UP 2019.6.5hry
紀州富士 龍門山にキイシモツケを訪ねて
粉河〜中央コース登山口〜明神岩〜龍門山〜田代峠〜田代コース登山口〜粉河
 ■日時:2019.6.3(月) 晴
 ■場所:龍門山(756.6m)
 ■同行:MNC山歩会6名(リーダー:猿田 )
 龍門山(りゅうもんざん)(756.6m)は関西百名山の一つで紀州富士とも呼ばれています。和歌山県指定の天然記念物キイシモツケの自生地であり、ギフチョウの最南端生息地としても知られています。登山口までの山麓の斜面には桃や柿、梅などの果樹園が広がっています。当初参加予定は8人でしたが、諸事情による欠席があり、6人(男5人、女1人)の少人数による例会になりました。リーダーは猿田氏です
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ルート:
JR粉河駅9:59…中央コース登山口10:50〜明神岩・風穴11:45〜流紋原12:03〜龍門山12:31〜磁石岩12:37〜田代峠13:04(昼食)13:23〜地蔵尊前13:48〜一本松14:21〜龍門橋15:07〜JR粉河駅15:28
Route Map  歩行8.5km
龍門山
龍門山(粉河駅付近から)
【中央コース】
 南海高野線橋本駅でJR和歌山線に乗り換えます。和歌山線は電化はされていますが単線であり、行き違いの電車を待ちながらのんびりと粉河駅へ向かいます。粉河駅からは予約のタクシーで中央コース登山口まで入りますが、2台予約していたのに1台で2往復となりました。料金は1,420円ですからたいした時間ではありませんが…。ドライバーによる果樹園の解説を聞きながら登山口へ向かいます。
 登山口は標高が360m程あり、粉河の街が一望出来ます。東から西へ紀ノ川がゆったりと流れる素晴らしい景色です。登山口で身支度をし、準備運動をして出発です。日中は気温が上がるとの予報でしたから水分補給をしっかりしながら登る必要があります。
中央コース登山口からの展望
中央コース登山口からの展望
登山口案内板
登山口の案内板(クリックで拡大)
中央コース登山口
中央コース登山口(標高360m)からスタート
中央コース登山道
中央コース登山道は丸太階段や途中ベンチもある440m付近
【明神岩・風穴】
 急坂を登ること1時間、頂上への道から左に入ると明神岩(634m)に着きます。岩の上に立つと全く遮るものがなく、眼下に紀ノ川がよく見えます。ハーケンが何本か打ってあるので垂直に近いこの岩の下から登ってくる人があるのかも知れません。ホオノキが何本か生えており、盛りは少し過ぎているものの沢山の花が咲いています。直径20cm程にもなるホオノキの花は日本で一番大きい花とも言われていますが、かなりの距離がありますので、大きさは実感出来ません。 今日の山行のお目当てであるキイシモツケもこの辺りから多く見られるようになります。和歌山県の天然記念物にも指定されており、蛇紋岩地帯に生育すると言われています。木全体が白くなるほどに花が咲くので、一目でそれと分かります。 明神岩のすぐ近くには風穴があります。夏は涼しい風が出てくるという話ですが、この時期、あまり涼しさは感じませんでした。
明神岩
ザックを置いて明神岩・風穴往復
風穴
風穴
明神岩展望
明神岩(標高634m) 向いは断崖絶壁です
キイシモツケ
明神岩付近のキイシモツケ
キイシモツケ
キイシモツケUP
ホオノキ
日本一大きいホオノキの花
【蛇紋原】
 明神岩を過ぎると傾斜は緩やかになります。程なく蛇紋原(680m)に着きます。登山道から左手に入ると大きな蛇紋岩の上に出ます。黒っぽい色でやや光沢がある岩ですが、少し濡れると滑りやすくなるので歩くときは要注意です。この付近の道の両側にはカキノハグサが生えていました。広葉樹林の明るく気持ちのよい道が続きます。
キイシモツケ
紀の川を背景にキイシモツケ
キイシモツケ
キイシモツケUP
カキノハグサ
カキノハグサ
モチツツジ
モチツツジ
タツナミソウ
タツナミソウ
【龍門山】
  道はさらに緩やかになり、龍門山の頂上に着きます。麓から見る龍門山は頂上付近が比較的平らで台形をしていますが、この台形の上辺を歩いているのでしょう。頂上付近は広場になっており、日陰はありません。稜線から北側はキイシモツケの群落です。人の背丈よりも高いので展望はありません。展望案内板がありますがあまり役に立ちません。記念写真を撮り、三角点を確認して下山します。
龍門山山頂
龍門山山頂756.6mで
龍門山三角点
龍門山三角点755.9m
龍門山山頂風景
龍門山山頂のキイシモツケ(クリックで展望図あり)
【磁石岩】
 頂上からの道は緩やかな下りです。磁石岩(740m)まではあまり時間はかかりません。岩が二つありますが、大きな岩の磁力が強く、コンパスを出して確認すると、この岩自身が大きな磁石になっていることが分かります。スマホのアプリにもコンパスがありますが、これで調べてみて同じです。(仕組みは違うものの当たり前です。)
磁石岩
磁石岩
コンパス
コンパスの針が南北逆転
磁石岩説明
磁石岩説明板
【田代峠】
 磁石岩を過ぎると下りは少し急になりますが、歩きやすい道です。粉河駅で別れた団体とすれ違いました。このほかにすれ違ったのは3人で、今日の登山者はこれだけなのでしょうか。田代峠は小さな広場になっています。周りの木も適度に茂り、昼食には適当な場所です。
田代峠
田代峠(638m)で昼食
峠の地蔵
田代峠の地蔵尊
【田代コース】
 峠からの下りも歩きやすい道です。ただ、谷道ではありませんが、濡れているところもあり滑りやすい石に要注意です。フタリシズカやホトトギス(まだ咲いていません)を見ながら下ります。途中、沢を横切るところに地蔵尊があります。この付近は道の崩落もあり、注意して下りる必要があります。
田代コース
田代コース 岩ゴロの道を下る
地蔵
地蔵尊(450m)
小鳥の巣
小鳥の巣 親鳥が近くに
フタリシズカ
フタリシズカ
田代コース登山口
田代コース登山口へ降りる(310m)
【果樹園】
 朝は駅からタクシーで登山口まで来ましたが、帰りは下りでもあり、駅まで歩きます。車の道から歩行者用の道に入りますが、果樹園の中を通る道です。「果物を取るな」の看板がありますから心ないハイカーが果樹園の桃や柿を取っていくのかも知れません。我々はそんなことはしません。
分岐
車道と別れて登山道へ
果樹園下り
果樹園を下る
粉河町展望
果樹園から粉河の町と龍門橋を見る
果樹園
果樹園(桃栽培)
クサフジ
果樹園に群生するクサフジ
【粉河駅】
紀ノ川に架かる橋は車がやっとすれ違える幅しかありません。大型車は進入禁止です。 粉河駅までやってくると、高校の下校時間と重なり高校生がホームに溢れていました。
龍門橋
龍門橋約450mは大型車通行禁止
紀の川
紀の川 上流側
粉河駅
粉河駅到着
文/猿田、写真/猿田・平井・平山、編集/平山
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