up 2017.1.5/1.26改定 やまぼうし
六甲 有馬氷瀑2017年
有馬温泉~魚屋道・炭屋道~白石滝~百間滝~有馬温泉
◇日時:2017.1.2(月) 晴れ
◇行先:有馬紅葉谷の滝
     2.5万地形図 有馬
◇同行者:ハナミズキ
2014年8月の台風11号の被災後の有馬紅葉谷を歩く。今年(2017年)2月には有馬氷瀑巡りを予定しており、その下見を兼ねる。結果、紅葉谷への林道は災害復旧工事で回り道、白石谷ゴルジュ道の荒れ、七曲滝へは登山道崩落で迂回路を余儀なくされ行くことができなかった。また温暖な気候が続き、1月2日現在まだ氷結はしていない。もう一度偵察の必要があると思った。

*1月13日~16日寒波襲来降雪、三田市の最低気温が-5℃前後となったので氷結が期待できる。氷結の目安は、有馬温泉湯けむり広場噴水池の氷結具合による。
1月21日現在七曲滝の氷結度30%との情報です。

行程:
魚屋道登山口11:10→炭屋道分岐11:52→炭屋道東屋(12:10~昼~12:30)→湯槽谷出合12:38→白石谷分岐12:52→白石滝13:03→ゴルジュ13:08→小滝13:10→百間滝13:28→百間滝分岐13:43→迂回路上13:50→迂回路下13:55→白石谷分岐14:01→湯槽谷出合14:12→炭屋道東屋14:18→魚屋道14:45→魚屋道登山口15:15
Route Map1(全)Route Map2(滝周辺拡大) (歩行全8km)
「魚屋道」
 宝塚の自宅から車で20分、いつも利用するロープウェイ有馬温泉駅駐車場に止める。正月にもかかわらず駐車料金終日¥620は安い。ロープウェイに乗れば無料である。さて、今日は紅葉谷へ向かうのだが、ロープウェイ駅から炭屋道分岐(東屋)までの林道は、2014年8月の台風11号による災害復旧工事で通行止めである。看板を見ると工事期間は2017年1月31日までとなっているがこれは治山工事のことで林道の開通時期は未定である(神戸森林整備事務所)。紅葉谷へは魚屋道から炭屋道を経由しなければならない。300mほど「あかしや道」を歩いて、虫地獄・鳥地獄のある魚屋道登山口(標高430m)から六甲最高峰(931m)へ至る登山道3.726kmを登っていく。車が通れるほどの道をジグザグと登る。地図で見ると炭屋道(615m)まで標高差185mで15回のカーブがある。45分かかって炭屋道分岐に到着。ベンチで休憩して、標高差130mの炭屋道を15分下って炭屋道分岐(東屋)に到着する。約1時間を要したから林道の3倍はかかっている。スタートが遅かったので東屋で昼食とする。もちろん、こちらにも通行止めがある。

ロープウェイ有馬温泉駐車場\620/日

ロープウェイ有馬温泉駅

通行止め(1/31工事終了、開通未定)

魚屋道登山口

魚屋道

炭屋道分岐

炭屋道

炭屋道東屋

通行止め 東屋前
「白石谷へ」
 飛び石伝いに大滝川を渡る。かつての土管は流され、流れも二筋となっていた。湯槽谷出合の木橋も通行禁止である。白石堰堤、白石第2堰堤を越える。河原には倒木・流木がいっぱい。白石谷分岐道標から熟練者向けと書かれた白石谷へ向かう。3つの氷瀑(七曲滝、百間滝、似位滝)を巡る順路としてはこちらがよい。2段となっている白石第3堰堤の流れはレースカーテンのように美しい。堰堤を左から高巻いて下りた河原はやはり流木でいっぱい。しかし、白石滝は滝壺を覆っていた流木はなくなっていて、流れを見ることができた。

紅葉谷へ滝川を渡る

湯槽谷出合

白石堰堤を越える

白石第2堰堤

白石谷分岐(左白石谷、右紅葉谷)

白石第3堰堤 左から越える
「白石谷ゴルジュ」
 ゴルジュに向かう。水量が多いので、左の高巻き道を行く。ゴルジュの真上を行く高巻き道(踏跡道)は落ち葉に隠されて滑りやすく油断すると谷に転落する。最後は岩壁に張られたロープ頼りにカニの横ばいよろしくゴルジュの上流入口に下る。まったくヒヤヒヤもので、氷結時は特に注意である。

白石滝

ゴルジュ下流部取付き 左を高巻く

ゴルジュ中央部

ゴルジュ 上流部から(右側の岩壁上を高巻く)
「百間滝」
 第2の難所は小滝越えである。高さは3mほどだが足場がない。以前は丸太やハシゴもあったが流されてしまったのであろう。かわってロープが張られている。ハナミズキは壁に張り付くようにすいすいと越えていくが、膝に問題のある私は足が思うように動かせない。靴がかなり流れに浸かったが、ロープに体重のほとんどをかけるようにして乗り越えることができた。自分の体を支えるだけの懸垂力がないと無理だ。さらに百間滝下に至る渓谷も両壁がえぐられて足場がなくなっている。手をかける岩場もない。以前は何の苦も無く歩けたところである。長い時間がかかって百間滝下に到着する。緊張から解放されてドーっと疲れが出てきた。ハナミズキが時間が遅くなったからもう帰ろうといい始まる。百間滝、似位滝の真下まで行く元気がなくなった。

小滝

小滝を越える

小滝 上流から

百間滝

百間滝下より似位滝方面
「迂回路」
 百間滝下(610m)から紅葉谷道(680m)へ登る。僅か70mの標高差だが体にこたえる。尾根道を七曲滝方面に下っていく。途中崩落個所を通過する。迂回路看板に出てきた(625m)。あれ!見覚えのあった鉄製階段がない?どうやら先ほどの崩落箇所の上だったらしい。迂回路は丸太階段の連続だ。新しく切り開いた道でなく、もともとあった古道を整備し直したようである。プラスチックの階段を下ると迂回路は終わる(585m)。すぐに元の白石谷分岐である。しまった、七曲滝はいつの間にか通過してしまったのである。迂回路看板(上)を乗り越えて行けば行けたのであるが後の祭り。帰宅後ネットで知ったのである。

百間滝分岐

崩落箇所

迂回路起点(上)、ここから七曲滝へ行ける

白石谷分岐から七曲滝分岐への途中 崩落現場(ネットより)

七曲滝周辺ルート(案内板より) クリックで拡大

迂回路

迂回路 プラ階段

迂回路起点(下)、この先崩落

白石谷分岐へ戻る
ということで、台風被災後の有馬の滝を見てきたが思った以上の荒れ具合で、団体で白石谷、七曲滝を歩くのは危険と判断した。ロープウェイ有馬駅から炭屋道の林道もいつ開通するか未定(工事終了は1/31)のようでまわり道を余儀なくされる。

関連ページ:
有馬氷瀑2018(2018.1.30)
有馬氷瀑2017Ⅱ(2017.2.6)

やまぼうし

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