UP 2016.11.26 やまぼうし
台湾の旅(2)日月潭
本記録は、自然同好会の台湾5日間の旅行記です。関空→台中(日月潭)→嘉義(阿里山)→高雄(蓮池譚)→台北(故宮・九份)→関空を、台湾の旅(1)~(5)および番外編にまとめています。見出しの行程の日にちをクリックすると該当日にジャンプすることもできます。
■日程:2016.11.7(月)~11.11(金)
■場所:台湾 台北~高雄
■同行:自然同好会30名
■旅行社:阪急交通社
■行程
  第1日:関空→台北桃園空港→桃園→(新幹線)→台中→宝覚寺
第2日:台中→日月潭・文武廟・九族文化村→嘉義・呉鳳廟
  第3日:嘉義→阿里山→高雄蓮池譚公園・龍虎塔・慈済宮・高雄港
  第4日:高雄→(新幹線)→台北→九份・忠烈祠・故宮博物院
  第5日:台北市内観光→台北桃園空港→関空
第2日(2016.11.8)
2.1 台中の街角
 枕が変わると眠れない。朝方、ぼーっとした頭で出発前ホテル周辺を歩いてみる。裏で造成工事が行われている。高層アパートかホテルでも建つのだろうか。通行看板も漢字表示なので意味がわかる。通勤・通学の時間帯、車とともにバイクラッシュである。目の前を親子3人乗りが通過した。この国では、50ccのバイクはなく、125cc以上のバイクが主流で大人2人乗り、子連れ3人乗りを多く見かける。ちなみに軽四車はほとんど見かけない。
8:00 今日の観光地日月潭に向けてホテルを出発する。高速の事故渋滞があったが、車は台中の街を離れて山道を登っていく。車窓、屋根に貯水タンクをつけた民家やアパートが目立つが水位が低いのだろう。

ホテル前通り

ホテル裏

通学風景

台中の街(高速道路より)
2.2 日月潭
 9:40 日月潭(にちげつたん)に到着する。日月潭は標高750mにある台湾最大の湖であり、湖の北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることからこう呼ばれる。日本統治時代(1918年)に、当時台湾総督だった明石元二郎と高木友枝率いる台湾電力株式会社が水力発電所を建設するため、台湾で最も長い川である濁水渓から地下導水路で水を引く計画を立案、紆余曲折を経て1934年6月にダム湖と発電所が完成した。現在、発電量は台湾の水力発電全体の半分以上を占めているという。面積8㎞2、周囲37kmの湖は台湾の一大観光地となっている。湖畔の遊歩道を歩き文武廟に向かう。遊歩道に咲く花はヨウテイコウ。漢字で羊蹄甲は葉の形が羊の足の形に似ていることによる名前とのこと。

日月潭地図はこちら


日月潭到着9:40

湖畔遊歩道を歩く

遊歩道の花ヨウテイコウ(羊蹄甲)

日月潭
2.3 文武廟
 文武廟で出迎えてくれるのは巨大な赤い獅子。「文の孔子」・「武の関羽など」が祀られている本殿は龍が浮かび上がるように掘られた石柱など、四方八方が芸術で埋め尽くされている。歴史を感じないピカピカの芸術品である。陰陽占いをやってみる。本殿の前に2枚の半月状の道具がおいてあり、これに願いをかけて床に落とす。表裏の組み合わせで占うもので、片方が表でもう片方が裏ならYes。両方とも裏ならNo。両方とも表ならもう一回やりなさいという意味だそうです。3回目に表裏の組み合わせになりました。

巨大な獅子の出迎え

日月潭文武廟

陰陽占い

龍の彫刻などで埋め尽くされている文武廟

文武廟から見る日月潭
2.4 九族文化村
 10:50 日月潭ロープウェイに乗車して九族文化村に向かう。8人乗りのゴンドラはひっきりなしに乗客を運ぶ。ちょうど神戸布引ハーブ園のロープウェイと同じ。約1.9km、15分で2つのピークを越して九族文化村駅へ下る。ゴンドラから日月潭の展望が素晴らしいです。九族文化村駅標高900mを降りると桜の木(台湾山桜)がたくさんあります。日本から寄贈されたものもあるそうです。東アジアで最初に桜が開花するそうで2月に桜まつりが盛大に行われるとのこと。九族文化村は台湾最大の原住民テーマパークで、台湾固有の九つの原住民の文化とその暮らしを再現しています。いろいろな部族の住まいをめぐりました。広場での民族ショウは終わったばかりでした。さらに九族ロープウェイで広大なテーマパークを周ることができますが、我々は日月潭まで戻ります。12:30

日月潭ロープウェイ

眼下の九族文化村駅

九族文化村

民族ショウ

結婚式の模様(人形)
2.5 嘉義・呉鳳廟(かぎ・ごほうびょう)
 日月潭のレストランで中華料理の昼食を摂り、13:50嘉義(かぎ)へ向かう。車窓から山岳風景を楽しみ、途中のSAで休憩を取りながら高速3号線を走る。約2時間で嘉義・呉鳳廟に到着。

日月潭→嘉義、車窓風景

断層地帯を走る 車窓風景
呉風廟は清朝時代に阿里山の台湾原住民の首狩行為を止めさせる活動をしたと伝わる商人を祀っています。

伝説:
「昔この地では豊作祈願のため首を切り取って飾る習慣があったんだそうです。約200年ほど前、台湾の先住民族には、日照りが続く時などは人頭を祭る慣習がありました。呉鳳はその慣習を無くそうとした結果、 40 年間余り人頭を祀る習慣がなくなりました。しかし日照りが続き神様が怒るから、昔からの習慣を復活したいとお願いしたら、呉鳳は朱色の衣を着、赤い頭巾をつけた人を殺して神に奉っても良いと許可を与えました。原住民達は朱色の衣の人を討ち取り首を取ろうとした時にその人が呉鳳である事が分かり、先住民達大変悲しみ、この悪い習慣がなくなった」
私は、こういうのは苦手で、早々に退出する。皆さん、切り倒した木をえぐり取って作られた椅子に座って写真を撮るなどしていました。16:40ホテル到着。長時間のバス旅に疲れる。

呉鳳廟の赤門

呉鳳廟

祭壇に赤い衣をまとった呉鳳

嘉義兆品酒店(嘉義メゾンデシンホテル)16:40
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