up 2016.4.10やまぼうし
丹波 ミツマタの大群落 母子愛宕山 |
龍蔵寺~ミツマタ群落地~愛宕山~母子
◇日時:2016.3.28(月) 晴れ
◇行先:篠山市 愛宕山648m
2.5万地形図 篠山
◇同行者:MNC13名
龍蔵寺から愛宕山ミツマタ群落地を巡る。ミツマタに魅せられて4回目の愛宕山だが、今回は東コースの林道を登り、近畿自然歩道を母子へ下るらくらくコースをとる。これなら一般のハイカーでも愛宕山に登り、気軽にミツマタを楽しむことができる。
行程:
南矢代駅9:50…(タクシー¥1840)…龍蔵寺(10:15~10:35)→ミツマタ群落地(11:05~11:15)→愛宕山(11:55~昼~12:20)→稲荷神社12:55→茶香房きらめき13:25→勝合谷池13:55~母子バス停14:20/14:32→三田駅15:15
地図はこちら 歩行9km
「龍蔵寺」
南矢代駅から龍蔵寺までは5km余り、歩けば1時間ほどだが今日は帰りの時間の都合で予約したタクシー4台に分乗する。 龍蔵寺山門(標高290m)で下車すると、お祝いごとに出かける住職の車と鉢合わせ。挨拶をかわすと、お寺の境内の花をご案内しましょうということになった。もとより、丹波の自然に造詣が深く、過去にも何度か境内の山野草を案内していただいたことがある。フユイチゴ、キクザキイチゲ、ミヤマカタバミ、ユキワリソウ、フキノトウ、カヤランなどを観察することができた。
龍蔵寺山門 |
桧皮について語る住職 |
ユキワリソウ
キクザキイチゲ
ミヤマカタバミ
フキノトウ
「ミツマタ群落地」
愛宕山への登山ルートは、「東コース」、「中央コース」、「西コース」があるが、東コースが最も楽で、しかもミツマタの群落地へ近い。森林整備中で中腹まで林道が通じている。龍蔵寺山門前(290m)から林道を登っていく。すぐにミツマタのお出迎えだ。登るにつれ、路傍や林間にミツマタが現れその数を増やしていく。谷筋に広がるミツマタの姿は一幅の絵を見るようで美しい。あたりにミツマタの香りが漂う。林道の終点付近(460m)から見上げるミツマタは黄金色に輝き圧巻である。登山道はミツマタのトンネルをくぐる。高さは2m以上はありそうだ。トンネルを抜けて、山の上部から俯瞰するミツマタは白色に変わり、感動を新たにする。
ミツマタの風景(2016.3.28)
谷筋に群生するミツマタ |
林道を登る
もうすぐ終点
林道終点付近
登山道はミツマタ群の中へ |
ミツマタのトンネル |
上段から見たミツマタ群は白色
ミツマタ ジンチョウゲ科ミツマタ属 落葉低木・中国原産(室町時代に渡来)夏頃枝の端が3つに分岐 する。枝先に小さな花が30~50個つく。両性花で、花弁はなく、長さ8~15mm萼筒があり先 が4裂する。開花時に萼筒の内面は鮮黄色、外面には淡黄色の絹毛が密生、観賞用また 和紙(紙幣)の原料となる。 |
「愛宕山」
ミツマタ群落地を越えて登って行くと母子と愛宕山を結ぶ近畿自然歩道に合流する。愛宕山へは標高差150m、歩いて30分の距離である。自然林の中を緩やかに登っていく。幸せの黄色いハンカチ?が頂上に導いてくれる。ミヤマシキミが群生しているがまだつぼみである。最後に急登すると愛宕山頂上648mである。ピークは立ち木に囲まれて展望はないが、北端が切り開かれ、篠山盆地や多紀連山の御嶽、西が嶽、小金ケ嶽が正面に見える。目を凝らせば、金山、向山がそれと分かる。昼食休憩する。
母子・龍蔵寺分岐
幸せの黄色ハンカチが頂上へ続く
近畿自然歩道愛宕堂分岐
愛宕山山頂 |
篠山盆地と多紀連山の展望 |
「母子」
近畿自然歩道を折り返し、母子(もうし)へ下る。愛宕山へは数回登ってはいるがいずれも龍蔵寺からで母子は初めてである。龍蔵寺への分岐を見送り、林を抜け出るとお茶畑である。日差しが明るくなった。丘陵を縫うように林道が伸びている。稲荷神社に立ち寄る。高く切り立った巨岩に二つの社が祀られている。参拝者が社前に立つと巨岩が頭の上に覆いかぶさり恐怖の念に駆られることから祭祀の磐座ではないかといわれているとの説明があった。しかし、赤紫色の岩石は一体何だろうか。この辺りは丹波層群の地層である。近畿自然歩道は母子最北の集落(480m)に入る。田園風景に茅葺屋根が点在、日本の原風景が残っている。ここから見る愛宕山はおっぱい山である。家族で初めて登った20年前の記憶がよみがえる。県道308号線に合流する。茶香房きらめきでトイレ休憩、母子茶をいただく。
稲荷神社
茶畑と母子の集落
愛宕山
母子の古民家 |
県道308号線 |
茶香房きらめき |
「勝合谷池」
バスを待つ間、母子を探訪する。母子大池は昔行ったことがあるので、地形図で気になっていた勝合谷池に行ってみる。”カッチャタニ”と読み、三田市浄水の水源池である。茶香房で訪ねたところ立入禁止で柵がめぐらされているとのこと。行くだけ行ってみよう、30分あれば往復できそうだ。母子北部からの車道はゲートがあり進入できないが、山道は閉鎖してなかった。県道を母子バス停へ急ぐ。正面に端正な三国ヶ岳648mの姿が見える。14:32発三田駅行バスは途中の乙原で乗り継ぐ。
勝合谷池への道 ステ地蔵 |
母子取水場 |
勝合谷池 |
県道308号線 三国ヶ岳を望む
神姫バス母子バス停
やまぼうし