UP 2018.6.8やまぼうし
北摂 桜の園遠見の道から安倉山・大峰山
JR武田尾駅〜桜の園〜遠見の道〜安倉山〜大峰山〜十万辻
 ■日時:2018.6.2(土) 晴
 ■場所:宝塚 桜の園、安倉山(465.0m)、大峰山(552.3m)、点名峰(340.0m)
 ■同行:武庫川エコハイクスタッフ6名
ルート:
JR武田尾駅9:37〜親水広場9:55〜遠見の道10:00〜道標(10:45〜11:04)〜赤松展望所11:11〜つつじガ丘展望所11:20〜安倉山11:55〜鞍部(12:30昼13:05)〜大峰山(13:27〜13:37)〜基準点(14:10〜14:17)〜三角点峰15:14〜林道15:35〜転向広場15:45〜送電線下16:34〜林道ゲート16:42〜十万辻バス停17:00/17:12…(田園バス)…宝塚駅17:39
Route Map (歩約12km)、桜の園案内図
桜の園の外周遠見の道を回って安倉山・大峰山に登るという武庫川エコハイクの下見記録です。色気を出して、立合新田から大岩稲荷へ下ろうと図ったが、大荒れの道と藪に阻まれて大峰北林道を十万辻へ出る羽目になった。本番は大峰山から桜の園に帰ってくることにした。

<桜の園つつじガ丘からの展望>
「遠見の道」
 武庫川エコハイクで桜の園の周遊コースはもみじの道・どんぐりの道を城ヶ丘へ登り、隔水亭、育樹の丘を回ってさくらの道を下るのが定番である。今回は最も外周の遠見の道を歩き、途中から安倉山、大峰山に登って桜の園へ戻ることにしていた。しかし、直前になって桜の園に戻るのは能がないとの思いで、立合新田、大岩稲荷回りで下ることを考えた。
武田尾駅から廃線跡に入り、長尾山第3トンネル、同第2トンネルを抜けて親水広場へ歩く。櫻守の会では通い慣れた道だが、しばらくさぼっているうちに、嵩上げされた土地に駐車場ができあがり、もう新築住宅工事が始まっている。改修された僧川河口には円形劇場のような展望デッキができており、トイレと思われる建屋も建設中であった。

改修整備された僧川河口、正面大峰山
 遠見の道は親水広場から桜の園への階段を上ってもみじの道をすぐ右手の山に取付く。赤松展望所まで0.8kmの道標がある。物置小屋裏からジグザグの急登が始まる。桜の園の中では最もきついコースだ。およそ20分の登りでやや傾斜が緩み、40分で標高350mの稜線に達する。中年の二人ずれの女性が追い抜いて行った。大峰山から中山を回ると言っていたが、遠見の道から迷わずに行けるか心配だ。赤松展望所まであと0.2kmの道標の下で大休止、息を整える。すぐに赤松展望所(350m)である。左手から城ヶ丘からの赤松道が合流してくる。高台にベンチが据えられており、ここから立木の間に遠く北摂の山々が見えるが、展望はつつじガ丘が最もすぐれているからと先を急ぐ。途中に安倉山への分岐を確認する。つつじガ丘展望所(標高375m)は前面に立木がなく、眼下に武田尾が、正面に新名神宝塚北SAが、はるかに北摂、丹波、播磨の山々が展望する。展望図が設置してあり、山名が細かく記されている。七種山や雪彦山まで見えるとは驚きである。最近(2017.11)設置したようでかなりの力作だ。

遠見の道へ

赤松展望所350m

つつじガ丘展望所375m

つつじガ丘からの展望

<展望図>
「安倉山」
 遠見の道はつつじガ丘展望所から満月滝方向に下っていくが、我々は少し戻って安倉山への道に入る。安倉山への道標はない。自然林の中の気持ちいい道だが枝道もあり方向を見定めて慎重に進む。安倉山の看板が出てきた。この山は宝塚市安倉?の持山のようで、安倉財産管理組合とある。その後も次々と同じ看板が現れる。4度目の看板のところに踏跡が分かれていて、それをたどっていくと安倉山(点名桜小場)(465.0m)があった。4等三角点だがICタグがついたしっかりしたものである。木の幹に残置テープがあるがこのポイントを見つけ出すのはなかなか難しい。本通りへ戻り、大峰山へ向かう。安倉山の看板がある四ツ辻に出てきた。さて、どの道を行くか。直進は採石場方向で枯れ木で通せんぼがしてある。右は宝塚クラシックゴルフ場(旧スポニチ)へ。左へ行くのが正解である。

