up 2016.12.15やまぼうし
北摂 検見山・古宝山
十万辻~検見山~切畑~古宝山~玉瀬~桜の園~武田尾駅
◇日時:2016.4.9(土) 晴
     2016.12.6(火) 晴
◇行先:宝塚市 検見山475m、古宝山459.4m
     2.5万地形図 宝塚
◇同行者:単独

≪茶屋池から古宝山≫


宝塚市西谷の主峰古宝山を訪ねる。実に12年振りのことである。芽吹きを迎えた山々は優しく膨らみ、桜の園はヤマザクラが満開を迎えていた。
行程:
宝塚駅8:30…(阪急田園バス)…十万辻8:50→検見山取付き9:10→検見山9:45→山陽自然歩道10:45→茶屋池10:55→切畑交差点11:10~林道入口11:40~古宝山(12:35~昼~13:00)→玉瀬13:40→出合橋14:00→僧川河口14:20→桜の園(14:35~15:45)→武田尾駅16:15
地図はこちら 歩行17km
「検見山」
 阪急田園バスを十万辻で下車、大宝塚GCへの道を緩やかに登る。沿道のソメイヨシノは散り初め。ゴルフ場のゲート前から立合新田へ向かう道を歩く。ヤシャブシ街道である。大峰山登山口を見送り、閉鎖の大峰山林道を少し下ったところの火の用心看板が検見山の取付きである(手前の取付きはゴルフ場へ)。丸太階段を登り尾根に出ると展望が広がる。行く手に丸い形の検見山、左手に大峰山、右手にゴルフ場を挟んで鳥脇山が見える。尾根を進み、少し先のピークにあるはず三角点を探したが見当たらず、どうやら撤去されたようである。新神戸泉鉄塔#7に到達する。検見山へは次の鉄塔#8へ続く巡視路の途中から右折して踏跡を辿っていく。フラットな頂部のためどこがピークなのかわからない。3か所ぐらい手製の頂上プレートがあるがGPSで一番高いところを頂上475mと決める。GPSは絶対値の誤差は最大10mだが分解能は1mあるので標高差がわかる。

散り初めのソメイヨシノ(十万辻から大峰山を望む)

大峰山林道は閉鎖

検見山取付きは火の用心

検見山への階段道

検見山 右下はゴルフ場

大峰山を望む

検見山頂上と思われるところ475m
「巡視路」
 検見山は武庫川と猪名川の分水界となっている。東の谷を流れる大ツラ川は猪渕川と名を変え猪名川へ、西の谷を流れる坊川は僧川に合流して武庫川に注ぐ。また山中には新神戸泉と南大浜線と2系統の送電線が走っており、鉄塔間を結ぶ巡視路がある。今日は巡視路を歩いているわけである。新神戸線#4鉄塔から#3鉄塔へ。#3鉄塔は巨大で4本支柱の中でバレーボールでもできそうな広さである。すぐお隣が南大浜線鉄塔#44でここで両送電線が交差する。ここからの展望は素晴らしく、西にこれから行く古宝山、北に関電宝塚開閉所から城山、東に鳥脇山を望むことができる。

2系統の送電線が交差する検見山

巨大な新神戸線#3鉄塔

南大浜線鉄塔#44より鳥脇山を見る、道路は県道33号線

#3鉄塔より城山を見る 手前は関電宝塚開閉所
「切畑」
 切畑へは二つの下山路があるが、尾根筋の#2鉄塔、#42鉄塔を経由して下りる。下りたところは山陽自然歩道で、軽4が通れるほどの道幅がある。下って行くと前方が開け、切畑の民家が見えてくる。茶屋池に古宝山の影が映っている。県道33号線の切畑十字路は新名神工事のトラックの往来が激しく、ガードマンが交通整理にあたっている。切畑会館前を通り、願宗寺を右に見て、車道を左折して集落に入る。のどかな田園風景が広がり、道端にタンポポ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなどが咲いている。野良仕事の人に古宝山への取付きを訪ねるが、直接山に取りつく道はなく、車道沿いの井上工務店の先にある林道から入るのが良いとのこと。過去、民家脇から取付いたことがあったが、ハイカーにはあまり集落に入ってほしくないようである。

