up 2016.1.16HRY
北摂 中山連山縦走
山本駅~岩場~満願寺西山~中山最高峰~中山寺奥之院~清荒神駅
◇日時:2016.1.11(月) 晴れ
◇行先:中山連山(満願寺西山361.6m、中山最高峰478.0m)
     2.5万地形図 宝塚
◇同行者:MNC山歩会18名
行程:
山本駅9:45・・・最明寺滝10:05→岩場取付き10:30→岩場ピーク鉄塔(10:50~11:05)→満願寺西山11:30→基準点12:00→展望ポイント(12:20~昼~12:45)→中山最高峰(13:20~13:25)→中山寺奥之院(14:05~14:15)→大林寺(15:05~15:15)→清荒神15:20→参道A食堂(15:40~16:15)→清荒神駅16:20     歩行約11km
地図はこちら

中山連山は2016.1.9(武庫川エコハイク)及び2016.1.11(MNC山歩会)と2回にわたり歩きましたが、本記録は後者のものです。

「最明寺滝」
 山本駅に集合したのは山歩会18名。新世話人Kさんの点呼とストレッチングでスタート。天気は上々だ。駅から平井の住宅街を歩く。地元平井山荘に住むNさんから民家のハンカチノキの案内がある。5月にハンカチに似た白い花をつけることからその名があるが、今は丸い実がぶら下がっている。珍しい木なので立ち止まって観察が始まり、早速隊列が乱れる。最明寺川の渓谷にかかる。住宅地からこんなに近いところに景観美を誇る渓谷があるとは信じられない。岩は有馬層群の流紋岩、溶結凝灰岩、火砕流等いろいろ混じっていますと地質に詳しいJ女史の説明である。唐風の大聖不動明王の山門を潜り、赤い辰巳橋を渡って参道を進む。すぐに最明寺滝だ。落差は10mほどだが水量もあり、なかなか見ごたえがある。線香の香りが漂う。滝つぼのそばの岩間は「金剛窟」と呼ばれ不動明王が祀られており行場になっている。

最明寺川渓谷(猪名川水系)

大聖不動尊山門

最明寺滝
「岩場」
 参道を戻り、辰巳橋から山道に入る。堰堤の階段を登ってすぐの分岐は井植山荘への道である。戦前この地一帯は大阪の豪商藤田家の別荘で「松籟庵」と呼ばれたが、戦後三洋電機の創始者井植歳三氏の手に渡り、現在は井植財団の所有となっている。また左手は平成14(2002)年の山火事ではげ山となってしまったところである。今はもうその面影がなくなって樹木が生い茂っている。登り詰めたところがふじヶ丘住宅地との峠で、ここが中山連山への登山口である。いきなりの岩場で、標高差120mにわたり急激な岩場が続く。両手を使うのでストックはザックへ、またリュックは体に密着させ振られないようにする。体力差があるので先に登った人は頂上の鉄塔で最後尾の人を待ってもらう。登るにつれ、足下の展望が開け、阪神間の風景が一望する。岩はしっかり靴に密着して意外に滑らない。ただ小石や砂利は要注意である。ロープもある。鉄塔で待つこと15分、最後尾の人がやっと登ってきた

岩場の登り

岩場ピークの鉄塔で

鉄塔から大阪、阪神間の街並みを見る、中央伊丹空港(逆光)
「満願寺西山」
 鉄塔ピークで集合写真を撮影し、稜線を歩く。鉄塔が交差する。赤白鉄塔の北側に北摂の山々が広がる。手前の山は愛宕山、周りを愛宕原ゴルフ場が取り巻いている。コバノミツバツツジの狂い咲きだ。今年はどこでも見かける現象で、11月から12月の暖気が影響したのかもしれない。連山前半のピーク満願寺西山三角点361.6mは縦走路から南に少し外れているので意識しないと通過してしまう。苦労して登ってきた稜線は下り始め、標高285mまで降りてしまう。南は山手台住宅の造成地、北はケヤキヒルゴルフ場が迫る。OBボールが飛んできそうである。

満願寺西山のピークと赤白鉄塔

満願寺西山三角点361.6m

稜線上から山手台、中山台住宅地を望む。遠景は六甲山。
「昼食」
 再び登り始める。昼食は長尾山トンネル上(向山分岐)と思っていたが、行程が遅れたため手前の展望ポイントで摂る。振り返れば来し方の稜線とケヤキヒルゴルフ場が広がる。至福のひとときである。

昼食ポイントからケヤキヒルゴルフ場と来し方(左:愛宕山、右:満願寺西山)。遠景は五月山、千里方面。

昼食タイム
「中山最高峰」
 行程挽回のため早めの出発。中山最高峰はまだ見えない。やがてフェンスに囲まれた道となる。以降、最高峰をすぎてもしばらく続く。この間展望はない。どこの敷地境界なのだろうか?ゴルフ場?大手不動産?国有林?約40分で中山最高峰に到着。小広場の真ん中に2等三角点478.0mがあり、北の切り開きから北摂の山々が展望する。特定できたのは、手前に大峰山、羽束山、検見山、鳥脇山、能勢妙見山、遠くに京都愛宕山、半国山、剣尾山、横尾山、深山、大野山、大船山、三國ケ嶽、千丈寺山等。

中山最高峰から北摂の山々の展望

中山最高峰で三角点を囲んで
「中山寺奥之院」
 中山最高峰を後に、中山寺奥之院へ向かう。中山寺方面に向かういくつかの分岐点を左に見て、二つほどの小山を乗り越えると中山寺奥之院に降りてくる(360m)。新装なった奥之院に参拝する。今、奥之院は登拝ブームだ。金剛山と同様に登山回数が掲示してあり、今日参加の最高齢Aさんは実に1600回以上である。Aさん以外にMさんの名前もある。

中山寺奥之院

登拝回数掲示板 トップは2300回以上
「清荒神」
 本日初めてのトイレ休憩を済ませて、最後の行程、清荒神へ向かう。あと3kmだ。やすらぎ広場から自衛隊専用道路を下り、再び山道に入る。この辺りは米谷高原と言い、南に宝塚市街や甲山を見ながら下って行く。清荒神手前の大林寺墓地で終礼、解散する。歩行11km、多少の遅れもあったが全員無事に下山することができた。解散後は各々、清荒神をお参りしたり、参道のショッピングを楽しんでもらうことにする。有志で、参道のAおでん屋で新年会。今年も安全で楽しい山歩きを。お疲れ様でした。

清荒神清澄寺本殿

<登山道の花>


コウヤボウキ

コウヤボウキ UP

コバノミツバツツジ

ツルアリドオシ

武庫ネイチャークラブ

写真/笠間・平山、文・編集/平山

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