up 2021.12.24やまぼうし
宝塚 大岩岳に登る
道場〜千苅ダム〜南ルート〜大岩岳〜東大岩岳〜丸山湿原〜西谷の森公園〜武田尾
◇日時:2021.12.21(火) 晴
◇場所:大岩岳(384m)、東大岩岳(365m)
     神戸市・宝塚市
◇同行者:自遊会7名
道場から千苅ダム経由大岩岳・東大岩岳へ登り、西谷の森公園まで歩きます。低山ですが、ダム湖、森林、岩場、湿原と変化に富む山です。頂上から北摂の山々の展望が素晴らしいです。YouTubeはこちら
行程:JR道場駅0935→千苅ダム1015/1028→大岩岳南コース口1055→ザレ場1110/1120→南登山口1132→大岩岳1155/1225→東大岩岳1257/1304→丸山駐車場1337/1341→境野大池1350→西谷の森公園1415/1431〜西谷の森公園入口バス停1442/1455〜JR武田尾駅1505
Route Map(GPS) 歩行約9km 大岩岳全ルート

大岩岳山頂から
「千苅ダム」 
 道場駅東の踏切を渡り、武庫川沿いに車道を歩いていくと左手に不動岩が見えます。ここはロッククライミングのメッカで、道路わきに停めてある車はその人たちのものでしょう。支流の羽束川が合流するところにあるのは千苅浄水場で千苅水源池の水を神戸市北区に供給しています。また一方ではトンネルで15km離れた上ヶ原浄水場へも送水し、神戸市街へも供給しています。

武庫川と不動岩

羽束川の水量は少ない
武庫川から分かれて支流の羽束川を遡っていきます。流れが少ないのはダムが放水していない証拠です。千苅貯水場前で車道が終ります。そこは30台ぐらいは車が停められる駐車場となっています。貯水場広場は花見の名所でその時期は解放されます。貯水場のフェンスに沿って千苅ダムまで近畿自然歩道が続いています。途中、市民トイレがあるのはありがたいです。

千苅貯水場前駐車場で行止り

近畿自然歩道を歩く
ダムの放水路が見えてきました。やっぱり水は流れていません。大岩岳は千苅橋を渡りますが、ダム堰堤まで右岸の階段を上ってみました。堰堤には入れませんが、その前に竣工記念碑があります。高さは10m以上はあるでしょうか、「天助人」(人は天を助く)の揮ごうがあります。英文で1918年12月(大正7年)竣工とありますから103年前のことです。この先千苅西岸(右岸)が近畿自然歩道ですが数年前の落石で通行止めになっています。階段の途中に、う回路ができていました。

千苅ダム

放水路

千苅ダム堰堤

竣工記念碑 「天助人」の揮ごう
「大岩岳南ルート」
 千苅橋を渡って左岸を少し下ったとこから山に入ります。川沿いのフェンスを掴みながら登っていきます。川を渡って急斜面を登り、やや平坦になったところで右折する道が南ルートです。いつもは直進して西ルートから登るのですが、今日はメンバーの顔触れをみて最も近い南ルートをとります。湖面(180m)から50m上の道から眼下に千苅水源池が覗きます。
 

フェンスを掴んで

フェンス上段から

谷川を渡る

右折 大岩岳南ルート
 低木の林の中を緩やかに登っていきます。落ち葉を踏みながらの道は足腰に優しいです。15分ほどでザレ場に出てきます。見晴らしが開け、前方に大岩岳、振り返れば六甲の山並みが広がります。しばし展望を楽しんだ後、再び低木林を歩きます。下りにかかる手前の左折道が南登山口です。大岩岳はその名の通り巨岩の山で、取付は東、西、南、東南の4カ所あります。直下からはいずれも急登で四つん這いを余儀なくされます。南登山口からは標高差100m、20分かかりました。

ザレ場から大岩岳連邦(左から偽ピーク、大岩岳、南大岩岳)

南登山口

頂上直下は巨岩を急登
「大岩岳」
 山頂に到着。先行者は姫路から来たという若者3人とシニア男性一人です。2等三角点千苅(384.1m)を囲んで昼食中でした。展望が開けます。南に六甲、西に神戸・三田の市街、北に千苅水源池を挟んで羽束山、大船山が見えます。東は立木の間から東大岩岳、大峰山、中山連山が覗きます。昼食の後は東ルートを下ります。激下りですが岩場がないので助かります。鞍部に今日初めて案内板がありました。実は大岩岳は神戸市と宝塚市の境界に位置し、今まで登ってきた神戸側には全く案内や道標はありません。宝塚市側は丸山湿原を訪れる人のために案内や道標が整備されています。案内版は3叉路となっていますが、実は5叉路です。千苅水源池へ下る道、南大岩岳へ登る道があるのですが踏跡程度なので書いてないのです。一般のハイカーにお勧めするコースではありません。

大岩岳山頂

東ルート鞍部は5叉路
「東大岩岳」
 我々は東大岩岳(365m)を目指します。最近はこちらを目指す人が増えましたが、20年ぐらい前は山名のないピークでした。険しい登りが予想されるので、メンバーのうち2人は途中から丸山湿原に下ることにしました。こちらは道標もありきちんとした登山道です。結果的に正解でした。思った以上に荒れていて、足場の確保が難しいところもありました。巨岩を回り込んだところが山頂です。展望は素晴らしく、大岩岳の全貌とともに別の角度から千苅水源池や周辺の山々を見ることができました。ピークの東寄りにある基準点からは、丸山と湿原の全貌が眺められます。

東大岩岳に向かう

巨岩の上が東大岩岳山頂

大岩岳

東大岩岳からの展望(金毘羅山、城ケ岡、有馬富士、千丈寺山、羽束山)
「西谷の森公園」
東大岩岳の尾根を丸山湿原に向かって下っていきます。ザレ地状の疎林からは展望がききます。谷を挟んで南大岩岳がよく見えます。振り返れば双耳峰の東大岩岳です。最後はシダ原を横切って丸山湿原遊歩道へ下りてきます。

丸山と湿原(東大岩岳基準点から)

南大岩岳

東大岩岳
 湿原の観察はやめて、西谷の森公園に向かいます。すぐに駐車場があります。バイクと車が1台ありました。舗装道路をてくてく歩きます。山歩き以上に疲れます。境野大池を過ぎてしばらくで一人が足を攣ったようです。緊急時の漢方薬68番です。県立西谷の森公園には予定よりも早く到着、バス待ちの間休憩しました。職員が二人おりご挨拶しましたが、公園には誰も見当たりません。県立公園はどこもそのようで、何とももったいない話です。西谷の名峰古宝山を正面に見てバス停に歩きます。

シダ原を下る

湿原遊歩道へ下りる

西谷の森公園へ向かう
YouTubeはこちら(約100枚の写真)
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