up 2017.2.13/2016.12.29やまぼうし
北摂 竜王山から多田銀山を歩く
宝塚西谷支所~大原野竜王山~ソエ谷峠~多田銀山~村上新田~猪名川パークタウン
◇日時:2016.12.26(月) 曇
     2017.2.11(土) 晴れ一時雪
◇行先:大原野竜王山、多田銀山
     2.5万地形図 武田尾
◇同行者:武庫川エコハイクスタッフ8名(男7、女1)
       本番53名
行程:
武田尾駅10:35→(阪急田園バス)→宝塚西谷支所10:50・・・ごろく山里・・・参道11:05・・・八大竜王祠11:25・・・竜王山三角点(12:05昼12:40)・・・崩落地(13:12~13:28)・・・ソエ谷峠(13:52~14:00)・・・(近畿自然歩道)・・・一の谷池14:35・・・多田銀山歴史街道(15:00~15:10)・・・村上新田・・・村上中池15:40・・・(近畿自然歩道)・・・ジャリ池15:47・・・青ノ池16:00・・・総合公園北入口16:10・・・総合公園バス停16:25/16:30→(阪急バス)→川西能勢口駅17:00
地図はこちら 歩行10km
2017年2月実施予定の武庫川エコハイク「西谷から多田銀山を歩く」の下見記録である。2012年9月以来5年ぶりに同じコースを歩く。ごろく山里はきれいに整備され、案内板まで設置されていたのに驚く。竜王山の登山道は荒れているところが多く、倒木の伐採や崩落地のう回路をつけるなど安全に歩けるように整備した。多田銀山からの帰路は南田原へ向かう近畿自然歩道を猪名川パークタウンまで歩いてみた。

本番の記録はこちら

「ごろく山里」
 武田尾駅から阪急田園バスで西谷支所前で下車する。宝塚市自然休養村センター、西谷夢市場があるが人の気配はありません。竜王山への取付きまでの道がよくわからないと思ったら大きな案内板ができていました。近畿自然歩道のあるソエ谷峠まで、ごろく山里・竜王山経由と新池経由のルートが示されています。筆者は2003年にいずれのルートも歩いたことがあります(こちら)が、武庫川エコハイクではごろく山里・竜王山経由の道を行くことになっています。ごろく山里は、前回2012年9月はまったく藪の中で、竜王山の取付きを探すのに往生しましたが、今回は藪がきれいに刈り取られ、フェンスの間に取付き(参道の入口)を容易に見つけることができました。また、高台広場から眼下に大原野の里の展望が開け、天狗松、羽束山を見ることができ、今日一の風景です。

宝塚西谷支所前

ごろく山里案内板(画像クリックで拡大)

ごろく山里

ごろく山里から大原野の展望(左から:布見竜王山、天狗松、羽束山)
「竜王山」
 フェンスの扉を開けて、丸太階段のある参道を登ります。丸太を止める金属杭が新しいので最近手入れをしたようです。標高差100mほど登ると赤い鳥居のある祠が見えてきます。案内板によれば、八大竜王祠となっています。地元の人はここを竜王山と呼んでいるようです。冬枯れの立木の間から里の風景が覗きます。ヒサカキをお供えしました。祠の裏から竜王山三角点へ踏跡道を歩きます。比較的明瞭ですが、登山道をふさぐ倒木など伐採しながらの行進です。枝道もありますが、間違わないように木の枝でとうせんぼします。右側(南側)の谷からみぶこ地蔵からの踏跡道が合流してきました。作業しながら約20分で竜王山三角点(356.6m)に到着しました。コナラ、ソヨゴ、リョウブ、ヒサカキなどで囲まれた小広場で展望はありません。麓からお昼を知らせるサイレンが聞こえてきました。スタート時間が遅かったのでここでお昼にしました。本番ではソエ谷峠まで歩けるでしょう。

竜王山取付き(参道入口)

竜王山参道

八大竜王ほこら

倒木の処理

竜王山 四等三角点
「ソエ谷峠」
 ソエ谷峠へ向かいます。こちらは荒れかたがひどいです。道をシダがふさぎ、倒木あり、決壊崩落しているところもあります。崩落個所は通れないことはありませんが、高齢者や初心者には滑落の危険があります。山側を回れるように、下草を伐採し、踏跡を固め、倒木で滑り止めをしました。立ち木を掴みながら何とか歩けるでしょう。ということで竜王山からソエ谷峠まで1時間以上かかってしまいました。

崩落地(回り道をつくる)

