UP 2017.4.26 HRY
新緑の虚空蔵山 北尾根を歩く
■日時:2017.4.24(月) 天気 快晴
■行先:虚空蔵山(596m)
     1/25000地形図 藍本
■参加者:MNC山歩会 15名(男9、女6)
摂丹国境の虚空蔵山は丹波富士ともいわれ、三田市相野側から眺めると優美な形をしている。三田市が大切にしている山で、お正月には初日の出登山が行われてきた。今回は酒滴岩から登り、頂上から北尾根を草野へ下りる健脚向けコースを歩く。

<西相野からの虚空蔵山>
コースタイム:
藍本駅9:20〜酒滴神社9:30〜酒滴岩9:55〜岩辻山10:15〜裏参道10:27〜虚空蔵堂(10:43〜10:50)〜尾根道11:15〜虚空蔵山(11:35〜12:10)〜八王子山12:50〜三角点13:13〜露岩13:35〜大谷山14:10〜山上山14:20〜鎖場(14:27〜14:38)〜油井バス停14:55〜草野駅15:12/15:23発
Route Map (7.8km)
1.酒滴岩
 藍本駅に集合したのは山歩会15名。朝は冷え込んだものの、快晴無風の絶好のコンディション。新緑の山々が目にまぶしい。虚空蔵山へは藍本から表参道を登るハイカーが多いが、今日は酒滴岩・岩辻山を経由して登り、北尾根の八王子山・山上山を経て油井へ下る健脚向けコースを歩く。
 駅前広場で簡単な自己紹介と準備運動をする。入山する前に霊水伝説のある酒滴神社に参拝し安全祈願する。神社から少し戻った所の小広場が酒滴岩の取り付きで、竹藪を登っていく。ハイキングコースではないから目印は何もない。左手下に酒垂川の砂防堰堤を見て、右手の森を上がっていくはずが、何処で間違ったか堰堤で行止り。慌ててバックして、山に分け入る踏跡道を見つけた。はじめから、冷や汗もので、先が思いやられる。まもなく愛宕山と書いた灯篭と小さな社が祀られているところに出る。集落の火伏の神様である。裏手の踏跡道を登っていくと行く手に巨岩が現れた。これが酒滴岩だ。左から回り込んで岩の前に立つ。高さは20mぐらいありそうで、三段となっている。展望が広がり、眼下に蛇行する武庫川と田園風景が広がる。

酒滴神社で安全祈願

取付き

愛宕社

酒滴岩

酒滴岩からの展望(中央はR176)
岩をよじ登ることもできそうだが、神聖な場所であり、左すそを回って最上部の尾根に出る。尾根につけられた踏跡道を西進する。雑木林の中にコバノミツバツツジが咲きヤブツバキも見える。チヨチヨジーはセンダイムシクイ、メジロのおしゃべりがにぎやかだ。岩辻山359mへは急こう配の直登道。今日最初の試練である。山頂には道路公団の基準点があった。先ほどから車の音が聞こえていたが、舞鶴若狭自動車道のトンネルの上を歩いているのである。まもなく裏参道に合流する。

岩辻山への登り

岩辻山基準点

裏参道を歩く
2.虚空蔵堂
 裏参道との合流点は十字路になっているが、ここは左折する。小岩のごろごろした道が山すそを巻いて登っていく。やがて虚空蔵堂の階段下で表参道と合流する。近畿自然歩道の道標が立ち、藍本駅まで表参道、裏参道ともここから2.5kmとある。標高370mにある虚空蔵堂は山形県の虚空院、京都嵐山の法輪寺とともに日本三体虚空蔵といわれており、近隣の村々では、かって13歳になった女の子は、十三参りといって必ずこの虚空蔵寺に参って守り札を受けなければ嫁入りできないといわれる。現在でも4月13日の法会には多くの人々が参詣するという。境内には慶長年間の復興時に用いられたという鯱瓦(しゃちほこがわら)が置かれていた。お正月の初日の出登山には、ここでお餅やお酒が振舞われたが今はどうなっているだろうか。 小休止する。

