更新2023.7.18/2017.7.12Yamaboushi
猪名川 一目一万本アジサイの大野山と巨石めぐり
■日時:2017.7.10(月) 曇り一時雨
■山名:大野山(753.5m
■場所:猪名川町 2.5万福住
■同行:MNC山歩会19(男5、女14)
MNC山歩会の皆さんと共に、ひと目一万本といわれるアジサイの大野山(おおやさん)へ登る。アンコールにお応えして今回は2度目だが巨石めぐりは初めて。昨日アジサイ祭りがあったばかりで、まだ幟がはためいている。アジサイは見頃であったが、シカの食害か疎らのところもある。山上は霧に覆われ、一時集中豪雨に見舞われたが何とか濡れずに歩くことができた。
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  ルート
日生中央駅9:01→(阪急バス¥650)→西軽井沢バス停9:33/登山口9:35→登山スタート9:45→水場10:20→稜線11:00→大野山山頂11:15→(アジサイ園散策・昼食)→猪名川源流12:30→(雨宿り)→天文台→巨石めぐりスタート13:05→巨石めぐり出口14:07→柏原バス停14:52/15:04→(阪急バス¥670)→日生中央駅15:39
行程図 (歩行8.5km)      巨石めぐりコース案内図
大野山展望
≪一目一万本のアジサイ 2007.7.7≫
注意:阪急バス杉生線は、杉生バス停止まりとなり、西軽井沢バス停、柏原バス停とも廃止されました

区切り

「西軽井沢コース」
 MNC山歩会19名が日生中央駅に集合。前日の予報では降水確率10%が当日の朝は60%に急変したが、ある程度濡れることを覚悟して決行とした。バス停西軽井沢の前が登山口で、別荘住宅地の入口となっている(標高330m)。簡易舗装の道の両側に廃屋が並ぶが、車が下りてきたから住んでいる人はいるようである。途中の広場で軽くストレッチングしてスタートする。今日のリーダーはKさん。しっかり下見をしているから安心だ。別荘住宅地を抜けると登山道となる。朽ちた道標には大野山まで2.0kmとある。 (*2020.6現在、バス路線は廃止です)
西軽井沢登山口
西軽井沢バス停前の別荘住宅地入口
登山道
廃屋の並ぶ別荘住宅地を抜けると登山道が始まる
「大野山」
 荒れた暗い林の中、小岩のごろつく歩きにくい道である。倒木も多い。無風、蒸し暑さに吹き出る汗で体はべたべた。今日は時間的に余裕があるので、途中何回も休憩をとる。ほぼ中間点の水場(550m)を過ぎて少し傾斜は緩む。道端にはコアジサイが群生しているが、もう花は終わっている。尾根直下の一気登りを詰めるとやっと無線アンテナが並ぶ稜線(730m)に出る。管理道に沿うように緩やかに登っていくと東の展望が開けはじめる。雲間に深山のレーダードームがちらっと見えた。すぐ頂上である。
水場
中間点の水場(550m)
崩壊地
崩落地を登る
大野山頂上
大野山頂上753m
ガスの大野山
山頂から霧のアジサイ園を見る
「あじさい園」
 標高753mの三角点と方位盤の頂上から、眼下に一目一万本といわれるアジサイ園と天文台が見えるはずが、ガスでほとんど見えず。雨がポツリとやってきたので、とりあえず集合写真を撮って、雨宿りできる休憩所に向けて下る。予定より早く到着したので昼食まで各自自由散策とする。アジサイ園を回ってみる。その数1万6千本といわれるアジサイは1990年代に猪名川町が植栽してきたものだが、鹿の食害を防ぐため、電柵で囲まれてしまっている。アジサイは有毒植物だが、最近は鹿が食べるようになったようだ。それでもほぼ満開で、青花が主体だが白やピンクもあり、きれいである。初めてみる人には感動ものと思うが、数年前と比べると、かなり数が減っている。
アジサイ園
斜面に広がるアジサイ は青花が主体
アジサイ園
紫花
アナベル
シロバナ(アナベル)は歯抜け状態
西洋あじさい
天文台を背景に
天文台
天文台を囲むアジサイ
見上げた山頂
休憩所から山頂を仰ぎ見る
天文台周辺の展望台ベンチで昼食をとる。展望台からは、箕面〜六甲〜三田〜篠山〜多紀連山、また大阪湾や淡路島まで見えるはずだが今日の天気では無理で、かすかに多紀連山と思われる山、羽束山を認める。展望はあきらめて猪名川の源流を探しに地図を頼りに車道を少し下りてみる。車道横で噴水のように噴き出している水がそうだった。延長43km、兵庫・京都・大阪の3府県11市町を流れ神崎川に合流して大阪湾に注ぐ。流域面積383km2で、180万人の人がお世話になっている川です。
猪名川源流
猪名川源流
愛宕神社
愛宕神社(源流の上にある)
行きはよいよい帰りは怖い。いきなりの大雨で休憩所で立往生です。時間50mm級だ。隣でスマホの天気予報を見ていたお兄さんが3時までは止まないと。これでは午後は巨石めぐりどころではなく、カッパを着て車道をとぼとぼ下りるしかないと絶望的になる。雨宿り15分、神は見放さなかった。空が明るくなり雨も小降りになり、そのうち止んできた。皆の待っている展望台へ戻る。
雨宿り
休憩所で雨宿り
雨宿り
展望台でも雨宿り
「巨石めぐりコース」
 13:05少し遅れたが、雨も上がったので巨石めぐりに出発する。展望台(730m)からはこれから歩くであろう山々が眼下に見える。起伏はあるが、基本的には下り道で、遊歩道として整備されている。ただ足元が濡れて滑りやすい。案内板に従って森に入る。森林の道は雨上がりの霧に、幽玄な雰囲気を醸し出している。ところどころ幹が剥がされた樹は鹿害に相違ない。最初に出会った岩は九界岩、案内板はないが石に名前が刻んである。十界岩、花立岩と続く。林間の道はあまり展望はないが、樹木が豊富で樹木名板がついており観察路としてもいい。ウリハダカエデが多い。ほぼ中間点の神楽座からは北摂・丹波の山々や麓の集落の展望が素晴らしい。最後は太鼓岩、おにぎり岩、ふくろう岩で終わる。案内図によれば全長1360mに26個の巨石がある。足を踏み外せば谷底に転落するような場所もあり、革靴、スニーカーなどの軽装では危険だ。圧巻は太鼓岩であろう。これらの岩石は有馬層群の溶結凝灰岩で、火山灰が溶けて固まってできた岩の節理が風化してできたものと解説がある。また○○界とは摂丹境界を表す岩石のことで、元禄の頃は35番まであったとのことである。
巨石巡り
巨石めぐりコース(展望台より)
岩巡り口
巨石めぐりコース入口(690m)
幽玄な風景
幽玄な雰囲気の森
岩巡り
花立岩
岩巡り
岩壁をまわり込む
岩巡り
大神岩付近
岩巡り
不動岩付近
カメレオン岩
カメレオン岩
太鼓岩
太鼓岩