登山道を覆うシダの伐採

ソエ谷峠小広場

ソエ谷峠 近畿自然歩道道標
「多田銀山へ」
 ソエ谷峠には近畿自然歩道の道標があり、満福寺・素戔嗚神社へ2.2km、多田銀山2.9kmとしています。近畿自然歩道を多田銀山方面へ下っていきます。トラックからばらまいただけのような石ころの道は歩きにくいことこの上なしです。足首をねん挫しないように注意します。近畿不自然歩道ですね。道が数十メートル渡って崩落しています。コンクリートで固めた道も真ん中がえぐられています。谷筋が倒木・流木で埋まっています。昨年・一昨年の台風や豪雨の被害です。団体のハイキングでは下見が必携です。城山登山口を過ぎると青い水を湛えた一の谷池にさしかかります。案内板によれば、このため池は広根地区の農業用水として2000年(平成12年)に改修したとあり、竣工記念碑がありました。
このあたりの岩壁を見ると縞模様状の断層が走り、層理もあります。有馬層群の凝結凝灰岩?流紋岩?丹波層群?よくわかりません。とにかく見事なものです。銀山川第2支流と書かれた西山橋を渡ると、左から長谷・芝辻新田からの道が合流してくる。大きな資材置場の塀のはずれの火の用心看板は関電巡視路経由城山への登山口である。やがて銀山歴史街道にでる。

崩落地

えぐられた道

倒木・流木でふさがった谷

一の谷池

丹波層群の層理?

城山登山口(火の用心看板)

多田銀山歴史街道道標

「村上新田」
 さて、本番は歴史街道を南下して悠久の館から猪名川パークタウンの白金2丁目バス停だが、今日は北上して近畿自然歩道を歩いて猪名川パークタウン総合公園バス停へ行こうということになった。初めての道なのでついていくことにする。金山彦神社、青木間歩、台所間歩へは寄らず、村上新田へまっしぐら。多田銀山が隆盛を誇っていた17世紀に開発されたという村上新田は里山風景の残るいい雰囲気のところだが、今や耕作放棄地が多く、セイダカアワダチソウに覆われていた。村上中池で道の駅方面に至る歴史街道と分れ、近畿自然歩道の南田原方面に進む。分岐の道標は、道の駅猪名川2.5km、大井バス停・屏風岩3.2/3.5kmとある。

歴史街道(金山彦神社前)

村上新田

近畿自然歩道・歴史街道分岐

銀山案内図(画像クリックで拡大)

道の駅猪名川方面(歴史街道)

南田原方面 村上中池(近畿自然歩道)
「猪名川パークタウンへ」
 大井バス停・屏風岩方面に向かいます。まもなくズリ地にでてきます。真ん中を流れる川は砂金でもとれそうな雰囲気です。その上の石金池(いしのかね)のほとりには数軒の廃屋が並んでいるのは、鉱石を採取していた人たちの飯場だったのではないでしょうか?実際、採掘場のズリから黄銅鉱など鉱石が発見されています。こちら参照。小峠を越えるとジャリ池で、こちらもズリ地が広がっています。昼なお暗い森林地帯を越えると青ノ池に出てきました。近畿自然歩道の山道はここまでで舗装道路になります。

*これらのズリ地は、多田銀山石金間歩群のズリが堆積したものだそうです。廃屋は多田銀山とは無関係です。(猪名川町)


砂金が採れそうな川(ズリ地)

石金池(いしかねのいけ)と廃屋

峠越え

ジャリ池(ズリ地)

近畿自然歩道車止め

青ノ池
 前方が開け、南田原の集落が見えてきました。右手小広場に総合公園の案内版があり、ここから長い丸太階段道を登ります。終盤の登りはきついです。やっと総合公園に出てきました。パークタウンの北東部にあるかなり大きな公園で、外周のジョギングコースは800mもあります。目の前がイオンモール猪名川です。芝生広場を横切ってバス停につきました。歴史街道の分岐から約1時間、3kmはあったようです。パークタウンから川西能勢口駅まではバス便が多数あり、南田原や道の駅猪名川へ出るよりずっと便利です。

近畿自然歩道 南田原/総合公園分岐

総合公園案内板(画像クリックで拡大)

総合公園への長い階段

猪名川パークタウン総合公園

総合公園前バス停
本番は多田銀山から歴史街道を南下して猪名川パークタウン白金2丁目まで歩きますが、北廻りで近畿自然歩道を同じパークタウン総合公園前まで歩くのもなかなかいいものです。当日はオプションコースとして案内したいと思いました。

武庫川エコハイク本番 2017.2.11(土)

