up 2021.10.28やまぼうし
蓬莱峡 座頭谷を歩く
知るべ岩〜座頭谷〜上ヶ平〜船坂
◇日時:2021.10.26(火) 晴
◇行先:西宮市
     蓬莱峡・座頭谷
◇同行者:自遊会9名

座頭谷の景観
蓬莱峡は、六甲山の裏側(北側)を有馬高槻−構造線に沿って西から東へ流れる太多田川の上流部にあり、風化した花崗岩が鋸歯状の岩峰を見せる峡谷です。知るべ岩から座頭谷を遡り、船坂へ歩きました。ここ数年の大雨や台風で河原が深く浸食されて樹木もなくなり、殺伐さが一層増したようであった。
行程:
阪急宝塚駅0925…(タクシー)…知るべ岩0945〜座頭谷1020〜四段堰堤1035〜岩峰群(1130昼1205)〜上ヶ平1250〜六甲みつばちハニー農場跡1300〜船坂橋1330/1353…(やまなみバス)…・阪急夙川駅1425
Route Map (GPS) 歩行約5.5km 
「知るべ岩」 
 宝塚駅から蓬莱峡経由のバスが平日は大幅に削減されたため、知るべ岩へはタクシーを利用することになった。運賃は\1860で3人で割り勘とする。過去に利用した知るべ岩の小広場は、新たに高いフェンスで囲われてしまっていてタクシーを停めることができず、七曲りのヘヤピンカーブ(No8)まで行き過ぎる。知るべ岩に戻り、尼信保養所を通らせて頂き蓬莱峡堰堤南詰にでる。県道のガードレールを跨げば良かったことを後で知る。

蓬莱峡堰堤南詰

砂防発祥の地(明治後期〜昭和初期)
「座頭谷へ」
 座頭谷川の右岸を遡る。朽ち果てたトイレが、かつてリゾート地であったことを偲ばせる。看板は太多田川が砂防発祥の地であることを示している。支流の大谷川を渡渉する。増水時は水濡れ覚悟だが、昨夜の雨にも関わらずそれほどの流れでなく助かる。座頭谷という案内表示がある。谷が狭まり、峡谷の体を為してきた。前方に四段堰堤が見えてきた。最上段は阪神淡路大震災後にできたコンクリート製、下3段は自然石を積み上げたもので明治、大正、昭和製だろうか。鎧積み堰堤は美形を保ち、まったく崩れを感じない。

大谷川を渡る

座頭谷に入る

4段堰堤

鎧積堰堤

4段堰堤を越える
今日の難所、四段堰堤越えをこなし、河原に降り立つ。一服だ。恐る恐る堰堤の流れ口に行って下を覗いてみる。流れは少ないが吸い込まれそうだ。正面に採石で形が変わった琴鳴山が見える。

4段堰堤上河原で一服

4段堰堤の最上段から
「堰堤を越えて」
 岩ゴロの広い河原を遡っていく。ここ数年の大雨や台風で河床が深くえぐられている。岩峰が迫ってくる。二つの大きな堰堤を越える。左から高巻くが、最後の大きな堰堤は支流から回り込む。支流の奥深くの滝は流れがない。
 

前方に岩峰が迫る

堰堤は左から高巻く

最後の堰堤 (左の支流から乗り越える)

深くえぐれた支流(奥に滝が見える)
「岩峰群」
 座頭谷の最奥部に到達する。左岸、右岸に岩峰がそそり立つ。巨岩、奇岩を眺めながら早い昼食とする。ローソク岩、ゴリラ岩、ヒツジ岩、人面岩、・・・なんでこんな地形になるのだろう。花崗岩の摂理の細かいところから風化が始まりマサ化していくのだそうだ。
 

座頭谷最奥部

右岸の岩峰群

左岸の岩峰群
「上ヶ平」
 座頭谷を脱出する。標高差120mの急登である。森の中の踏跡道には、ところどころテープがあるが、間違って水路を登ってしまった。難所は木の根をしっかりつかんで無事通過する。約40分の登りで上ヶ平へ出る。県道に養蜂場六甲みつはちハニー跡地がある。以前は、六甲あかしや蜂蜜のサービスがあり疲れを癒してくれたが今はない。

座頭谷最奥部から振り返る

座頭谷を脱出(左の樹林帯が取付)

難所(木の根をしっかり掴んで)

六甲みつばちハニー農場跡地
 <登山道の出会い >

センブリ

アケボノソウ

ヨメナ
「船坂へ」
 六甲縦走路への道を見送り、車道を下っていく。天気晴朗で、棚田の彼方に能勢の妙見山、剣尾山、遠く京都愛宕山を望むことができた。予定通り船坂集落に到着した。コンビニ前にできた北海道チーズの店でオコッペ牛乳ソフトクリームを求める。¥500と高価だが、美味である。

船坂の風景(奥は能勢妙見山、愛宕山)マウスで拡大

船坂交差点へ
蓬莱峡岩峰群の景観はいかがだったでしょうか。健脚コースで、普段山歩きなどしない高齢者を心配したが、杞憂に終わった。
-蓬莱峡地質-
文・写真・編集/平山

やまぼうしトップへ戻る 

inserted by FC2 system