up 2022.3.15やまぼうし
宝塚 千苅ダム西岸を歩く
道場駅〜千苅貯水場〜近畿自然歩道〜千苅ダム西岸〜波豆八幡神社
◇日時:2022.2.27(日) 晴
◇場所:千苅ダム西岸
     神戸市・宝塚市
◇同行者:武庫川エコハイクスタッフ8名
道場駅から千苅ダム西岸を波豆八幡神社へ歩きました。放水路近くの西岸崩落地にう回路が付けられましたが、高度差100mの激登り激下りに注意が必要です。また千苅ゴルフ場池から湖岸に至る谷筋は崩落が進み、新たな倒木で通行に難儀しました。
YouTubeあり
行程:JR道場駅0905→千苅橋0936→う回路入口0952→う回路出口1050→太陽と緑の道分岐1104→近畿自然歩道道標1140→千苅ゴルフ池1212昼1252→湖岸1327→峠1409→竹林1440→普明寺参道1457→普明寺橋1504→波豆八幡1515→波豆バス停1518/1534…(阪急バス)…JR武田尾駅1550
Route Map(GPS) 歩行約11km

<う回路展望所よりダム湖を見る>
「千苅ダム」 
 道場駅東の踏切を渡り、武庫川沿いに車道を歩いていくと左手に不動岩が見えます。ここはロッククライミングのメッカで、道路わきに停めてある車はその人たちのものでしょう。千苅浄水場を左折して見えてくる川は羽束川です。大阪府天王に源を持つ武庫川最大の支流です。この上流に神戸市の千苅ダムがあります。流れが少ないのはダムが放流していないからです。

不動岩と武庫川

羽束川を振り返る
 気を付けてみると道路左に「松風の滝」「村雨の滝」の案内版があります。奥へ入ってみると小さな渓谷で、入口の急な流れが「松風の滝」のようです。「村雨の滝」は歩20分の奥地です。地図で確かめると不動岩から流れ出ています。車道に戻って千苅ダムへ向かいます。貯水場前で車道が終り駐車場となっています。貯水場構内はさくらの名所で花見時には一般開放されますが、コロナ禍で現在は行っていないとのことです。貯水場のフェンスに沿って千苅ダムまで近畿自然歩道が続いています。途中、市民トイレがあるのはありがたいです。

松風の滝・村雨の滝の案内

松風の滝

千苅貯水場前

近畿自然歩道の始まり
 ダムの放水路が見えてきました。やっぱり水は流れていません。大岩岳は千苅橋を渡りますが、ダム西岸へは直進して階段を上っていきます。最上段、堰堤の前に竣工記念碑があります。高さは10m以上はあるでしょうか、「天助人」(人は天を助く)は後藤新平の揮ごうです。英文で1918年12月(大正7年)竣工とありますから104年前のことです。この先ダム西岸が近畿自然歩道ですが数年前の崩落で通行止めになったため、階段道の途中からう回路ができています。

千苅ダム放水路(千苅橋から)

千苅ダム西岸の階段

堰堤

竣工記念碑
「う回路」
 う回路のゲートを開けて山道に入ります。絶壁の斜面につけられた道は、足を滑らせると谷へ転落します。昔からあった道のようでロープやガードはありません。慎重に歩を進めます。難所を過ぎて丸太階段道になります。新たに整備した道で、光明寺への案内版がありました。林の中、急傾斜を登っていきます。う回路入口から約50m登ったところで視界が開けました。北方に大船山、羽束山、大岩岳、眼下に千苅貯水池が望めます。仮に第1展望所(標高217m)とします。更に登ったところが第2展望所(248m)です。湖岸で最も展望が優れています。

う回路入口

絶壁に沿う危険な道

光明寺(太陽と緑の道)への道標

丸太階段が始まる
展望所

第1展望所(標高217m)

第2展望所(標高248m)
う回路頂部は標高270mの平たんな道ですが本日の最高地点です。10分ほど歩くと下りになります。ここにも光明寺への案内版がありました。突然急階段です。登り以上に急傾斜で、岩場で階段の途切れたところは座り込むように下りました。第3展望所(標高215m)です。ここからは大きく切れ込んだ入り江がよく見えます。

下り急階段

第3展望所(標高215m)
「太陽と緑の道へ」
 第3展望所から再び急階段道を下り、湖岸に下りてきました。う回路で約1時間を要しました。崩落がなければ10分ぐらいの道です。湖岸側はフェンスで囲まれて、湖水は見えません。フェンスに沿って入り江の上流の橋へ到着します。太陽と緑の道の案内版があり、渓谷を遡っていきます。苔むした岩の転がる歩きにくい道です。大きな堰堤に行き当たります。ここが光明寺方面から来た「太陽と緑の道」と波豆へ向かう「近畿自然歩道」の交点です。光明寺までは武庫の台ゴルフ場のトンネル2か所をくぐり約10分です。スタッフの2人が往復してきました。

う回路出口

フェンスに沿って

左:千苅ダム(近畿自然歩道) 右:光明寺(太陽と緑の道)
「近畿自然歩道」
 堰堤を渡って、急なガレ場を登るとザレ地です。この先、いくつかの谷を横断しながらアップダウンの道を進みます。近畿自然歩道と言っても、踏跡道なので夏場は草が生い茂ってわかりにくいと思います。要所に結んであるテープが頼りです。やぶの中に突然近畿自然歩道の公式道標がありました。今までなかったのが不思議です。この先ゴルフ場池までに3カ所発見しました。太陽と緑の道分岐の堰堤から約1時間かかって千苅ゴルフ場池に到着しました。

アップダウンを繰り返す

忽然と現れた近畿自然歩道道標

波豆方面への道標

千苅ゴルフ場池で昼食
「湖岸道」
 昼食後はゴルフ池から谷筋を湖岸に下ります。4年前には倒木処理して通行できるようにしましたがその後崩落が進み、新たな倒木が発生しました。川底の岩ゴロ場を歩きますので増水したら通行できません。倒木個所は崖を這い上がって迂回しました。湖岸へ下るまで予定の2倍の時間がかかりました。

湖岸へ谷筋を歩く

倒木で通行止め
 湖水が見えてきました。ようやく、千苅ダム西岸歩きになってきました。道は湖面から数メートルの断崖の上なので、すべったら直接湖にドボンです。気が抜けません。入り江が多く、回り込むので時間がかかります。湖に飛び出た半島部を峠越えします。対岸が見えてきます。ダム通信塔を過ぎると波豆の集落が見えるようになります。あと少しです。竹林に入りました。倒木でなぎ倒されています。近畿自然歩道の道標と、左京愛宕の古い石碑が立っています。波豆から三田へ通ずる古道があったようで、筆者は西へ辿ったことがありましたが千苅ゴルフ場で行止りでした。竹林を抜けると波豆です。

湖岸道の峠

波豆集落遠望

竹林

倒木群

左京愛宕碑
「波豆八幡」
 普明寺への参道を見送り赤い普明寺橋を渡ります。羽束山が目の前です。車道にでてきました。バス転回場、波豆八幡の森を右に見て、鳥居の前が波豆バス停で本日の終点です。何とか最終バスに間に合いました。

普明寺参道

普明寺橋と羽束山

大岩岳遠望

波豆八幡神社
本日は武庫川エコハイク「千苅貯水池西岸を歩く」の4年振り2回目の下見でしたが、上り下りの厳しいう回路、倒木の谷歩きは団体には不向きである判断、別ルートを検討することになりました。しかしコロナまん延防止が延長となり、本番は中止となりました。スタッフの皆さんお疲れ様でした。
YouTube
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