up 2020.5.11やまぼうし
東六甲 社家郷山系を歩く
ゆずり葉緑地公園〜樫ヶ峰〜小笠峰〜小笠峠〜エデンの園
◇日時:2020.5.11(月) 晴れ
◇行先:社家郷山系 樫ヶ峰(457m)、小笠峰(490m)
◇同行者:ハナミズキ、ワタル
毎日眺めている樫ヶ峰457m。東六甲山系から東に派生する社家郷山系の主峰だが、最高峰は西端の小笠峰490mである。コロナ散歩で少し足を延ばして歩いてみる。YouTubeはこちら
行程:
ゆずり葉緑地公園9:15→岩倉橋取付9:24→(関電巡視路)→#28鉄塔9:46→樫ヶ峰分岐10:11→樫ヶ峰10:30→馬の背10:37→東三ツ辻出合10:50→西三ツ辻出合11:10→小笠峰11:27→小笠峠11:45→ゆずり葉台分岐11:50→エデンの園12:31→ゆずり葉緑地公園12:52 歩行6.0km
地図はこちら(GPS)

≪社家郷山系 大平山より
「関電巡視路」
 ゆずり葉緑地公園道路脇に駐車する。公園に駐車場はないが、西宮ゴルフ場側に車を止めてもいいといわんばかりの1車線ほどのスペースがある。公園の砂防ドームを右に見て車道を少し登る。モチツツジ、タニウツギが満開である。岩倉橋西詰、カーブミラーのところから山道に入り込む。すぐに左折してプラ階段を登る。関電巡視路である。そのまま直進すると300mほど先の堰堤で行き止まり。プラ階段の道は急登で、あちこちで階段が崩れかけている。膝に故障のある私は、木の根を掴んで這い上がらなければならないところもある。体力の衰えは否めず、スタートから家族に大きく遅れた。

ゆずり葉緑地公園と樫ヶ峰

岩倉橋西詰の取付

崩壊したプラ階段(関電巡視路)
100mほど登った所の鉄塔新神戸線#28(標高325m)でひとまず急なプラ階段が終わる。鉄塔周辺の立木が切りはらわれて、一面に苗木が植えられている。六甲グリーンベルト事業の一環なのだろうか。食害防止の白いカバーはまるで墓標のようだ。植樹された木は何だろうか、覗いて見たがよくわからない。後で、県にお聞きしたらコナラとのことでした。ハナミズキがピンク色のハリエンジュを見つける。白色しか見たことはないのでこれは珍しい。切り開きから譲葉の峰々が覗く。

鉄塔 新神戸線#28

ピンク色のハリエンジュ

鉄塔から譲葉山の展望
「樫ヶ峰」
 展望を楽しんでからさらに登り続ける。急傾斜はなくなり、低木の明るい道になる。尾根(405m)に到達した。樫ヶ峰の東肩にあたる。正面に鉄塔#29を見る。この周辺も一面に苗木が植えられている。鉄塔方向は西宮ゴルフ場へ下ってしまうので分岐を右にとる。正面に樫ヶ峰を見る。

鉄塔#29

ザレ地から樫ヶ峰
小松林の道はザレ地となり展望が開ける。眼下に西宮ゴルフ場、その向こうに甲山、大阪市街や大阪湾、ごろごろ岳や観音山を見る。一段上のザレ場(440m)からの展望はさらに素晴らしい。ザレ場を降りてくる中年男性がある。本日出会った唯一のハイカーである。コロナを意識して、遠く離れてすれ違う。

樫ヶ峰東肩のザレ場からの展望
 林に入り込む。狩猟禁止看板は西宮ゴルフ場のものである。左に社家郷キャンプ場へ下る道(樫ヶ峰ルート)を分けて進むと、樫ヶ峰頂上(457m)である。社家郷山と記した石柱が立つが、社家郷山とは山系全体をいう。西宮神社を守る氏子の住む旧社家郷村(広田、越水、中村、西宮郷)の持ち山なのである。立ち木に囲まれて展望はない。

