。

武庫川上流浄化センターと武庫川橋

道路一杯に走るダンプ

生野南山処分地となった百間滝アプローチ

大岩橋

大型トラックを避けるのに必死
「大岩橋」
 トラックの間隙をぬって大岩橋をわたる。トラックが我々が渡りきるのを待っている。ここから400mほど先には廃棄物処分場への分岐があったところだが、今は名神工事現場への進入路がつくられていてトラックが次々と入っていく。しかし、工事区間はここまでで、やっと安心して歩けるようになった。しばし休憩。武庫川に目をやれば、昨年(2014年)の夏の豪雨でえぐられたのだろう、補修された護岸が真新しい。道路わきの立ち木に背丈を越えた高さに流下ゴミが引っかかっているのを見ると河床から5mぐらい水位が上がったと思われる。県道は川下川に向かう。対岸には土砂崩れの跡も生々しいところがあり、こちらにもトラックが見える。

新名神工事はここまで

護岸工事も真新しい

対岸の治山工事現場

土砂崩れ現場
「川下川」
 川下川の手前で県道327号(切畑道場線)は終る。これから先の川下川ダム方面は市道となる。車止めを越えて、福知山線の川下川鉄橋下に向かう。実はこの道は県道の延長予定地で武田尾と結ぶ計画なのである。川下川を渡ろうとするが、増水していて足元を濡らさず渡渉するのが難しい。適当な飛び石を見つけてどうにかクリアする。次は川に突き出た岩場を越えねばならないが、こちらも増水のため取付くのが難しい。リーダーが何とか取付いたものの、バランスをとるのが難しい。団体ではとても無理だ。この先には、まだ高さ5mほどの岩場が待っている。結局下見はここで中断、新名神工事の現況と合わせて、今回は道場・武田尾間を歩くのはやめることで意見が一致。渇水期にもう一度挑戦しよう。元の鉄橋下に戻る。岩場付近から見る福知山線鉄橋と新名神川下川橋の景観が素晴らしい。ハイキングの新名所となるかもしれない。さて我々はどうするか。市道を玉瀬まで歩き、バスで武田尾駅に出ることにする。早い昼食をとる。

県道327号(切畑道場線)はここまで。川下川鉄橋下へ向かう

川下川を渡る

増水で取付けない岩場

行く手を妨げる岩場

福知山線川下川鉄橋と新名神川下川橋
「川下川ダム」
坂道の途中で新名神川下川橋を潜る。川下川橋は2基の橋脚に支えられた長さ300mの橋で、橋脚高95mは工事中の新名神の中では最も高い。鹿島建設の手で2013年11月に竣工している。川下川ダムは満水状態で堰堤から越流していた。川下川を渡るのはやはり渇水期に限る。

新名神川下川橋(2013年11月竣工)

川下川ダム

満水の貯水池
「玉瀬」
 玉瀬に向かい、長い舗装の道をてくてく歩く。魚釣り禁止だが、釣り人がいる。ダム管理道のゲートを通過する。以前、奥ノ焼山からダムに入り込んでしまって警告放送を受け、慌てて鉄条網のフェンスを乗り越えて脱出したことを思い出す。右手に川下川の渓流を見て進む。上流に集落があるためか、流れは白濁してあまりきれいとは言えない。大岩岳・丸山湿原への分岐を左に見て、養護施設「希望の家」の前を通る。森が開けて、西谷の田んぼが広がる。玉瀬浄水場(現在休止)からのろう(ノロウ)橋を渡る。ノロウというのは玉瀬の字名である。ここから川下川は境野川と名を変える。その源は西谷の森公園西の谷の奥、布見ヶ岳にある。県道33号(塩瀬宝塚線)に合流すると間もなく玉瀬バス停である。武田尾へ向かうバスの出合橋付近は新名神宝塚SAの工事たけなわであった。(2018年3月全線開通予定)

川下川ダム管理道ゲート

丸山湿原・大岩岳方面分岐

希望の家

玉瀬浄水場(現在不使用)、手前はのろう橋

実りの秋を迎えた西谷 鋭鋒は寺山
記録作成に当たり「エコハイク武庫川」の資料を参考にさせていただきました。
やまぼうし

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