up 2021.1.20やまぼうし

ゆずり葉緑地〜西高尾根〜行者山〜北東尾根〜青葉台

◇日時：２０２1.1.17(日）　晴れ ◇山名：行者山（415ｍ）、東観峰(383m) 　　　　　2.5万地形図　宝塚 ◇同行者：ささゆり会8名（男2、女6）

ささゆり会8名は、行者山西高尾根を辿って行者山へ登り、北東尾根を青葉台へ下る。コースはロープ＆ロープの厳しい登り下りだったが無事に歩くことができた。六甲グリーンベルト森林整備工事で行者山全体が明るくなり、冬枯れの木々の間から思わぬ風景が展開し、疲れを癒してくれた。

行程：

「ゆずり葉緑地公園」

　1月17日は阪神淡路大震災の日。26周年を迎える。ささゆり会行者山定例登山はコースを変更して、ゆずり葉緑地公園にある慰霊碑（鎮魂之碑）にお参りして、西高校尾根から登ることにした。一行8人は砂防モニュメント前に設置された記帳所で記帳し、慰霊碑に献花する。

ゆずり葉緑地公園

震災慰霊碑に献花

「西高尾根その1」

　取付は、流れのない逆瀬川を横切り、宝塚西高校正門横のガードレールの端である。登山口の表示や目印はなく、ガードレールに足をかけて石垣を乗り越える。50ｍほどの登りは、ザレた岩と落ち葉の急斜面でロープもない。立木や木の根が頼りだが、四つん這いも余儀なくされる。膝の故障で、足を突っ張れないこともあり、一行から大きく遅れてしまった。尾根に出ると、震災後に造成された擁壁の上を歩くようになる。切り開きから、ゆずり葉台住宅や社家郷山、大平山から続く東六甲の山々が覗く。 緩やかに下ってから再び急斜面の登りである。今度は標高差60ｍだが補助ロープがついているから少しは安全である。しかしまたしても大幅に遅れ、稜線上で皆が待っていてくれた。

西高尾根

西高尾根取付

ザレ地の激登りが続く

「西高尾根その2」

　尾根が2つに分かれ、313Ｐ基準点まで行く。この先はカミソリ尾根を白瀬川に下ってしまう。過去何回か歩いたことがある（こちら）。引返して、関電鉄塔#27を目指す。またまた急斜面の登りである。標高差30ｍだが、長いロープが続く。ようやく関電鉄塔に到着する。鉄塔下は広範囲にわたって樹木が伐採され、コナラの苗木が植えられている。幼木を食害から守るためのカバーは、遠くから見るとまるで墓標のようである。

「行者山」

　白瀬川源流コースを右に見送り、ゆずり葉台コースに合流する。ゆずり葉台コースは、元は千石ズリといわれた砂礫の原であったが、明治から昭和初期にかけての治山工事で今は樹林帯になり、昔の面影はない。昨年からのグリーンベルト樹林整備工事で雑木が切り払われ明るく見通しのいい林に変わった。
　行者山を目指す。山頂の展望はないが、城跡を思わせる小広場が憩いの場となっている。周辺の樹木を伐採してくれると展望が開けていいのだがと思う。吊り尾根を経て東観峰に立つ。天気はよく、近場の六甲や中山、妙見山など北摂山地はよく見える。生駒、金剛、紀伊山地は霞んでしまっている。記帳して下山にかかる。今日は数年ぶりに北東尾根を下ることにする。

行者山本峰415ｍへの登り

行者山東観峰383ｍ

東観峰から北東尾根へ

「北東尾根」

　光ガ丘に向かって標高差150ｍの尾根の急下りだが、こちらもグリーベルト整備事業で樹木が伐採され、見通しの良い道になった。ヌタバは干上がって砂場のようになっていた。足元は相変わらずるずるであるが、立木が体を支えてくれるのであまり危険は感じない。しかし最後は岩場の激下りで支える木もなく、何人かは尻で滑り台よろしく下った。光ガ丘/青葉台の分岐点で尾根下りは終わる。

ぬた場は砂場に

北東尾根の下り　標高差150ｍ

光ガ丘へ帰る人と別れて、青葉台へ向かう。今日は西高尾根と北東尾根と、行者山の中では案内図にもない厳しいコースだったが、六甲グリーンベルト森林整備工事や森林ボランティア櫻守の会のおかげで行者山全体がずいぶん明るくなった。大台を迎える私の体力劣化を露呈した山歩きとなった。

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