鉄塔#42取付き

山陽自然歩道を茶屋池に向かう

茶屋池と古宝山

切畑会館前の切畑バス停

願宗寺

切畑 井上工務店

林道入口
「古宝山」
 車道に出て、工務店の先にある林道に入る。火の用心看板はないが、送電線姫二火力線の巡視路ともなっている。路傍には不法投棄された大型家電や廃車が転がっていて見苦しい。林道入口に車止めチエ-ンがかかっている理由がわかった。鉄塔#192に立ち寄る。果樹園跡地?を巻くように林道は伸びて、やがて自然林の中に入る。林道はここまでで踏跡道に変わる。鉄塔#191、#190を経て火の用心看板#189分岐から右折して古宝山頂上へ向かう。展望はないが、芽吹きを迎えた自然林の道は心安らぐ。古宝山の山頂に到着する。コナラ、リョウブ、スギ、コバノミツバツツジに囲まれた小広場に3等三角点(459.4m)と祠がある。遅い昼飯を食べているとギフチョウが飛んできた。自然の中で見るのは初めてだ。

林道はゴミ捨て街道

果樹園跡地?

古宝山取付き

古宝山頂上459.4m 三等三角点
「玉瀬」
 古宝山を下る。地形図ではいくつか道があるようだが、北西の道を進む。しばらく下ると分岐で、左へ下るのが本道のようだが、八王子山を目指すため細くなった道を直進する。小ピークを越え、ずるずる滑る道を下って露岩帯を登り返すと八王子山360mである。社が祀られており、下から石段が登ってきている。玉瀬の氏神様のようである。展望が開け、南に六甲の山並み、振り返れば古宝山が見える。朽ちかけた鳥居を潜って下って行くと、玉瀬辻への分岐があり、NHKケーブル表示板がある。こちらへ下ると民家の庭先に降りてしまうので今回は直進する。ため池の縁を回って、玉瀬の県道33号線に降り立つ。峠の地蔵より少し南側になる。

八王子山360mから古宝山を望む

八王子社

八王子社の鳥居

六甲の展望

玉瀬県道R33 古宝山取付き
「新名神工事」
 県道33号線を武田尾方面に下る。バスに乗れば楽だが、新名神工事現場を見たいがため歩く。武田尾辻バス停付近から下は道路拡幅工事が進行している。県道だが現在は大型トラックで道幅一杯になってしまう。出合橋手前の工事は宝塚SAへの進入路であるがまだ工事が始まったばかり。新名神本線の橋脚はまだ繋がってはいない。2017年(H29年)3月完成予定だが間に合うのだろうか。事故が続き、どうやら1年延期のようだ。大岩稲荷までの間には調整池が出来ており、その上流には宝塚SAの壁面が広がって見える。僧川も改修工事が行われている。石炭のような黒い地層が目立つ。

宝塚SA進入路工事 出合橋上流

出合橋バス停から切畑方面を見る

出合橋から武田尾方面を見る

僧川改修工事

宝塚SA壁面と調整池 大岩稲荷付近
「桜の園」
 僧川河口まで降りてきた。サクラの開花状況はどうだろうか、桜の園へ寄り道することにする。休日とあって廃線跡を歩くハイカーが多い。河口付近から見た桜の園の尾根や大峰山はヤマザクラがちょうど見頃である。廃線跡入口のオオシマザクラ、親水公園のササベザクラは満開。桜道のエドヒガンは散り果て、ヤマザクラは満開または一部散り初めの状態であった。

僧川河口付近から大峰山・桜の園の展望

廃線跡入口のオオシマザクラ満開

長尾山第1トンネル

親水公園のササベザクラ

桜の園 桜坂のヤマザクラ

展望広場から桜の園の展望
武田尾駅に戻る。温泉橋から武田尾駅に至る沿道のカスミザクラも満開であった。武田尾では最後に咲くサクラなのである。20℃を越える日が続いたためであろう、今年の武田尾のサクラはソメイヨシノとほとんど同時に満開を迎えてしまった。4/16に行われる武庫川エコハイクにはサクラは散り果ててしまっているのではないだろうか。

武田尾駅から武庫川下流を見る(手前はソメイヨシノ)

*廃線跡は改修工事のため2016年5月~11月まで長尾山第1トンネルから西宮側は通行できない。武田尾駅から桜の園までは通行可能。

*2016.12.6に、武庫川エコハイクの下見で十万辻から武田尾駅まで歩きました。

やまぼうし

トップ表紙へ戻る 

inserted by FC2 system