裏参道・表参道合流

虚空蔵堂

虚空蔵堂で小休止
3.虚空蔵山
 虚空蔵山山頂へはここから800mの案内板がある。標高差は約230mである。標高430mの役行者像前まで急登するといったんはフラットになるが、再び急登となり、標高520mで陶の郷からの尾根道に合流する。南の展望が開けてくる。頂上まであと300mの表示。露岩が目立つようになってきた。このあたりの岩石は、板状に縦割れしている。地学に詳しいJさんによれば、有馬層群の溶結凝灰岩であるという。頂上直下、板状節理の丹波岩に立つ。展望絶佳。東から大野山、千丈寺山、大船山、羽束山、有馬富士、背後に箕面の山々、南に六甲山、丹生・帝釈山、オッコ・メッコ、淡路島を望む。西に目を転ずれば立杭の里を挟んで上山、和田寺山、御嶽山などが近い。すぐ上が標高596mの山頂である。登り始めて2時間、狭い頂には禿かかった展望図絵と朽ちた頂上標識がある。596mは”ごくろうさん”と覚える。日陰のベンチで昼食をとる。

凝灰岩のクッキー

丹波岩に立つ

丹波岩からの展望(羽束山・有馬富士〜東六甲)

丹波岩からの展望(六甲)

丹波岩からの展望(西六甲〜オッコ・メッコ〜淡路島)

虚空蔵山山頂で山歩会の皆さん

虚空蔵山 山頂

山頂のベンチで昼食
4.北尾根・八王子山
 集合写真を撮り、地形図の592Pを越えて尾根を北へ向かう。途中の岩場から北側の展望が開け、眼下にこれから向かう八王子山、山上山、はるかに白髪岳、松尾山、多紀連山を望む。ツンととんがっているのはとんがり山別名丹波槍だ。雑木のプロムナードを下っていくと、左(西)から、立杭陶の郷からの道が合流する。プラ階段の関電巡視路を下った鞍部(490m)に鉄塔#14がある。再び上り返し、Y分岐はテープがたくさんついている左に登っていく。登りきったところが八王子山(545m)だが、何の標識もないから気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。次の小ピークを過ぎて下り、再び上ったところが三角点のある八王子山だが、正式には三等三角点 点名草野(496.1m)という。立木に囲まれて展望はない。

虚空蔵山北尾根からの展望(手前:八王子山、八王子山三角点、山上山、背景:とんがり山、白髪岳、松尾山、多紀連山)

北尾根は美しい雑木のプロムナード(背景は虚空蔵山)

鉄塔#14

八王子山三角点496.1m
5.山上山〜草野
 尾根をはずさないよう北進する。途中で左(西)の展望が開け、立杭の里が覗く。背後は和田寺山、西光寺山である。東へカーブした尾根は小さな露岩に出る。ここからは南に、いま辿ってきた八王子山や虚空蔵山が、西から北にかけて西寺山、とんがり山、白髪岳、松尾山、多紀連山を望む。
 露岩を急降下すると鉄塔#17である。正面のピラミダルな417Pに向けて登りかけたところで、一人が忘れ物で引き返し、次いでリーダーが足つりを起こしてしばし休憩。時間に余裕があったものの、皆さんに迷惑をかけることとなった。

立杭の里(和田寺山)

西光寺山

露岩(展望ポイント)

鉄塔#17と大谷山417P

虚空蔵山(奥)と八王子山
 417Pは小さな広場で大谷山の看板がかかっていた。尾根を北へ向かう。ゆるく下って上り返したところが山上山(395m)であるがどこが頂上か分からない。テレビの中継アンテナがあり、ここから海見山や眼下に草野駅を見る。下りにかかる。岩場にさしかかったところ、最上段には役行者と地蔵さんの石仏が油井の里を見下ろしている。石仏の下には長い鎖がかかっている。ほとんどの人は鎖を伝って降りたが、自信のない人は回り道だ。ここから油井(あぶらい)まで、アンテナケーブル線に沿って長い一直線の下り道だが、急勾配の岩ごろに難渋する。民家の横から車道の油井バス停へ下りてきた。オロ峠の東麓にあたる。

*オロ峠−義経軍が敵の来襲に備え、オロオロしながら越えたからといわれている。


大谷山417m

油井を見下ろす石仏

くさり場を下る

新緑の油井の里
 皆が出揃ったところで車道を草野駅に向かう。草野駅から八王子山、山上山を振り返る。北尾根は思った以上に変化のあるコースでやはり健脚向けであった。不覚にも足が攣るというアクシデントで反省しきりの山歩きだったが、参加の皆さんは元気で新緑を楽しまれた様子。お疲れ様でした。

タカノツメ

ミヤマシキミ
武庫ネイチャークラブ
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