UP 2015.11.16HRY
MNC山歩会 2016年12月例会
生駒縦走(宝山寺〜高安山)
■日時:2016.12.5(月) 天気 曇時々晴
■集合:8:30 近鉄 生駒駅
■行先:生駒縦走(生駒宝山寺〜高安山)
■参加者:MNC山歩会12名(男6、女6)

≪紅葉の生駒山≫
ルートタイム
近鉄生駒駅8:20→ケーブル鳥居前駅8:30→ケーブル宝山寺駅8:35・・・宝山寺(8:45〜9:00)・・・ケーブル生駒山上駅(9:50〜10:00)・・・生駒山三角点(10:05〜10:20)・・・スカイライン展望台10:38・・・暗峠(11:07〜昼食〜11:55)・・・鳴川峠12:30・・・鐘の鳴る丘(13:18〜13:26)・・・十三峠13:55・・・航空無線施設14:29・・・立石越14:33・・・縦走路出口14:46・・・高安山三角点15:06・・・ケーブル高安山駅15:24/15:50→近鉄信貴山口駅15:57/16:04→近鉄鶴橋駅16:23

Route map (歩行13km)

「宝山寺」
 近鉄生駒駅に集合したのは11人。週間予報では雨マークがあったが、一日ずれて本日は快晴予報。駅から見上げる生駒の山頂は雲に隠れているが良しとしよう。駅から登りたいが、今日は標高300mの宝山寺まで生駒ケーブルに乗る。下車したところが宝山寺と思ったが、本殿までは長い階段を10分ほど登らなければならない。ちょっと誤算であった。本殿で安全祈願をして、周囲をはばかりながら準備運動。お寺で聞いた奥の院に通ずる道を登って登山道に合流する。

生駒駅から生駒山を見る

生駒ケーブル

宝山寺参道

本殿前で準備体操

宝山寺般若窟
「生駒山頂」 
 生駒山頂へはもみじ降り敷く舗装の道。途中からは手すり付きの階段道となり結構しんどい。山上駐車場脇から石段を登りつめるとケーブル山上駅です。宝山寺から1時間足らずで登ってしまいました。ケーブルで上がってくるNさんと待ち合わせ合流、12人となる。初参加のKさんが携帯を落とし、探しに戻る場面もあったが何とか探し当てホッとする。生駒山一等三角点642.0mは遊園地のミニSLの中にあってタッチできず、柵の外から眺める。

もみじ降り敷く登山道

シニアに優しい手すり

頂上へ最後の石段

ケーブル生駒山上駅

遊園地の中にある生駒山1等三角点642.0m
「暗峠へ」
 アンテナの林立する頂上を後に、いよいよ縦走にかかる。縦走路はほぼ信貴生駒スカイライン有料道路に平行する。縦走路は一度スカイラインの山上展望台に降りてきた。すっきりはしないが、西に大阪市街を挟んで淡路島、六甲連山が、東に大和盆地、南に生駒のなだらかな稜線、はるかに高安山、信貴山、金剛山を望むことができます。大阪側が急峻な断崖であることから生駒山地は六甲と同様に断層地形であることがわかります。次の目標は暗峠。基本的に下りですが小さな上り下りを繰り返します。昨夜の雨で、道はぬかるんでおり、特に下りは滑らないよう慎重に歩を進める。

生駒山上のアンテナ群

スカイライン山上展望台から淡路、六甲、大阪市街の展望

展望台から縦走路を見る(左:信貴山、右:高安山)
 生駒山頂から約1時間で暗峠に到着する。暗峠の道は大阪から奈良や伊勢を結ぶ古代の幹線道路で、現在も国道308号線として現役。「日本の道100選」に選定され、当時の面影をしのばせる石畳が今も敷かれています。街道沿いには、伊勢参りのために建てられた石灯籠や道しるべも残されています。ちなみに石畳は生駒山地の花崗岩です。集合写真を撮ろうとしていると、顔をのぞかせていた茶店のお姉さんが寄ってきてシャッターを押しましょうと。これが縁で、少し早いが茶店「すえひろ」をお借りしてお昼としました。ビールやおでんもありますがここは我慢してぜんざいや安倍川もちなど注文する。良心的な値段です。おかげで暖かいお茶をいただき、寒空で弁当を広げずに済みました。ありがとう。

