up 2015.11.14やまぼうし
北摂 中山最高峰から大峰山を歩く
◇日時:2015.10.25(日)晴れ/11.21(土)曇り
◇行先:中山最高峰(478.0m)、大峰山(552.3)
     2.5万地形図 宝塚・武田尾
◇同行者:武庫川エコハイクスタッフ7人/本番60人
中山寺から中山最高峰、大峰山を経て武田尾へはハイカーの人気コースである。本文は11月の紅葉シーズンに実施の武庫川エコハイクの下見 の記録である。
阪急中山観音駅9:00→中山寺9:05→シンボル広場9:20→(足洗川渓谷)→天宮塚10:55→中山縦走路11:15→中山最高峰11:32→長尾谷ダム(12:10〜12:45)→大峰山14:15〜桜の園育樹の丘15:15→廃線跡15:30→武田尾駅16:00
歩行12km、行程図はこちら
「宝塚自然休養林」
 休日のためか、安産祈願の中山寺は賑わっていた。多宝搭に続いて五重搭再建工事が行なわれている。参道の石垣のツメレンゲも花をつけている。参拝もそこそこに、信徒会館横から奥之院への道に入る。奥之院まで18丁、2kmの表示がある。お墓の向うに宝塚市街地や東六甲の山々が展望する。天気は上々である。

中山寺

ツメレンゲ

奥之院参道
 足洗川に下る。東尾根コースを見送り、橋を渡ってシンボル広場に出る。ここは宝塚自然休養林の入口であり、また中山奥之院登拝の基地ともなっている。トイレもあり。たくさんの自転車やバイクが駐輪している。北摂里山博物館11番「北中山やすらぎの道」の看板がある。北中山国有林を中心にした自然休養林は、森林を中心としたレクレーションゾーンで、1978年(昭和53年)林野庁の指定を受け、「宝塚北中山やすらぎの道」の愛称がつけられた。県下ではここだけ。長尾山系の緑を残している。
                                                (宝塚自然休養林案内図)

足洗川

宝塚自然休養林シンボル広場
 我々は奥之院への参道から分かれて、足洗川沿いの谷を北上する。中山へは何度も登っているが、このコースは初めてである。何組かのパーティが前後して歩いていたが、途中で夫婦岩・奥之院方面へ分れていった。足洗川渓谷は深山幽谷の雰囲気を漂わせ、なかなか気持ちのいい道である。時々現れる砂防ダムも間伐材を使用した木製で自然に優しい。谷を奥へ詰めて、天宮塚へ登る。丸太階段の急坂は、息が上がる。ピークには天宮塚碑(2か所)があり、直下の切り開きから大阪平野の展望が広がる。麓から見る天宮塚はおむすび山といわれるように中山連山の中では良く目立つ。天宮塚は中山寺の鬼門にあたり、聖徳太子が人為的に磐座を築いたとされています。

足洗川渓谷

鋼鉄製堰堤

足洗川源頭部

天宮塚への登り(左へ)

天宮塚

天宮塚直下からの展望
「中山最高峰」
 しばらく展望を楽しんだ後、尾根筋を行く。すぐに中山縦走路に合流する。最高峰まで0.6km、奥ノ院1.2kmの道標がある。ちなみに我々の歩いてきた中山駅までは3.5kmである。頂上展望所を左にやり過ごす。右手にフェンスが現れ、ずーっと続く。右から中山桜台からの道が合流してきた。最高峰は縦走路から左に外れたところにある。三角点はベアグランドの中に見捨てられたように埋もれていた。2等三角点だからもう少し丁寧に扱ってやってもいいと思う。山頂からは北側の展望が開け、大宝塚ゴルフ場の彼方に北摂の山々が広がっている。とんがった大船山が良く目立つ。

