千苅水源池東岸を歩く
UP 2018.9.10やまぼうし
 ■日時:2018.9.2(日) くもり、蒸し暑い
 ■場所:千苅水源池東岸 2.5万地形図 武田尾
 ■参加者:武庫川エコハイク・スタッフ5名
 千苅水源池は神戸市民の飲料水を確保するために大正8年に完成したダム。完成から約100年たった今でもその役割を果たし、神戸市へ水道用水を供給している。武庫川を歩くシリーズを続けているエコグループ・武庫川の千苅水源池東岸下見に同行する。本番9/8は雨のため中止となった。
ルート
JR道場0936→千苅浄水場0952→千苅橋1020→大岩岳南分岐(10:52〜11:01)→大岩岳西分岐1140→大岩岳北分岐(1246〜昼〜1323)→境野分岐(1357〜1405)→布見ヶ岳西麓1421→休憩ベンチ(1458〜1515)→(時間調整)〜東岸出口1612〜清之瀬橋バス停1630/1647発…(阪急田園バス)…宝塚駅1740
歩行約9Km   Route Mapはここ
道場から千苅橋へ
 ハイキングのメッカ道場駅には多くのハイカーが集まっていた。大岩岳や不動岩のクライミングを楽しむ人たちであろう。記録的な猛暑は終わったが、今日は蒸暑くなりそうである。千苅水源池東岸歩きは人気があり、2014年7月以来4回目となる。今回の心配は今夏の台風、豪雨の被害である。念のため、鋸やハサミを持参してきている。
 武庫川に沿って、ロッククライミングのメッカ不動岩の下を通り、神戸市千苅浄水場に行き当たる。ここは千苅水源池を水源として、昭和42年に新しく創設された北神水道の浄水場で、神戸市北区の22万人に給水している。一度見学したいところである。ここから支流の羽束川を遡る。水流があるので今日は放水しているようだ。台風シーズンに備えて貯水量を減らしているのだろうか。台風シーズンといっても、すでに21号まで発生しており、21号はエコハイク本番までに近畿を直撃しそうである(現実に近畿を直撃し、暴風・高潮で関空閉鎖等大きな被害をもたらした)。無名の川が道路を横切り、羽束川に合流している。藪に隠れ多くのハイカーは気づかないかもしれないが、不動岩から流下してきており、上流には滝があるという。

千苅浄水場

不動岩から流下する無名川
千苅浄水場貯水場の門前で車道が終わり、施設を回りこむように近畿自然歩道が千苅ダムまで続く。途中市民トイレがある。毎年春に構内が解放され多くの花見客でにぎわう。放水路が見えてきた。予想通り放水している。放水路いっぱいに流下する姿は見事だ。千苅橋には大正8年5月建造有形文化財の銘版がある。

千苅浄水場貯水場

近畿自然歩道

千苅橋から水管橋と放水路
しばし放水を眺めた後、近畿自然歩道と分かれて、対岸の道を下流に戻り大岩岳への山道に取付く。フェンスを掴みながら水路脇を登るが足元が崩れて危険なところもある。登り切ったところで小休止。

水路脇 フェンスを掴んで

水路
「大岩岳西麓」
 ジグザグに急登すると、辺りが開け、左下にダムの湖面が覗くようになる。大岩岳南コースを右に分けて緩やかにのぼりきる。このあたりは最も展望がよいところだが、立木や葉に隠れて湖面がわずかに見える程度である。湖岸の高台を、アップダウンを繰り返しながら進む。深い溝状の道を登りつめると大岩岳西分岐である。少し手前に小広場があるが昼食には適している。少し早すぎるか?峠を下りる。これからはあまり人が歩かないので道が荒れている。蜘蛛の巣も登場で先頭をつとめるMさんは大変だ。

千苅貯水池が覗く

落石

倒木
大岩岳の北側を大きく回り込む。様相が変わり、右手は巨岩、左手は湖面に深く落ち込む斜面である。落石・倒木だ。ようやく大岩岳北分岐に到着。大岩岳への登山道はよくわからなかった。このあたりは入江が深く、遠回りを余儀なくされる。遅い昼食を摂る。

倒木を潜る

大岩岳北分岐(昼食)
前回よりかなりペースが遅い。昼食後の出発は13:20である。倒木処理とスタッフの高齢化?が原因か。境野分岐で一息。酪農センターから西谷の森へ至る踏跡道がそれとわかるが、大荒れのようで通行できるか不明である。

倒木で回り道(大岩岳北〜境野分岐間)

倒木を乗り越え(大岩岳北〜境野分岐間)

境野分岐
入江を回り、峠を越え、同じような道が続く。今どのへんかさっぱりわからない。布見ヶ岳登山口らしきところを通過したが分岐は定かでない。布見ヶ岳(ふみがだけ366m)西麓にかかる。山名の由来は、山上から見る波豆川の流れが布がたなびくように見えたからで、地元では「ぬのみが岳」というのだそうである。対岸に向山(339m)、行く手に羽束山(524m)、波豆富士といわれる高束(たかつこ)山(347m)が覗く。
清之瀬橋
 ベンチが並ぶ広場に出てきた。千苅浄水場のボランティアの人たちの手になるもののようで、あたりの山林も手入れが行き届いている。すでに15時に近く、当初予定のバスには乗れそうもない。後便は1時間半まちとなるため、ゆっくり休憩していくことにした。まだ難所が待っていた。巨岩を乗り越え、倒木を伐採しながらの行進である。

ベンチで休憩

巨岩を越えて

倒木を伐採
フェンスが現れた。波豆はもうすぐである。水源池ゲート横から車道に出てきた。波豆川に架かる清之瀬橋を渡ると清之瀬橋バス停である。16:47宝塚行の阪急田園バスに乗車。約50分¥730は市内に入るまで貸切であった。

千苅貯水池東岸進入路(出口)

布見ヶ岳366m

清之瀬橋
エコハイク本番の9/8は、台風21号の余波で中止となった。切り開いた道も再び塞がれてしまったことだろう。
□関連ページ 千苅ダム東岸を歩く 2014.7.12

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