UP2021.12.15やまぼうし
名塩から畑山縦走丸山ダムへ
名塩南台〜玉ヶ辻山〜美し丸〜畑山〜金仙寺湖

◇日時:2021.12.11(土) 本番 天気晴 気温17℃
     2021.11.13(土) 下見 天気晴
◇場所:玉ヶ辻山(525m)、美し丸(535m)、畑山(528m)
◇同行:武庫川エコハイク
行 程:JR西宮名塩駅前集合(バス9:30発)・・・名塩南台センター前(下車)→登山口(9:50/挨拶、コース説明)〜稜線(尾根筋10:20)〜ミヤマシキミ群生地(10:55)〜玉ヶ辻山(11:15)〜美し丸分岐(11:25)〜県防災無線局鉄塔(11:33)〜管理道三叉路3200P(11:40)〜畑山三角点標高528(11:58)・NTT等電波塔(12:00〜12:40昼食)〜管理道三叉路3200P(12:55)〜管理道入口(13:31)〜田尻橋(県道13:45)〜金仙寺湖(14:15〜14:25トイレ休憩/一次解散挨拶)〜金仙寺口バス停(14:40)・・・JR西宮名塩駅
コース 約14km 健脚向き
Route Map
参加者:79名(内訳:一般70名+スタッフ9名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市・丹波篠山市の流域各市からの参加の他、流域外からは丹波市・猪名川・神戸市東灘区・兵庫区・須磨区・明石市・三木市・朝来市・豊中市・吹田市・大阪市淀川区・西区・住吉区・城東区・宇治市などの地域からも参加を得た。
所感
 好天が続いています。今日も、朝は冷え込んだものの青空が広がり、風もなく穏やかです。紅葉も終盤を迎え、山々は冬の装いとなってきました。コロナも近畿で20名前後と収束状態にあります。西宮名塩駅に集まった人はスタッフを含め79名と、先月の武庫川渓谷桜の園歩きを上回る人数です。念のため早く来られた方には30分早いバスに乗車してもらったのが大正解で、所定時刻のバスでは乗り切れませんでした。西は三木・明石、北は朝来、東は京都宇治まで広範囲の方々に参加いただいて大変ありがたく思っています。
 畑山(はたやま)は東六甲から西へ長く伸びる山塊の西端にあります。北は名塩川、南は船坂川といずれも武庫川の支流にはさまれています。展望がきくところから、大坂の米相場を伝える旗振り山でありましたが、今は無線アンテナがこれに代わり、多くの電波塔があります。
 名塩から伸びる尾根筋には明解な山道があり、一方では船坂から電波塔を管理するための車道が上ってきています。前半は冬枯れのコナラ、リョウブの林のプロムナード歩き、後半は管理道・車道を下るという14kmの長い行程でしたが、山歩きが好きという健脚の皆さんの参加でピッチが速く、予定よりも30分以上早く終了することができました。
本文
「名塩」
 西宮名塩駅から登山口へは名塩南台住宅をめぐる阪急バスが循環していますが休日は30分に1本です。念のため早く集合した約20名の方には1本早いバスに乗っていただいたのが大正解で、結果的に集合した80名近い人が、所定時刻のバスには乗車できなかったのです。予め阪急バスに予告してありましたが増便してもらえませんでした。名塩南台センターバス停で下車、登山口へ坂道を上ります。標高250mの登山口からは北側に名塩の街が広がり、今日一番の展望です。ただ造成地の上部一帯がソーラーパネルで覆われ、景観を損ねていることが気になるところです。ここから畑山(528m)までの登りは300m足らずです。近くの住宅に配慮してスピーカーはつかわず、簡単に本日の行程を説明しました。畑山は大坂の米相場を伝える旗振り山であったこと、今は電波塔が林立していること、電波塔の管理道を下ること、丸山ダム(金仙寺湖)は船坂川をせき止めたダム湖で西宮市北部の水源となっていることなどです。

名塩南台登山口

スタートミーティング79名
 手すり付き数十段の階段を登っていきます。何のための階段だろうか?山道に入るとフェンスが続き、松茸山表示がある。次いで落ち葉に隠れているがコンクリート道になる。コンクリートを辿っていくと谷に下っていくのは、雨水を谷に導水するための水路のようです。地形図から踏跡道を道を想定していましが明解な山道です。30分ほど登ると稜線に達しました。標高は400mを越えました。冬枯れのコナラ、リョウブの林が続きます。展望はありませんが、立木の間から名塩の街や、船坂の集落が覗きます。