中山縦走路へ合流

フェンスの道

中山 2等三角点478.0m

中山最高峰から北の展望 手前大宝塚ゴルフ場
「長尾谷ダム」
 時間が押しているので先を急ぐ。北に向かって下りていくと赤土のザレ場に出る。この辺りで休憩しているハイカーが多い。十万辻の道標に従って林の中に入る。地形図では宝塚高原ゴルフ場の北縁を下って行くが、自然林の中で展望はなく、唯一3番ホールティーグランドを覗く所がある。ゴルフ場を過ぎると大峰山を展望するところがあるが、すぐに急激な下りとなる。ロープを渡しているところもあった。下りきったところが長尾谷ダムである。これは大宝塚ゴルフ場の調整池である。橋を渡ってすぐの小広場で昼食休憩する。

北斜面から中山最高峰を望む

北斜面から六甲最高峰を望む

宝塚高原ゴルフ場No.3ホール

ゴルフ場付近から大峰山(右)と安倉山(採石場)の展望

長尾谷ダム

門扉右手に中山への道あり

大峰山への取付き
「大峰山」
 門扉の脇をすり抜けると県道33号に出る。道路を渡った電柱脇に大峰山への取付きがある。かっては松茸山で、シーズンには通行止めのテープが張ってあったが、数年前からなくなってしまった。ここから尾根への登りが本日もっともきつかった。随所に補助ロープがある。長尾山尾根を北上すると武田尾と十万辻を結ぶ水平道にぶつかる。大峰山へは十万辻方面に向かってすぐの左分岐を登っていく。変則十字路となっているので注意が必要である。尾根上の関電鉄塔新神戸線#7からは北に北摂の山々、南に宝塚市街や甲山、大阪湾を望むことができる。大峰山系唯一の展望地である。尾根を西に、リョウブのプロムナード歩くと大峰山山頂(三等三角点552.3m)である。少し手前に水平道へ下る分岐があるが、安倉山や桜の園満月滝へ行くことができる。

新神戸線#7鉄塔

鉄塔から北の展望 検見山

鉄塔から北の展望 大船山

大峰山三等三角点552.3m
「桜の園」
 大峰山から武田尾に向けて下りにかかる。落葉とザレ石の道は滑りやすい。地形図の510Pは確認できなかった。やがて基準点のある十字路である。左は満月滝へ、右は立合新田に至るが、立合新田側は木の枝で通行止めしてある。これは大峰山や武田尾を目指すハイカーが迷い込まないようにするためである。尾根を下り、途中で左折して桜の園に入る。林間広場は宝塚市の小学生の森林体験学習によく使われるところである。さらに下ると育樹の丘である。モミの木に囲まれてあずま屋があり、休憩するには適当である。この辺り、春にはエドヒガンが咲き、秋は紅葉が見事である。左は笹部新太郎博士の研究小屋「隔水亭」やロックガーデンへ、右はさくらの道へ至る。さくらの道を歩き、廃線跡の親水広場へ下る。廃線跡歩きは紅葉の始まるこれからは人気があり、今日もハイカーが行き来している。

基準点のある十字路

桜の園 林間広場

育樹の丘
 二つのトンネルを抜けると武田尾である。昨年・今年とたびたびの洪水に見舞われたこの地区は嵩上げ工事中で、20軒以上あった住宅はすべて撤去され、更地となっていた。ほかにも治山工事や新名神高速の工事が行われており、ここ数年で武田尾は大きく変貌するだろう。16:00武田尾駅着。歩行12kmのコースは予定時間をオーバーしてしまった。団体で歩くにはもっと時間がかかるだろう。

廃線跡の桜の園入口

廃線跡長尾山第2トンネル

治山工事中(旧ポンプ場前)

嵩上げ工事中(住宅撤去)

温泉橋

-本番 2015.11.21(土)-

桜の園の紅葉は例年に比べて鮮やかさがなかった。温暖な11月の影響ではないだろうか。


育樹の丘付近

隔水亭〜育樹の丘間

さくら坂

親水広場(廃線跡)

エコハイク参加者

スタッフ一同

桜の園 紅葉スポット

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