UP 2016.9.15やまぼうし
能勢 初秋の三草山を歩く
◇日時:2016.9.12(月) 曇
◇集合:能勢電 山下駅 8:40(バス9:00発)
◇行先:三草山(564.0m)
◇参加者:MNC 14人(男9、女5)

≪三草山と長谷の棚田≫
三草山は大阪府北部能勢町と兵庫県猪名川町の境にあり、蝶ゼフィルスと長谷の棚田で有名な所です。今回のルートは、平野口登山口よりスタートし慈眼寺、ゼフィルスの森経由で三草山山頂へ、そこから少し下って才ノ神峠へ、長谷の棚田を見ながら森上バス停へ下りました。
行程:
山下駅9:00→(阪急バス)→平野口バス停9:15…道の駅9:30…稲地橋10:00…慈眼寺(10:20〜10:30)…登山口10:50…ゼフィルスの森入口(11:08〜11:17)…三草山11:40〜12:10)…才ノ神峠12:28…臥龍禅寺12:50…妙円寺13:10…稲地橋13:45…森上バス停(13:55〜14:23)→(阪急バス)→山下駅14:40
 地図はこちら(歩行約10km)
「慈眼寺(じげんじ)」
 天気が危ぶまれたが、日中は何とか持ちそうで決行する。山下駅から阪急バスで平野口下車。目の前が道の駅「能勢栗の郷」。駐車場脇の小広場でスタートミーティングと準備運動をして出発する。リーダーはKさん。一人H女史が電車に乗り遅れて、1時間後のバスに乗ることになった。道をよく知っているMさんが駅で待機、エスコートすることになった。どこで追いついてくれることやら。山歩きで1時間の差は大きい。まずは慈眼寺を目指す。今日の能勢路はどんよりとした空模様で風もなく蒸し暑い。稲地橋からは長谷川(ながたにがわ)に沿って歩く。樋詰橋で左折して坂道を登ると慈眼寺だ。もう稲刈りの済んだ田んぼが多いのに驚かされる。農作業中のご夫婦に尋ねると”キヌヒカリ”という品種だという。
慈眼寺で一休みする。トイレも借用できる。境内には樹齢800年というカヤの樹がある。墓碑名に「第○○代竹本○○太夫」が多いのは浄瑠璃が能勢の伝統芸能であることを物語っています。お話し好きの住職さんが出てこられましたが今日は時間がないので失礼しました。裏手に回ると、丸い大きな三草山が見えてきました。いよいよ登山開始です。

平野口で下車

道の駅”能勢栗の郷”小広場で準備運動

長谷川に沿って(正面竜王山 稲地橋付近)

慈眼寺

慈眼寺境内で 後方は住職

慈眼寺から三草山へ向かう
「三草山」
 右手に三草山を仰ぎ見ながらしばらくは舗装の道を登っていく。ため池を左に見て、少し先の分岐に登山口の表示があり、山道が始まる。すでに標高は360mであるから残り200mである。石のごろつく谷あいを登る。周囲はスギ、ヒノキの植林帯である。尾根に出るとゼフィルスの森入口がある。ゼフィルスの森は、日本に生息するミドリシジミ類の蝶(ゼフィルスという愛称でよばれる小型の蝶)が生息することで知られる。森の妖精ともいわれ、「大阪みどりのトラスト協会」が、保護活動を行っている。休憩中に遅れた2人が追いついてきた。驚異的なスピードだ。急いでも山頂の昼食中と思っていたが、健脚だ。手入れされた明るい森を登っていく。最後に丸太の急階段を登ると三草山の頂(564.0m)である。疎林のなだらかな広場の中央に三等三角点がポツンとある。南面が開け、五月山から川西市街、中山連山、羽束山、大船山などが展望するが、曇り空で大阪湾までは見通せない。貸し切りの頂上で昼食とする。

三草山登山口(右手を登る)標高360m

登山道

ゼフィルスの森入口 標高430m

最後の登り

三草山頂上でお昼

三草山山頂から南の展望(五月山、川西市街、石切山、中山連山)

三草山山頂から南西の展望(三蔵山、羽束山、大船山、千丈寺山)

三角点を囲んで
「棚田を歩く」
 3時頃から雨予報のため、予定の滝王山(りゅうおう)は取りやめて、才ノ神峠から長谷に下ることにする。才ノ神峠は、多田銀山や有馬、池田等に通じる古くからの峠で、平安時代からすでにこの辺りの杉材等がここを通って運び出されたという。交通の要衝で、道標に寛文11年(1671年)の文字が読める。峠を下ると眼下に棚田が広がる。長谷(ながたに)の棚田は日本棚田100選に選ばれている。刈入れの始まったばかりの美しい水田と点在する茅葺屋根は日本の原風景である。コスモス、ムクゲ、たわわに実る栗が沿道を飾る。

才ノ神峠

棚田を下る 彼方は剣尾山と横尾山

栗もたわわな長谷の道

刈入れの始まった棚田

長谷の古民家

コスモスの道

ムクゲの道
「長谷」
 雨どころか薄日も漏れて来た。麓の妙円寺でトイレ休憩。勝手に使用して女性管理人に叱られる場面も。間もなく近くの公民館にトイレもできるようだ。すみませんでした。長谷川を下っていく。右手になだらかな稜線の三草山と棚田が広がる。流れにはもう彼岸花が咲いている。水田の中、長谷川には200〜300m置きに橋が架かっている。地図を見てのとおり、西田橋から始まって山田川に合流する幸神橋まで3kmの間に9か所もある。振り返れば、三草山、本日登れなかった滝王山がはるかにかすむ。岐尼神社の角を曲がれば森上バス停。予定よりも1時間早いバスに乗ることができた。山下駅近くのお好み焼き屋で反省会。これも山歩きの楽しみである。

妙円寺

長谷川を下る

川辺にはヒガンバナが咲く

三草山と棚田(西田橋〜犬海橋から)

三草山を背景に(犬海橋で)

森上 岐尼神社

反省会 山下駅前で

「山路で」


ミソハギ(ミソハギ科)

ボントクタデ(タデ科)

ツルボ(キジカクシ科)

マルバルコウソウ(ヒルガオ科)

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)とイタドリ(タデ科)

ツリガネニンジン(キキョウ科)

アキノタムラソウ(シソ科)?

アキアカネ(トンボ科)

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