安倉山の看板

安倉山4等三角点465.0m

安倉山十字路(左:ゴルフ場、右:安倉山、手前:大峰山)
「大峰山」
 桜の園へ下りてしまうのではないかと思われるほどどんどん下り、再び登り返したところで武田尾(桜の園)と十万辻を結ぶ道に合流する。少し十万辻方向に登ったところが鞍部(峠)で、大峰山への登山口であった。大峰山へは枯れた桜の巨木が目印である。この辺りはわかりにくいポイントなのでマーキングテープをつける。ここで昼食とする。
大峰山へ直登する。15分ほどで縦走路に出る。西へ100mほど行ったところが大峰山の山頂(552.3m)で、3等三角点が祀られている。ここで三田から来たという青年と出会い、立合新田に下りるという我々に同行することとなった。結果的にはとんでもないことになるとはしらず。

大峰山取付き、桜の巨木が目印

大峰山3等三角点552.3m
「三角点峯」
 大峰山を桜の園に向かって下る。510Pまでは緩やかだった道も、立木を掴まないと危ないような急降下となる。やっと勾配が緩んだところで四ツ辻となり、道の真ん中に基準点が設置してある。宝塚市3級基準点で、標高は338m(GPS)である。道標はないが、直進は桜の園、左折は満月滝なので右折して立合新田を目指す。10年前に辿った道である。大峰山の西麓の斜面を巻くように付けられた道だが、今にも崩れ落ちそうな踏跡道で倒木も多い。えー!対抗してくる4人連れのハイカーに遭遇する。こんなところで。こちらもびっくりしたが相手も驚いた様子。よほどのもの好きでない限りこの道は歩かない。訊けば十万辻から林道を歩いてきたという。

基準点
 難渋した末、そろそろ三角点が近いと思われた地点で道がなくなった。手分けしてあたりを探ると、深いシダの奥に登っていくしっかりした道を発見。しかし、この方向は立合新田ではなく、三角点への道である。他のメンバーによると、立合新田へ下ると思われる踏跡を発見したが、通せんぼしてあり、この先、道がどうなっているかわからないのであきらめたという。いずれにしろ、このルートは団体で歩くには危険なので取りやめようと考えていたので、今日は三角点から林道を歩いて十万辻に出ることにした。しっかりした道が現れ、ほぼピークに達したと思われる地点の左(北西)に入った所にICタグのついた三角点を発見する。4等三角点峯340.0mであった。

立合新田への道

三角点峯340.0m
「林道」
 地形図には実線の道が大峰山の北麓を走っているので、その方向に向かって踏跡を辿っていく。道幅がやや広くなってきたので林道に達したようである。しかし林道といっても、大荒れで倒木や滑り落ちそうな斜面もあり、かなり危険である。廃屋が現れた。トイレの跡で、すでに床が腐って抜けていてもう役に立たない。10年前には便器もあったと記憶している。ついでウツギ咲き乱れる広場に出てきた。車の転向場のようである。林道は続く。軽四が走れるかと思われるところもあるが片面が崩落しているところもある。ササユリ発見、コアジサイもあった。1時間あまりの林道歩きの末、ゲートに到着。扉は締まっているので、やむなく脇の土手から回って車道に降りた。やれやれだ。立合新田と十万辻を結ぶ道路を十万辻バス停に下る。一日5本しかないバスの時刻に丁度間に合った。三田の青年には大変な迷惑をかけてしまったが、すがすがしい笑顔にほっとする。

林道の廃トイレ小屋

林道を歩く

林道ゲート

ササユリ

コアジサイ

コガクウツギ
結局、本番は安全第一で当初の計画通り、大峰山から林間広場を通って桜の園に下りることにした。大峰山から立合新田への道は宿題となった。
2018.7.14武庫川エコハイク本番はこちら
やまぼうし

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