UP 2015.12.31やまぼうし
大岩岳(東山橋〜武田尾)
〜新名神工事現場を歩く〜
 ■日時:2015.12.26(月) 晴
 ■集合:JR道場駅 9:30
 ■行先:大岩岳(384.1m)、東大岩岳(362m)
       2.5万地形図 武田尾
 ■同行:エコハイクスタッフ6名
コースタイム:JR道場駅9:40〜東山橋10:00〜鉄塔#178 10:40〜大岩岳(12:15〜昼〜12:50)〜東大岩岳13:15〜丸山湿原P14:00〜西谷の森公園(14:25〜14:35)〜前田橋15:02〜出合橋15:38〜僧川河口15:58〜武田尾駅16:10 (徒歩約14km)

Route Map 大岩岳全ルート

2月に行われる武庫川エコハイク大岩岳下見の記録である。西谷の森公園からの適当なバス便がなく、武田尾駅まで歩くことになったが、新名神宝塚SA工事の現場を見ることが出来て有意義であった。本番は東山橋からの往復コースにすることになった。

≪大岩岳山頂からの展望≫
東山橋
 不動岩を左手に見て、武庫川を下る。昨夏の豪雨禍の護岸復旧工事がまだ続いている。千苅浄水場前から右手に折れて東山橋を渡る。川下には工事中の新名神高速武庫川橋が見える。もう道路と接続できただろうか。振り返る不動岩にはロッククライミング中の人影が見える。橋を渡って左折する。右折していくと、途中に尾根筋の鉄塔NO176への取付きがあるが、今は藪と化して道は不明である。 直進は民家だが手前の踏跡道を山に分け入る。湿地には板が敷かれているからハイカーが多いのだろう。ジグザグに登って尾根に出る。関電の送電線鉄塔が尾根筋に続いていて、NO176、177、178の火の用心看板がある。

不動岩

東山橋から新名神武庫川橋を望む

東山橋を左折

取付き

湿地を行く

関電巡視路
鉄塔尾根コース
 尾根を緩やかに登っていく。小松と自然林の中だが、ところどころのザレ地から、左手に千苅水源池、右手に六甲山系を望むことができる。鉄塔#178を過ぎると送電線は隣の尾根に移ってしまう。巡視路と分かれさらに尾根筋を登っていく。314Pを回り込んですぐに川下川ダム方面との分岐となるがこちらは通行禁止となっている。すぐに丸山湿原との分岐である。丸山南分岐から上がってくる道だろう。左折してすぐに、南大岩岳(仮名)への取付きテープがあるが、沢を下るように直進する。再び大岩岳への分岐である。右折して谷筋を登る。直進は湿地を経て千苅水源池へ向かう。この辺りやたらと分岐があり、道標がないのでテープだよりである。国土地理院の地形図も当てにならない。

千苅浄水場とダムを見る

尾根上のザレ地

鉄塔尾根

姫二火力線 鉄塔#178
大岩岳南東尾根
 谷筋を大岩岳に向かう途中に道標が現れる。道標に従って、そのまま進めば峠に出て大岩岳に登ることができるが、本日は道標の前から南東尾根に取りつく。大岩岳の山名にふさわしく巨大な露岩帯を3点確保で登る。今日一の難所である。上り詰めたザレ地からは、南大岩岳(仮名)から東大岩岳へ続く稜線や馬の背を望むことができる。南登山道からの道と合流して大岩岳山頂に到着する。頂上広場に2等三角点(点名千苅)がにょっきりと立っている。GPSはどんぴしゃり標高385mを示している。石柱の十字マークは磁北であることが分かった。

大岩岳南東尾根取付き前の道標

大岩岳南東尾根取付き

露岩帯を急登する

大岩岳南東尾根から東大岩岳と馬の背

大岩岳南東尾根から南大岩岳(仮名)

