up 2016.7.24やまぼうし
東六甲 船坂から金仙寺湖と丸山を歩く(船坂川)
船坂~船坂川~金仙寺湖~丸山~丸山浄水場
◇日時:2016.7.10(日) 晴れ 単独
     2016.11.5(土) 晴れ 武庫川エコハイク下見
     2016.12.10(土) 晴れ 武庫川エコハイク本番
◇行先:金仙寺湖、丸山(378m)、丸山浄水場
     2.5万地形図 宝塚
◇同行者:単独

丸山と金仙寺湖(丸山ダム)
武庫川エコハイクの下見を兼ね、船坂集落から船坂川を下り金仙寺湖から丸山へ登る。県道を車で通ることはあっても、歩くのは初めて。丸山は2003年以来である。本記録は2016.7.10のものである。
行程:
0830船坂コンビニ→船坂山王神社→0835古民家→車道→0850歩道橋→0900天宮神宮→0918石材店→0940金仙寺湖→東屋(休憩)→1014金仙寺観音→1021丸山登山口→1040丸山→1103丸山浄水場→1111北六甲台東口バス停→1134バス発→1146JR西宮名塩駅
ルートマップ (歩行約7km)
「船坂」
 自宅から車で10分、セブンイレブン船坂店まで送ってもらう。立地がいいため、いつも車がいっぱい。なるべく車道を避けて船坂川を下って行きたい。集落は右岸なので、交差点を渡って、船坂バス停のある山王神社から下って行くことにする。山王神社の創建年代は不詳、播州三木城主別所氏の祈願所であったが、天正八年、織田信長の三木城攻めの際、社殿、宝物など全てが兵火に遭い焼失する。江戸時代に再建、現在有馬稲荷神社所管。
少し下ると、茅葺の古民家が2軒あり、1軒(田中邸)が葺き替え工事中であった。西宮市に残る数少ない古民家の一つで、助成を受けて保存されている。やがてゴルフ場入口付近で右岸を下る道は無くなり県道R82に合流する。左岸には中古車センターの幟がひるがえっている。県道を横切り、歩道橋で船坂川を渡る。

コンビニ:セブンイレブン西宮船坂店

畑山528.7mを望む

船坂山王神社

古民家

左岸の中古車センター
「船坂川-1」
歩道橋から船坂川を眺めてみる。上流に六甲山が、下流側に鯉塚橋から畑山を望む。

歩道橋

船坂川上流(歩道橋から)

船坂川下流
「天宮(あめのみや)神宮」
 船坂川左岸を下って行くと突然立派な鳥居が現れ、きれいな参道が坂道を上っている。地図上では「天宮神宮」の表記があるが、山門の石碑は「祖神道教団」となっている。民家でお聞きしたところ「あめのみやさん」と呼んでいるらしい。人っ子ひとりいない不気味な参道を上り、最奥の階段を上ると、社務所と拝殿があるらしい。というのも本日は特別のお祭りがあり奥への立ち入り禁止の看板がかかっていた。あとでネットで調べてみると、昭和26年創設の新興宗教法人で、天照皇御大神・素戔嗚之神・大国主之神・少彦名之神・事代主之神・豊受之大神・松下大人之命を祀り、所在地・石川県金沢市とあった。地元に由緒のある神社ではなかった。

天宮神宮鳥居(祖神道教団)

天宮神宮参道

参道終点 左階段を上がると拝殿?