暗峠

日本の道100選

茶店をお借りしてお昼

集合写真
「鳴川峠」
 縦走路は暗峠から鳴川園地に向かうが、我々は先を急ぎ直接鳴川峠に進む。鳴川峠は大阪瓢箪山駅と奈良元山上口駅を結ぶ峠で、昔は行者が修行のため行き来したという。名残の紅葉がきれいでした。鳴川活動センターへの分岐を過ぎる。ハイキング道は相変わらずスカイラインに平行していますが、小さな小山のアップダウンの繰り返しです。これが結構しんどいのです。緩やかなスカイラインの側道を歩こうとしたら、後から道路管理車両が追いかけてきて有料道路を歩いてはいけませんとお叱り。監視カメラでもあるのだろうか、1分も歩かないうちに発見されてしまった。どうもすみません。

鳴川峠の紅葉
「鐘の鳴る丘展望台」
 ガードレールの切れ目から再びハイキング道へ戻る。行く手に見えてきたのが、鐘の鳴る丘展望台。空へ突き出した展望台には、「希望の鐘」と呼ばれる鐘が取り付けられ、ヒモを引くと、鐘が鳴り響きます。また、「誓いの鍵」が付けられ、たくさんの金色の南京錠が取り付けられています。夜景が素晴らしいようで、デートスポットといったところでしょうか。展望台の先端は支柱がありません。高所恐怖症はやめたほうがいいです。しかし、生駒一番の展望です。

鐘の鳴る丘展望台

大阪市街展望

生駒山上を振り返る
「十三峠」
 行程の半分を越えてきました。ハイキング道はスカイラインを歩道橋で越えて十三峠へ向かいます。十三峠とは大阪八尾と奈良平群を結ぶ峠で、近くに十三塚(重要文化財)があることからそう呼ばれています。伊勢物語には、在原業平が高安の女性の元に通った道とも言われ、「業平街道」とも呼ばれていたそうです。

スカイラインを歩道橋で渡る

十三峠

十三峠の石仏 季節の花が飾られる
「立石越え」
 頭上を飛行機が越えていきます。ここには航空無線標識(信貴VOR)があり、東京方面の飛行機は必ずこの上を通ります。立石越にやってきました。八尾市服部川と奈良平群町久安寺を結ぶ街道の峠です。古くは信貴山への参道でもあったようです。この辺りはブッシュに囲まれて展望がありませんが、東の切り開きから奈良側の風景が見えます。畑が標高400mぐらいまであがってきています。断崖絶壁の大阪側と対照的です。信貴山437m、高安山487mが近くなってきました。スカイラインのトンネルをくぐると生駒縦走路は終わりです。

航空無線標識

立石越

信貴山(左)、高安山(右)

スカイラインのトンネル

生駒縦走路終点
「高安山」
 宇宙念波研究会という看板のかかる宗教施設?の前を通り、高安山に向かう。分岐で左に曲がると信貴山方面で、途中に高安城倉庫群跡があります。行きかけたものの、時間も押しているので戻り、高安山三角点487.4mに登る。落ち葉にうずもれるように2等三角点がありました。高安城跡に立つ気象レーダを眺め、紅葉と落ち葉の道をケーブル高安山駅へ下る。

高安山2等三角点487.4m

高安城跡の高安山気象レーダー

近鉄西信貴ケーブル
名残の紅葉の中、暗峠、鳴川峠、十三峠、そして立石越と、生駒越え四つの古道を横断する山旅でした。落とし物、有料道路歩きのトラブルがありましたが、六甲に続いて生駒全13kmを無事完走することができました。暗峠のぜんざいもおいしかったね。お疲れさんでした。

落葉敷く生駒縦走足軽し       幸生

文・写真/平山、俳句/中村

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