大岩岳2等三角点(点名千苅)384.1m

大岩岳からの展望
東大岩岳へ
 天気快晴、昼飯を食べながら北摂の山々を同定する。風が冷たい。東大岩岳へ向かうため、東尾根を下る。ざれ場で滑りやすい所だが、本日は雨上がりのため足がしっかり地を掴む。峠には3差路を示す道標があるが、実は千苅ダム東岸へ下る道と、南大岩岳へ登る踏跡道があり5差路である。直進して境野・丸山湿原方向に向かう。東大岩岳の案内表示はない。再び境野・丸山湿原への道標があるが、直進していく。道標には落書きで東大岩岳への矢印が書いてある。しっかりした道が登っている。大岩を右手から回り込むと東大岩岳の西ピークである。目前に大岩岳が見える。大岩岳の全貌が望めるのはこのポイントだけである。北側に下ったところには馬の背があるが本日はパスする。本番も団体では危険なのでやめることにする。Uターンして東のピークに進む。基準点が設置してあり、ここからは眼下に丸山を、彼方に大峰山、東六甲の山々を望むことができる。

峠は5差路(大岩岳、千刈東岸、境野、南大岩岳、丸山)

境野・丸山湿原分岐

東大岩岳西ピークから大岩岳の展望

東大岩岳東ピークから丸山の展望
西谷の森公園へ
 東大岩岳の東ピークからザレ地の続く東尾根を丸山湿原に下る。正面の丸山やはげ山を見れば湿原の成因がよくわかる。振り返れば双耳峰の東大岩岳が見える展望コースである。踏跡道ではあるがしっかりしていて迷うことはない。丸山湿原駐車場近くの遊歩道に降りてきた。丸山湿原は良くわかっているので、今回は省略して西谷の森公園に向かって歩く。すぐに8台分の駐車場がある。従来は西谷の森公園に駐車して、丸山湿原には約30分歩かなければならなかったが、天然記念物の指定で駐車場が整備されたのであろう。北摂里山博物館NO5の看板がかかる。境野大池を経由して西谷の森公園に到着する。土曜日というのに管理棟の職員3名以外人の気配がない。コース唯一のトイレを済ませてさて阪急田園バスで武田尾駅へ帰ろうと時刻を見ると14:17から15:58まで便がない。現在14:30だから1時間半待ちである。健脚ぞろいのメンバーなので武田尾駅まで6kmの道のりを歩くことにする。

東尾根から東大岩岳(双耳峰)を仰ぐ

東尾根から丸山と湿原

右手から遊歩道に降りてくる

丸山湿原駐車場、北摂里山博物館NO5

境野大池

西谷の森公園東管理棟
新名神工事
 バス道を歩くにはもう一つの理由があった。新名神工事の現場を見たいのである。県道33号(塩瀬宝塚線)の西谷の森公園口バス停→玉瀬→前田橋まで2km。前田橋から宝塚まで14km、武田尾4kmの道路標識がある。玉瀬辻から峠を越えて武田尾辻へ。ここから大岩稲荷までが工事区間である。道路拡幅工事で崖を削っている。出合橋付近は橋脚工事の真っ最中である。ここから県道33号と分かれて、県道327号(道場切畑線)を下って行く。大岩稲荷の少し上流には新岩谷橋が出来ていて、奥には大規模な擁壁が広がっている。建設中の建物は宝塚SAの一部だろう。

宝塚SA計画図完成予想図


県道33号武田尾辻バス停

道路拡幅工事中

県道33号出合橋付近

出合橋バス停

大岩稲荷新岩谷橋から宝塚SA工事 
武田尾
 大岩稲荷から下流では僧川河口付け替えと嵩上げ工事が進行中で、こちらは災害復旧工事である。武田尾駅に着くと間もなくバスが到着した。歩行は14kmとなったが一生見ることはないであろう新名神工事の現場を見ることができたのは有意義なことであった。エコハイクでも一度工事現場を歩く企画をしてみたい。

大岩稲荷バス停

僧川河口付近

武田尾バス停

武庫川エコハイク本番は帰りのコースを道場駅に戻るように変更して2017.6.10に実施。109名が参加しました。

やまぼうし

トップ表紙へ戻る     

inserted by FC2 system