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六甲縦走 須磨~鵯越
須磨浦公園駅~鉢伏山~横尾山~須磨アルプス~高取山~鵯越駅
◇日時:2016.6.6(月) 晴のち曇
◇行先:六甲縦走①(鉢伏山246m、旗振山252.6m、鉄拐山234m、高倉山212.2m
            栂尾山274m、横尾山312.0m、東山253m、高取山328.8m)
     2.5万地形図 須磨・神戸南部
◇同行者:MNC山歩会12名(男6、女6)

≪須磨アルプス≫
行程:
須磨浦公園駅9:05→鉢伏山9:45→旗振山9:52→鉄拐山10:07→おらが茶屋10:25→高倉台交番前10:37→栂尾山11:11→横尾山11:30→須磨アルプス馬の背11:52→東山(12:06~昼~12:35)→横尾団地12:52→高取山登山口(13:27~13:37)→荒熊神社(14:10~14:22)→高取神社14:40→鷹取橋15:18→鵯橋15:37→鵯越駅15:50
歩行約13.5km(GPS),地図はこちら
「鉢伏山・旗振山」
 今日はMNC山歩会六甲全山縦走の第1回目。4回に分けて歩こうとの呼びかけに、須磨浦公園駅に集合したのは男女合わせて12名である。若手?Kリーダーのもと、軽く準備運動をして最初のピーク鉢伏山を目指す。敦盛橋を渡るといきなりの階段である。天気良好なるも、炎天が心配だが、幸い林間の道である。しかし10分で息が上がる。しんぼう、しんぼう、ようやくロープウェイ鉢伏山上駅で小休止する。ロープウェイはまだ動いていない。眼下に須磨の海岸が霞んで見える。もう一息登って、回転展望台のある山頂246mへ出る。道標には260mの表示があるが間違っている。そのまま旗振山252.6mへ向かう。旧全山縦走路の塩屋からの道が合流する。旗振山はその名の通り、大正初期までは堂島米相場の中継地となっていたところで、今は2本の無線中継アンテナが立っている。旗振茶屋は毎日登山署名所となっていて、記録を見ると最高は17,000回を越えている。明石海峡大橋の展望が素晴らしい。

山陽電鉄須磨浦公園駅

敦盛橋

階段が続く

ロープウェイ山上駅から須磨海岸

山頂の回転展望台246m

旗振山252.6m

旗振山から明石海峡大橋
「鉄拐山・高倉山」
 鉢伏山から高倉山まで縦走路は稜線を歩く。上り下りは階段が多いが、ウバメガシの群生林の中の道は木漏れ日が美しい。鉄拐山234mから下ったところが高倉山(おらが山)212mで、山上一帯は須磨寺公園となっている。もともと標高291mの山であったが、神戸ポートアイランドや神戸空港の埋め立てのために削られ、跡地には住宅地が造成された。展望台のあるおらが茶屋を過ぎると、次の栂尾山、横尾山が目に入る。

鉄拐山234m

ウバメガシ林を歩く

おらが茶屋
「栂尾山・横尾山」
 一度階段を高倉台団地に下る。縦走路はスーパーマーケットや郵便局、交番の前を通る。栂尾山(とがお)へは約350段の階段を登る。1ブロック約50段が7ブロックあり、標高差は約70m。各人のペースで登れとリーダーの指示。1ブロックごとに歩をとめて登りきる。栂尾山頂274mからは鉢伏山の山塊と明石大橋の最後の展望が広がる。次の横尾山まで標高は300mを越えてくる。

高倉台団地と栂尾山・横尾山

高倉台から高倉山(おらが山)を振り返る

縦走路は高倉台団地の中心を通る

栂尾山へ350段の階段

階段を登り切って

栂尾山頂上274m

栂尾山からの展望
「須磨アルプス」
 横尾山の標高は312.0m、2等三角点が立つ。須磨アルプスは横尾山と東山253mを結ぶ吊尾根の中間にある。岩場の西端は標高247m、最低鞍部は204m、東端は220mで、長さは直線で約300mである。ざれ場の下りにかかる。足元がズルズルと滑り、鎖に頼る。最低鞍部までは標高差40mの梯子段を下り、馬の背ピーク216mまで岩場を登り返す。そして、東端岩場まで馬の背を歩く。緊張の連続であったが、時間にしてみれば僅か12分であった。

