UP 2017.11.6やまぼうし
北摂 てんぐの森から千丈寺山
■日時:2017.10.30(月) 晴れ・風強し
■行先:千丈寺山(589.6m)
     1/25000地形図 藍本
■同行:有遊会 14名(男6、女8)
台風一過の一等三角点の千丈寺山に登る。乙原(おちばら)からの登山路がてんぐの森として整備され、兵庫県の「北摂里山博物館」の一つになっているからと安心・安全と思ったのが大間違い。倒木連続、大荒れの山行となった。
登山コース:JR三田駅9:46・・(神姫バス)・・乙原口BS10:08〜てんぐの森多目的広場(10:16〜10:26)〜登山口10:35〜森のレストラン11:00〜庚神さん11:30〜松住権現11:45〜千丈寺山(12:05〜昼〜12:40)〜展望岩12:52〜ザレ地13:40〜ピーク13:58〜展望岩14:10〜堰堤14:25〜北浦天満宮14:30〜末西BS14:40/14:52・・・(神姫バス)・・・JR新三田駅15:20
地図はこちら てんぐの森案内図
「乙原」
 三田駅北口からの神姫バスは我々シニア男女で貸切状態。乙原口に降りると、千丈寺山は目の前である。昨夜は台風22号の通過で、本日は中止かと思ったが、台風一過の快晴、ただし風は強い。スタートのてんぐの森多目的広場に向かう。古民家の並ぶ乙原集落の風景は趣があっていい。多目的広場には北摂里山博物館NO.22とてんぐの森案内板が立つ。案内板によれば、三角点の南千丈寺山(589.6m)まで1.8km約1時間40分、北千丈寺山(576.9m)まで1時間30分、標高差は約360mである。簡易トイレも置いてある。簡単なミーティングと準備体操をして舗装の林道を森に入るがいきなり杉の倒木のお出迎え。潜ったり跨いだり迂回したり、道にも青い葉のついた小枝が散乱している。

乙原から千丈寺山

古民家の並ぶ乙原の風景
広い林道は林間広場までで、黒川の支流を渡ると登山道となる。右に渓流を見ながら丸太階段の道を登っていく。

杉の倒木のお出迎え

渓流を渡ると登山道が始まる 標高250m

渓流を遡る
 
「てんぐの森」
 渓流を渡って登山口看板につくが増水してないので安心だ。登山口からはひたすらに階段を登る。汗が噴き出る。ところどころにベンチやあと何メートルの案内板がある。渓流を渡ったところで小休止。ここまでは道を塞ぐような倒木はなく、これなら大丈夫と思う間もなく、ご覧のような倒木である。頂上まで940mの看板を過ぎるとミカエリソウの群落だが、花はほとんど終わっている。森のレストラン付近でリスを狙うカメラマンと遭遇する。本日山で出会ったのはこの人だけ。またもや根こそぎの倒木。ここは潜れそうだ。傾斜が増し、ロープ場に差し掛かるが今度の倒木は乗り越えられそうになく、露岩のごろごろする場所を迂回する。落石注意だ。最後の急登で庚神さんの祠505mを過ぎると稜線上の松住権現550mの広場だ。焚火の跡があるから祭司が行われるのだろうか。

渓流を渡る 340m付近

倒木を潜る

標高380m付近 あと940m

ミカエリソウ群落400m付近

根こそぎの倒木

倒木で塞がれた登山道を迂回し最後の登りにかかる 460m付近

松住権現 550m
「千丈寺山」
 松住権現で小休止、ここから千丈寺山(南峰)まで残り400mの稜線歩きだ。稜線上は北西風が吹き荒れ、寒く、上着を着こむ。岩場途中で東の展望が開け、大野山〜大船山〜羽束山など北摂の山々が覗く。巨岩を乗り越えた小広場が一等三角点のある千丈寺山頂上589.6mである。ここで昼食タイムとする。昼休みに直下の大権現にお参りする。千丈寺山頂の巨岩がご神体となっている。

稜線の巨岩上を歩く

東の展望(正面大船山)

千丈寺山頂上

一等三角点

昼食タイム シニア男女14名

千丈寺大権現
「北浦へ」
 再び稜線を南下する。南に突き出た展望岩からは眼下に、北浦への稜線と千丈寺湖が、その向こうに北摂ニュータウンや六甲山系が連なる。展望岩を直接下ることができそうだが、安全第一で迂回路を巻いて下る。ここから先は下り一方となる。倒木こそないが、ロープもある激下りの道で、大枝・小枝が登山道を妨害する。先頭を行くKさん(100名山踏破)が大奮闘で、道をつけてくれる。

千丈寺山展望岩570mからの風景
前山をトラバースしてザレ場に差し掛かる。あたりの展望が開け、背後に千丈寺山主峰が見える。ピークを越えると再び急降下が始まり、足元が滑る。もう一つの展望岩(350m)からは千丈寺湖がぐっと近づく。堰堤に差し掛かると地上は近い。北浦天満宮横の林道に降りてきた。神社に山の無事帰還を報告する。末西バス停は近い。想定外の倒木などのためにかなりの時間を要したが、シニア向きのスケジュールだったので、1日2本のバスに間に合った。良かった、よかった。お疲れさん。

ザレ場420mから千丈寺山を振り返る

展望岩340mから

堰堤に下る

林道に降り立つ

北浦天満宮
<千丈寺山登山道の草木>

サルトリイバラ

シロダモ

コウヤボウキ

センブリ

ミカエリソウ

ミゾソバ

ミヤマシキミ

ヤブムラサキ

キノコ 名前不明

ナンキンハゼ

関連ページ:秋の千丈寺山を歩く(有遊会) 2017.1.30
武庫川エコハイク千丈寺山に登る(2012.10.13)
初秋の千丈寺山(乙原〜北浦)(2005.9.14)
千丈寺山(北浦〜上青野)(2004.3.21)
千丈寺山(緑風台〜南尾根)(1994.1.9)

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