up 2020.4.18やまぼうし
宝塚 中山寺奥之院 吾孫子の峰
清荒神〜米谷高原〜奥之院〜吾孫子の峰〜自衛隊専用道路〜清荒神
◇日時:2020.4.16(木) 晴れ
◇行先:中山寺奥之院(362m)、吾孫子の峰(445m)
     2.5万地形図 宝塚
◇同行者:ハナミズキ、ワタル
中山寺奥之院のご神体というべき伝説の山、吾孫子の峰に登る。奥之院は何度も参拝に訪れてはいるが、背山に登るのは16年ぶりである。白龍大神、黒八大神など神々は健在であった。
行程:
清荒神P13:35→大林寺13:40→米谷高原13:55→やすらぎ広場・奥之院分岐14:00→林道14:23→自然歩道14:35→奥之院(14:48〜15:05)→吾孫子の峰15:20→自衛隊専用道15:43→清荒神分岐15:53→やすらぎ広場・奥之院分岐16:05→大林寺16:20→清荒神P16:30
地図はこちら

≪中山寺奥之院吾孫子の峰≫
「大林寺から」
 コロナ騒ぎで閉じこもりの毎日だが、家族で山歩きは許されるだろう。家から見えている長尾山系の中山寺奥之院に出かける。近所でも毎日のように登拝している人がいる。スタンプをためると回数に応じて賞状や記念品がもらえる。広大な清荒神駐車場(無料)はがら空きだ。コロナの影響で参拝者が少ないのだろう。目の前の大林寺の石段を登っていくと登山口の道標がある。アベマキの急坂を登っていくとあたりが開けて高原状のところにでる。この辺りを米谷高原という。見晴らしもよく、正面にこれから登る長尾山系、振り返れば眼下に宝塚市街が見える。左下のオレンジ色の屋根は小林住宅、その上はすみれが丘のマンション群である。

大林寺の階段を上る

登山口

米谷高原
「米谷高原」
 小松林の中に小道が続く。砂地に石ころの転がる道には、補助ロープのついたガレ場もありスニーカーでは歩きにくい。奥之院とやすらぎ広場を分ける分岐は奥之院のほうに向かう。やがて渓流に降りてくる。荒神川の支流である。木橋を4か所わたり、丸太階段を上ると管理道(林道)に出る。管理道は自衛隊専用道路を起点として山腹を東に走っている。一息入れる。堰堤脇からさらに雑木林を登っていくと、また林道に出る。こちらは兵庫自然歩道で車も通行できる。奥之院の関係と思われる軽四に追い抜かれる。道なりに緩やかに登っていくと奥之院の入口である。右から中山寺からの参道が合流してきた。トイレが新しい。

ガレ場を登る

荒神川渓谷を遡る

林道から堰堤脇を登る

自然歩道を歩き奥之院へ

奥之院入口
「奥之院」
 奥之院に参拝する。聖徳太子の創建とされる奥之院は日本最初の厄神で、境内の白鳥石から湧き出る大悲水は霊験あらたかとされる。生水は飲まないようにの注意書きがあるが、かつては霊水を汲みに通い詰めたことがあった。境内には数人のハイカーが休憩しているが、コロナウィルス禍はここにもおよび、スタンプ台横には閉鎖の可能性がある旨掲示してある。参拝者が多いのはスタンプを求めてである。入口の掲示板には登拝回数順に名前が記載されていて、2300回以上に知人二人の名前を見つけた。

奥之院(下の神所)

大悲水
「吾孫子の峰」
 奥之院境内から頂上への領域は「吾孫子(あびこ)十二神所」と呼ばれ、里人達は「入らずの聖地」として、妄(みだ)りに踏み入ると神罰を蒙ると伝承してきた。吾孫子の名は中山寺縁起にある聖徳太子が詠んだとされる「紫の雲こそなびけ、行きて見ん、吾孫子の峰に、神ぞまします。」から由来するようだ。中山寺の山号「紫雲山」もこれを起源とするらしい。 せっかくの機会なので、ご神体の吾孫子の峰に登ってみることにした。稲荷社の横から中山最高峰にハイキングコースが通じている。すぐに白龍大神への案内標を見つけたので踏跡道を登ってみた。突然目の前に畏怖を覚えるような巨岩が現れた。磐座で、白龍大神を祀っている。説明書きには五神の窟(中の神所)とある。足場の悪い所をさらに登ると、もう一つの磐座があった。黒八大神である。こちらには七神の窟(上の神所)の説明がある。下の神所は奥之院のある場所で、忍熊王を祀っていることがあとでわかった。

白龍大神(中の神所)

黒八大神(上の神所)
巨岩や倒木を乗り越えてついた頂が吾孫子の峰(445m)で、伝説の山吾孫子の峰と書かれたプレートがかかっていた。16年前(2003年)に訪れたことがあったが山名の表示もなかったように思う。奥之院展望所という名前で、ベンチがおいてあった。当時も展望はなく、現在も立ち木に囲まれて展望はなく、ベンチもない。すぐ北側に中山系を縦走するハイキングコースが通っていた。道標には山頂展望所0.9km、やすらぎ広場0.7kmとある。やすらぎ広場に向かって稜線を下る。台風でなぎ倒されたであろう樹木が玉切りされ山積となっている。おかげで展望はないものの明るい山道である。

吾孫子の峰

中山縦走路

整備され明るくなった道
「清荒神へ」
 自然歩道に降りてきた。傍らの藪に東屋があるのは何のためだろう。自衛隊専用道路に合流する。やすらぎ広場の角にはバイオトイレがあったが今はない。やすらぎ広場には寄らずに車道を直進する。自衛隊の装甲車が追い抜いて行った。ほこりが舞い上がる。林道ゲートを左に見送り坂道を下りていく。清荒神方面の案内板から山道に入る。しばらく小径を歩くと往路に合流した。眼下に宝塚の街を見ながら米谷高原から大林寺清荒神へと降りてきた。自宅に帰って眺める長尾山系は、西端の吾孫子の峰が最も優美な形をしている。コロナの中、歩行3時間 約5kmの癒しのハイキングだった。

自衛隊装甲車

車道から山道へ入る

宝塚市街の展望

ミツバツツジの小径

大林寺へ降りてきた

自宅付近からの長尾山系(左端が吾孫子の峰)

ソーシャルデスタンス保ち参拝楓の芽      ハナミズキ

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