松茸山、落ち葉の下はコンクリート道

稜線の道 標高400m

休憩 衣服調整

右手玉ヶ辻山
「畑山」
 小さな起伏を繰り返しながら標高は500mを越えてきました。登山道には見るべき植生はあまりないですが、ミヤマシキミの群落に出会いました。北摂や丹波の山奥に群生しており、その赤い実は冬枯れの山ではひときわ目立ちます。林が開けたところから行く手に畑山、美し丸が、振り返れば六甲の山並みも見えます。長い坂道を登った所の右手の小山が玉ヶ辻山(525m)です。登山道を歩いていると見過ごしそうです。希望者は山頂を往復しましが、立木に囲まれて展望はありません。

ミヤマシキミ

畑山(左)と美し丸
 下ったところが四つ辻で、右名塩、左美し丸(535m)です。美し丸は山系で最も高い山で、下見時にヤブ漕ぎで登ってみましたが、頂上は立木に覆われて展望はありませんでした。直進して登り返したところで電波塔に行き当たります。高さ50mはありそうな巨大な塔は兵庫県防災無線です。フェンスを回り込んで正面に立つと落ち葉降り積もる舗装道路が一直線に伸びて、NTT管理道につながっています。三叉路には3200と書かれた黄色の木柱がありますが、数値は管理道の起点からの距離を表しており、終点畑山は4200でした。4000ポイント付近の管理道から右折する道の奥にはKDDIと警察無線塔がありますが、今日はパスして畑山に向かいます。

美し丸頂上

巨大な電波塔 兵庫県防災無線

NTT管理道へ一直線に伸びる道
 管理道を外れて踏跡道を畑山三角点528mに登ります。林の中で展望はありません。回り込んだところの巨大な電波塔がNTT畑山無線中継所のアンテナです。隣は神戸市消防無線、近くにNHKや民放テレビの中継アンテナがあります。うち、一基が整備中で作業員の姿がありました。電波塔前の小広場で昼食休憩としました。畑山は展望の良さから江戸時代は大坂の米相場を伝える旗振り山でしたが、今は無線アンテナになりました。周囲のスギ、ヒノキが伸びて地上からの展望はありません。広場西端のフェンスの向こうに、かろうじて六甲山や有馬温泉の建物を見ることができましが真下の金仙寺湖は見えませんでした。

畑山三角点を目指して

畑山二等三角点 点名東久保528.7m

畑山を象徴するNTT畑山無線中継所アンテナ
「NTT管理道」
 管理道を下りていきます。山頂の木柱標識は4200ですから麓までは4.2kmあります。美し丸を迂回して、つづら折れに下っていきます。途中で車に追い越されました。作業が終わったのでしょう。長い下りは歩行ピッチが上がります。山頂から1時間で管理道入口ゲートを経て田尻橋(たのしりばし)に下りてきました。右手に畑山を仰ぎながら県道82号線(大沢西宮線)を歩きます。盤滝トンネルが無料化してから車の往来が激しくなり、狭い歩道歩きは危険です。三田屋を過ぎ阪神高速北神戸線をくぐると丸山ダム(金仙寺湖)が見えてきます。船坂川をせき止めてできたダム湖は、西宮市山口地区の上水道源となっています。

NTT管理道

NTT管理道入口

船坂川にかかる田尻橋
「金仙寺湖」
 金仙寺橋を渡り、金仙寺観音のある金仙寺児童公園に入りました。待ちに待ったトイレです。長い行列ですが、帰りのバスの時間のことがありますので、ここで一次解散としました。金仙寺口バス停までは15分。先頭集団を歩いた人は予定より早いバスに乗れました。バスは名塩・宝塚方面と岡場、西宮方面行がありましたので分散乗車でき、ほっとしました。

畑山と丸山ダム(金仙寺湖)
健脚の参加者が多く、予定よりも30分以上早く終えることができました。歩数計は20000歩を越えました。車道歩きが長かったですが、お天気に恵まれ、冬枯れの山歩きを楽しむことができました。お疲れ様でした。

 

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