奥に拝殿?(本日立入禁止)

天宮神宮社務所
「船坂川-2」
 左岸を下る。中古車修理○○センターといった看板がある。車道に出てきたところは石材屋さんであった。なるべく車道を歩かないつもりで、地形図ではさらに車道に平行する道があったが、うっかり見落としてしまった。まあいいか、車がびゅんびゅん飛ばしているが歩道が整備されている。船坂川支流の白水川に架かる下田橋を渡る。この辺り歩道がとぎれるから要注意。鉄工所や石材屋を見ながら三田屋の前にかかる。店の目の前が阪神高速の橋脚で、景観が損なわれてしまっているがまだ健在であった。少し下って金仙寺湖が近づくと、神霊教教会がある。膨大な敷地で金仙寺とばかり思っていたが、こちらは昭和22年設立の新興宗教団体。天宮神宮ともども、地元に関係ない施設だ。

船坂川左岸からの畑山

石材屋さんから県道82号に出る

三田屋と阪神高速7号線

阪神高速7号線

神霊教教会
「金仙寺湖」
 金仙寺湖である。船坂川を堰き止めて、昭和52年(1977年)に完成した西宮市北部に給水する上水用ダムで近くの金仙寺の名をとってそう呼ばれているが、別名丸山の名をとって丸山ダムともいう。県道82号金仙寺橋は長さ150m、脇の歩道橋を渡る。湖畔は公園になっていて、東屋があり、当時の市長辰馬龍雄揮毫の金仙寺湖の石碑が立つ。正面にこれから上る丸山が見える。丸山ダムの堰堤も見えるが、立ち入り禁止である。ちなみに丸山ダムは越流型直線重力式コンクリートダム、貯水量2447千㎥、堤高31m、堤長71m。丸山ダムができる前の昭和15年ごろの地図(木藤精一郎著「六甲・北摂ハイカーの径より)
洗足山金仙寺観音堂と刻まれた石碑の階段を下る。ここにはトイレが設置されていて助かる。花見客のためだろう。観音堂は無人と聞いていたが本日は神事が行われているようであった。金仙寺は戦国時代に多田源氏一族の山口五郎左衛門時角が丸山山頂に城を構え、この金仙寺を菩提寺としていたころは盛大を極め、七堂伽藍の大規模な寺院であった。後に丸山城が陥落した際、金仙寺の建物も焼失したが、一小堂を建て本尊を安置したのが観音堂の始まりといわれている。

金仙寺橋船坂側

金仙寺歩道橋

歩道橋から阪神高速7号と六甲山

金仙寺橋 山口側

金仙寺湖と東屋

金仙寺湖と丸山と畑山

丸山378m

丸山ダム堰堤へは通行止め

金仙寺観音堂へ

金仙寺観音堂
「丸山」
 観音堂の横から踏跡道を山に向かって行くと下から登ってくる参道と合流した。念のため参道を下ってみると、テニスコート脇にでた。何のことはない、観音堂の反対側が南参道の起点で、ここから山頂の稲荷神社までは6丁の道のりである。麓からは3本の参道が通じている。丸山稲荷は多田源氏の一族山口氏が丸山山頂に城を構え、その鎮守として祀られたのが初めといわれている。阪神大震災で被災したため、本社は西麓に移築され、山頂は奥社となっている。

金仙寺観音堂横丸山登山口

南参道第1鳥居 山頂まで6丁、15基の鳥居が続く

丸山稲荷参道途中から金仙寺湖と六甲山の展望

丸山山頂の稲荷神社(奥社)

丸山城跡
「丸山浄水場」
 稲荷神社にお参りして、北参道を下る。こちらも鳥居が続く。浄水場のタンク脇を通り、急降下していく。高速西宮山口JCTが見える。丸山浄水場に降りてきた。大鳥居をくぐり、丸山ダム北交差点を渡ったところが阪急バス鎌倉峡バス停だが、今は廃止され、50mほど先に北六甲台東口バス停が出来ていた。JR西宮名塩駅まで30分おきにバス便がある。

北参道貯水タンク

西宮山口JCT

丸山浄水場

北参道大鳥居

北六甲台東口バス停→西宮名塩・宝塚駅へ

*2016.11.5/12.10武庫川エコハイクで知るべ岩から座頭谷を経て、船坂から丸山を歩きました。12.10の記録はこちらです。

やまぼうし

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