ルートタイム:
武田尾駅前9:33→西谷支所前バス停9:53/10:13~参道入口10:25~八大竜王祠(10:35~10:43)~竜王山(11:00~11:12)~ソエ谷峠(11:45~昼食~12:22)~一の谷池13:00~歴史街道13:25~金山彦神社13:31~青木間歩(13:39~見学~13:48)~悠久の館(13:57~見学~14:32)~らせん階段14:40~白金2丁目バス停14:54/15:10発→川西能勢口駅15:45
寒波襲来で西日本の日本海側は記録的な大雪です。宝塚も朝方は雪化粧、スタートの西谷は数センチの雪が積もっています。寒波にもかかわらず53名(スタッフ含む)の参加者です。前回の反省から、バス定員オーバーを予想して、1時間遅れのバス便に乗る組と分かれて募集しました。増便をお願いしても運転手がいないということで断られています。予約制でないので仕方ありません。結果第1便42名、第2便11名ということになりました。コースの途中、ソエ谷峠で合流します。
「竜王山へ」
スタートの西谷支所前から竜王山(八大竜王祠)が展望します。麓のごろく山里は一面の雪の原ですが、山々には雪が見えません。参道入口はごろく山里の一番高いところにあって、振り返ると羽束山、大船山、大野山など雪をまとった北摂の山々が見えます。参道は落ち葉の上に積もった雪を踏んで登っていきますが、滑って滑って。中には革靴の人もいて難渋しています。街歩きと思って参加したのでしょうか。あとで、革靴にパンストをぐるぐる巻きにして滑り止めとしてあげました。

雪のごろく山里

フェンスのカギを開けて竜王山参道へ

フェンス越しに北摂の山々を見る

参道を登る

八大竜王祠
「ソエ谷峠」
竜王山(八大竜王祠)で後続を待ち、竜王山(三角点)へ向かいます。踏跡が雪に覆われ、うっかりすると道を失いそうになります。2つのピークを越えて標高365mの竜王山に到着します。立ち木に囲まれて展望はありません。次はソエ谷峠に向かいます。途中に崩落地があり、スタッフが先行してロープを張りました。ひとりずつ慎重に渡ります。ソエ谷峠には11:45に到着、2便に乗車して、前田橋から近畿自然歩道を歩いてくる人を待ちます。10分後に到着して、お昼を一緒に摂ることがことができました。日当たりのいいソエ谷峠には雪はほとんどありませんでした。

竜王山4等三角点365.2m

崩落現場はロープの助けで渡る

ソエ谷峠で昼食
「近畿自然歩道」
さて、昼食後は多田銀山に向かって2.9kmの近畿自然歩道を歩きます。しかし、しばらくは石のごろごろ転がる悪路で捻挫に注意の歩行です。補修された崩壊地を下り、銀山川(猪名川水系)に沿っての谷歩きになります。ソエ谷峠は武庫川水系との分水界だったのです。しばらくは林の中、雪道が続きます。一の谷池はエメラルド色の水が雪の白に映えて神秘的なたたずまいです。西谷橋を渡り、城山登山口を右手に見て建設会社の角を曲がると、多田銀山歴史街道に行き当たります。

後発組がソエ谷峠に到着

崩落地を下る

銀山川に沿って

一の谷池

西山橋
「多田銀銅山」
 銀山川は野尻川に合流しました。もう雪はありません。銀山の守り神の金山彦神社に参拝し神仏が同居する神宮寺を経て青木間歩に到着。付近にはシダ類が多く見られますが、これらはヘビノネゴザといい、金属鉱床を見つける指標になる植物で別名カナヤマシダともいうそうです。青木間歩は昭和38年に日本鉱業が開坑した間歩で、52mの坑道内見学自由です。一列になって往復しました。

金山彦神社へ

多田銀山の守り神 金山彦神社

青木間歩

青木間歩坑道

ヘビノネゴザ

銀山橋
「悠久の館」
 元の道をバックして、多田銀銅山の資料を展示してある悠久の館へ向かいます。職員の方から多田銀山の歴史や館内の展示の説明を受けました。さて、一応ここで解散で、白金2丁目バス停まで約20分歩けばいいのですが、もっと多田銀山を見たいという人のために、オプションとして村上新田を回って近畿自然歩道を猪名川パークタウン総合公園バス停に至る北廻りコース約1時間を用意しておきました。結果は20人余りが行くことになり、スタッフ4人が同行します。私は膝痛のためショートコースを選びました。北廻りコースは下見記録をご覧ください。

悠久の館

多田銀山の歴史や展示品の説明を聞く

悠久広場から悠久の館を見る

悠久広場の精錬所の遺構

らせん階段を登ってパークタウンへ

猪名川パークタウンの展望
武庫川エコハイクの多田銀山は2014年来2回目ですが、寒波襲来にもかかわらず多くの参加者でした。バスに乗切れないことを想定して2グループに分けてのハイキングになりましたが、山歩きしたい人(Aコース)と平地歩きしたい人(Bコース)とうまく選べてよかったと思います。雪中行軍となりましたが、鳥取や豊岡では記録的な大雪のニュースです。
やまぼうし

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