巨石めぐりコース案内図

「柏原(かしはら)」
 巨石めぐりコースは車道(605m)へ出て終わる。ここから柏原バス停までは舗道の道を1.5kmの道標がある。バスの時間までは十分あるので、沿道の植物観察をしたり工作材料になるヒマラヤスギの鱗片を拾ったりしながら下る。山上から見えていたゴルフ場はパインヒルズゴルフからチェリーゴルフに名称変更されていた。14:50、棚田で有名な柏原(390m)(北摂里山博物館に指定)に到着。もうバスが待ち構えていた。歩行8.5km、振り返ればアジサイ祭りのアーチが風に揺らいでいた。(阪急バス柏原バス停は廃止されました
岩巡り出口
巨石めぐり終点(標高605m)
車道歩き
柏原へ車道を歩く
柏原バス停
柏原バス停到着
大野山振り返り
大野山を仰ぎ見る(柏原から)
棚田
柏原 棚田の風景
平地より気温が4〜5℃低い大野山のアジサイは例年7月末まで楽しめますが、シカの食害で年々数が減っているように思います。鹿の領域だけに管理が大変なことと思います。令和元年(2019年)のあじさい祭りは7月7日に行われます。猪名川町のみなさんありがとうございます。令和2年(2020年)のあじさい祭りはコロナウィルスのため中止です。

紫陽花や 濡れて輝く 大野山     幸生

区切り

集合写真
大野山山頂で 山歩会一行

<アジサイ>

西洋アジサイ青花
セイヨウアジサイ 青花
西洋アジサイ紫花
セイヨウアジサイ 紫花
ベニガク
べニガク
アナベル
アナベル

<出会ったお花など>

タケニグサ
タケニグサ
アセビ
アセビ
ノリウツギ
ノリウツギ
クロモジ
クロモジ(実)
ムラサキシキブ
ムラサキシキブ
ホタルブクロ
ホタルブクロ
マタタビ
マタタビ
アザミ
アザミ

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文/平山、俳句/中村、写真/笠間・平山、編集/平山

区切り

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