樫ヶ峰山頂457m

社家郷山
「馬の背」
 頂上から下り、林を抜けだして真っ先に目に飛び込んでくるのが大平山だ。尾根を少し進むと馬の背岩で、今日一の展望である。正面に六甲最高峰から連なる大平山、北方には譲葉の山々、南方向はごろごろ岳・観音山と阪神間の町、振り返れば樫ヶ峰・甲山が見える。眼下には、帰りに歩く焼石ヶ原が見える。

馬の背から六甲最高峰から連なる大平山

譲葉の山々

焼石ケ原 やせ尾根の登山道

樫ヶ峰
「稜線」
 岩陰で休憩した後は尾根歩きだ。社家郷山系西端小笠峰まで約1.4kmは30m前後の起伏が続く。最初のピークは東三ツ辻出合(466)mで、社家郷キャンプ場(キレットルート)を分ける。その先で焼石ケ原ルートを分ける。緩やかに下って再び登る。ザレ地の登りに鎖場があるが、う回路もある。登り切ったところが西三ツ辻出合(489m)で、社家郷キャンプ場(林間ルート)を分ける。次のピークが外れ峰出合で、外れ峰(488.6m)と社家郷キャンプ場(キジ谷ルート)を分ける。

東三ツ辻出合(キレットルート分岐)

西三ツ辻出合(林間ルート分岐)

外れ峰出合(キジ谷ルート分岐)
最後は小笠峰だが、その間にシロバナウンゼンツツジを発見、その足元はオオイワカガミの群落だ。オオイワカガミは六甲では珍しく、小川谷にあるだけと聞いていたので驚きである。小笠峰の道標には標高503mと書いてあるが、かつては490.3mと書いてあった。私のGPSは490mを示しており、また国土地理院の地形図でも500mの等高線はないので490.3mが正解と思う。

シロバナウンゼンツツジ

オオイワカガミ

小笠峰490.3m(道標表記は503m)
小笠峰には南方向に踏跡道(未踏)があったが、北に向かう。今日最大の難所、小笠峠への急降下道に差し掛かる。ストックはしまって、立ち木を掴みながら慎重に下っていく。標高差70m、20分であったがずいぶん時間がかかったように感じた。登りのほうがたやすい。県道82号線、小笠峠(421m)の北側に降りたつ。

激下り

小笠峠に降り立つ
「エデンの園」
 県道82号線を下る。時々車が通る。盤滝トンネルは無料になったが峠越えの車が通るのはなぜだろう。女性ランナーに追い抜かれる。有馬温泉まで走るという。逆瀬川源流の橋を渡り、少し下ったガードレールの隙間からゆずり葉台へ向かう道へ入る。小岩がごろごろして歩きにくいが、モチツツジやツクバネウツギが癒してくれる。ザレ場に差し掛かる。年々崩壊が進み危ういところもある。逆瀬川の河原へ向かう分岐を見送り進むと道はさらに悪化してガレ状になる。対抗してきた男性ハイカーがガレ場を登って行った。こんなところにも登山道があるのだ。帰宅してから国土地理院地図を見ると破線が六甲縦走路に伸びていた。古井戸、次いで廃車だ。当時は車が入り込め、山荘もあったようだ。廃車は15年以上前から放置したままだ。

県道82号線途中からゆずり葉台への道へ

ザレ地を通過

古井戸(山荘の跡?)

廃車

聖隷駐車場
 駐車場に出てきた。一時は砂防工事に名を借りた墓地の造成が計画されていたところだが、今は近くの聖隷の職員用で、中にはゴルフの練習ができるところもある。コロナ散歩に来ていた知人に出会う。エデンの園の前を通り、車道をゆずり葉緑地公園に向かう。岩倉橋に戻ってきた。社家郷山を丁度一周してきたことにる。GPSの歩行距離は6kmで思ったよりも短かい。快晴、日中は夏を思わせる天気であったが木陰は涼しく、快適なコロナ散歩であった。思わぬオオイワカガミに出会ったことが印象的であった。

岩倉橋からの樫ヶ峰(鉄塔#28、#29が見える)

ゆずり葉緑地公園(中央逆瀬川)
−登山道の花−

シャガ

ハリエンジュ(ピンク)

シロバナウンゼンツツジ

オオイワカガミ

ツクバネウツギ

タニウツギ

モチツツジ

ヤマボウシ
囀りのシャワー総身に浴びにけり       はなみずき
YouTube

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