2等三角点の横尾山312.0m

須磨アルプス西端247m

最低鞍部204mへ下る

馬の背ピークへ登り返す

馬の背ピーク216m(背景は横尾山)

馬の背ピークから横尾山方面を見る

須磨アルプス東端220m付近、正面は東山253m
「東山~妙法寺」
 今日のハイライト馬の背を越えてほっとする。東山ピーク253mで昼食を摂る。今年は毛虫が異常に少なく安心して握り飯を食べていたら、蚊にやられた。ここで板宿方面に降りることもできるが、縦走路は次の高取山へ向かう。下山道から眼前に高取山が、眼下にこれから下って行く横尾団地が見える。住宅地は道に迷うところだが、要所要所に全山縦走路の表示板が掲げてある。住民の迷惑にならないよう住宅地の真ん中は避けて、大通りを迂回するようになっている。横尾小学校前から阪神高速31号線を高架とトンネルで横断する。妙法寺小学校前(標高50m)から坂道を上り、路地を入って高取山登山口(100m)の公園に至る。地図で見るとずいぶん遠回りしている。案内板がなければロストしてしまいそうである。今回はリーダーが下見をしているので難なく歩くことができた。しかし、足の不調で一人の女性がリタイアする。地下鉄妙法寺駅に近く賢明な選択である。無事に電車に乗ったとの連絡があった。良かった。

東山から須磨アルプスと横尾山を振り返る

東山下山道から高取山328.8mを望む

阪神高速31号線を潜る

妙法寺山門

妙法寺小学校前交差点
「高取山」
 本日3度目、高取山の登りにかかる。標高差は本日最大で、麓の妙法寺からは270mある。ジグザグの山道は何回も休憩をとる。階段がないのが救いである。最後に石段を登ると荒熊神社である。高取山三角点312.8mはここにあり、憩いの広場となっていた。何連かの赤い鳥居をくぐり、お隣の高取神社の境内へ入る。高取山最高峰の奥之宮金高大神まで石段を登る。境内の外側、藪の中に山頂之石碑があった。三角点よりも高い328.8mである。本殿に参拝する。玉垣からは神戸市街が展望する。高取山は長田・板宿方面からの参道(登山道)が舗装されており、30分程度で登れるので毎日登山で賑わっているようである。参道沿いには月見茶屋などの茶店が並んでいるが、本日は閉店していた。

高取山登山口約100m

荒熊神社312m

荒熊神社参道

高取神社奥之宮(高取山最高峰328.8m)

高取神社本殿

高取神社参道を下る

高取神社から神戸市街の展望

月見茶屋(高取神社参道)

ツキワ投輪部道場隣の公衆トイレ(丸山方面下山口)
「鵯越」
 縦走路はツキワ投輪部道場の公衆トイレのある場所で参道から分かれ、丸山方面に下る。堰堤から鷹取橋東詰交差点に下りてきた。これで本日の山歩きは終わりと思ったのが甘かった。最終ポイントの鵯越駅は標高130mの丘の上、ここから70mの坂道を登らなければならないのである。六甲全縦の貼り紙を頼りに、住宅街を曲折、鵯橋を渡り、神鉄高架を潜り40分、ようやく鵯越駅に到着する。疲れたー!300mそこそこの低山ながら、3回の上り下りは体にこたえたが、山あり、谷あり、岩場あり、階段あり、街ありの変化に富んだコースに満足。次回は鵯越駅からのスタートだ。がんばるぞー。すでにしっかり缶ビールを掴んでいる人もあったが、反省会は三宮Sイタリアレストラン。山談義に話はずむ。

高取山を下山する

鷹取橋東詰交差点

鵯橋

神鉄高架を潜る

鵯越駅

梅雨晴れの 暑さ和らぐ 木漏れ日に 励まされつつ 六甲縦走・・・・・幸生

文・写真/平山、短歌/中村

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