UP 2022.11.6 HRY
蓬莱狭/座頭谷から船坂
阪急宝塚駅~蓬莱狭~座頭谷~(ムラサキセンブリ探索)~船坂
 ◇ 日時:2022年(令和4年)10月24日(月)、天気 晴
 
◇ 集合:9:00 阪急宝塚
 ◇ 行先:蓬莱狭、座頭谷、座頭谷川、船坂(362m)
 ◇ 参加者:MNC山歩会12名(男6、女8) リーダ-:小山
コースタイム
阪急宝塚9:00…(タクシ)…旧海山蓬莱狭キャンプ場前9:20…キャンプ場(ブルートレイン)(9:35~9:50)…蓬莱峡・屏風岩(10:10~10:30)…座頭谷川10:50…蓬莱狭堰堤(曲がり橋)11:10…座頭谷川遡行(ムラサキセンブリ探索)…4段堰堤11:55…河原(12:05昼食12:35)…座頭谷源頭13:20…六甲みつばちハニー農場13:50…舟坂橋バス停14:20/14:33…(やまなみバス)…阪急夙川駅15:02 解散
 歩行 約7km 5時間 Route Map(GPS軌跡)

 蓬萊峡は、破砕された花崗岩がさらに風化を受けて鋸歯状の鋭い岩峰の稜線を見せる峡谷で、自然学上はバッドランド(悪地)と呼ばれている。殺伐とした白い無数の剣山があまりにも非現実的な風景であることから、松本清張原作の「内海の輪」、黒澤明監督の映画「隠し砦の三悪人」など、映画やテレビドラマのロケ地としも有名。座頭谷は、その昔、ここを通りかかったひとりの座頭が道に迷い、ついには行き倒れになったと言い伝えられています。今回は座頭谷川集辺のムラサキセンブリの自生地探索を目的にゆったりとした山行。何とかムラサキセンブリ、センブリに会うことができました。
「旧海山蓬莱狭キャプ場」
 阪急宝塚駅からタクシーで知るべ岩を目指したが停車する場所がなく、旧海山蓬莱峡キャンプ場のゲート前まで乗車する。¥1860は4人で割り勘すればバスより便利である。平日の蓬莱峡方面への阪急バスは運行を中止してしまい、ハイカーは生瀬駅から車道を歩くか、宝塚駅からタクシー利用しかない。ゲートは閉まっているがハイカーのために小扉の鍵は掛かっていない。モアイ像のような石像(韓国済州島のトルハルバン)に迎えられ、広い道路を奥へ進むとアッと驚くブルートレインが並んでいる。寝台車2両と車掌車両がある。海山事業所の社長さんの道楽でこの地に運んできたという。まだきちんと整備されているようで色あせてはいない。ベンチや展望デッキまであり、蓬莱峡の山々を展望できる。ここで思わぬ時間をとってしまった。

旧海山蓬莱峡キャンプ場ゲート

トルハルバン(済州島の石像)の出迎え

ブルートレイン車掌車

ブルートレイン寝台車

蓬莱峡の展望
「蓬莱狭・屏風岩」
 急激な道を下り、太多田川(おただがわ)に降りる。飛び石を踏んで対岸に渡る。流れはくるぶし程度の深さだが増水時は渡渉不可。堰堤を乗り越えたところが蓬莱峡広場で、目の前に天を衝く巨岩・奇岩が林立し、見るものを圧倒する。高さは100m以上はありそうだ。更に林を抜けて河岸に行くと屏風岩だ。ロッククライミングのメッカだが平日の今日は誰もいない。女性クライマーが多いのか、山中にトイレまであるそうだ。

太多田川を渡る

堰堤を乗り越えて蓬莱峡広場へ
蓬莱峡

蓬莱峡全景

蓬莱峡広場で
屏風岩

ロッククライミングのメッカ 屏風岩
「蓬莱狭堰堤」
 しばし展望を楽しんだあとは巨岩群を回り込むようにして林を登り、座頭谷川左岸に降りる。このコースは初めてである。川を渡って蓬莱峡堰堤まで戻る。この堰堤は万里の長城ともいわれる巨大なもので、形状から曲がり橋ともいわれている。すぐ近くに尼信保養所の建物が見えるが閉鎖されているようである。対岸の知るべ岩まで行きたかったが、ロープを伝って崖を下らなければならないので今回は断念。再び座頭谷川を遡る。兵庫県砂防事業発祥の地の案内板を過ぎて大谷川を渡ると座頭谷へ入る。4段堰堤が見えてきた。

蓬莱峡の岩場を回り込んで座頭谷川へ

蓬莱峡堰堤(曲がり橋)

鎧積堰堤(座頭谷)

4段堰堤
4段堰堤の急な登りを越えて河原に降り立つ。ここで昼食休憩、適当な岩に腰かけて至福のひと時を過ごす。流れは少し上流で消えていた。

4段堰堤越え

岩ゴロの河原を歩く
「座頭谷川遡行」
 足を捻らないように慎重に岩ゴロの河原を遡上する。座頭谷岩峰群が見えてきた。行く手に大きな堰堤2本が立ちはだかるがいずれも左を高巻いていく。コンクリート堰堤を越えると座頭谷の岩峰群の真っただ中である。右を見ても、左を見ても奇岩・巨岩である。花崗岩の風化によるものだが、なぜこんな形になるのか不思議である。有馬高槻構造線が走っていて断層破砕帯であることは間違いない。花崗岩に混じって黒っぽい岩石は有馬層群の流紋岩や凝灰岩である。

座頭谷岩峰群1

座頭谷岩峰群2

座頭谷源頭部で
「みつばちハニー農場
 座頭谷源頭部から林に取りつく。谷から急激な登りになる。標高差100m余りだが、段差が大きいところがあり木の根を掴んでよじ登る。ストックが邪魔になる。約30分の苦闘で最上段460mに上がる。断層の最上段、上ケ平面である。休憩。閉店した六甲みつばちハニー農場前の車道81号線に出てきた。あとは車道下りである。盤滝トンネルの上から船坂の集落に降りてきた。展望は素晴らしく北摂の山々が、ハッキリ確認できる。能勢の妙見山、剣尾山・横尾山が見える。目を凝らせば京都愛宕山ものぞく。

座頭谷から上ケ平へ急激な登り

六甲みつばちハニー農場へ

京都愛宕山

船坂へ
◇◇登山道で出会った花◇◇

ムラサキセンブリ

センブリ
蓬莱峡でやっと探し当てたムラサキセンブリに感激!健脚ぞろいの皆さんのおかげで余裕をもって下山することができました。お疲れ様でした。
文/小山・平山、写真・編集/平山

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