up 2024.1.10やまぼうし
北摂 干支の山 茨木竜王山を歩く
忍頂寺〜宝池寺〜竜王山〜岩屋〜穴仏・負嫁岩〜車作〜武士道〜関大前
◇日時:2024.1.8(月) 曇・一時小雪 寒
◇場所:竜王山(509.8m)
     茨木市大字忍頂寺
◇同行者:MNC10名(男8、女2) リーダー:平林

竜王山と車作集落(府道46号線車作橋から)
行程:
阪急茨木市駅9:18…(阪急バス)…忍頂寺バス停10:10〜竜王山荘(10:15/10:24)〜参道10:35〜宝池寺(11:02/11:22)〜竜王山(11:28昼12:10)〜岩屋(12:38/12:46)〜穴仏・負嫁岩(12:55/13:05)〜深山水路北口(13:29/13:34)〜車作バス停14:20〜車作林道15:00〜武士道15:10〜関大前バス停(15:25/15:41)…(高槻市バス)…JR高槻駅16:05
Route Map(GPS) 断面図 歩行 約10km
「忍頂寺」 
 阪急茨木市駅から忍頂寺まで50分/590円の阪急バスは超満員、干支の山竜王山を目指す芦屋山の会と乗り合わせる。終点の忍頂寺バス停は標高320mあり寒い。畑にうっすらと雪が積もっている。登山道はすぐ近くだが冷え込みでトイレが我慢できず、忍頂寺スポーツ公園竜王山荘へバックする。竜王山荘でスタートミーティングと準備体操をして出発する。信号の前が登山口(参道)で階段が登っていく。60m程登ったところで忍頂寺(寿命院)からの車道と合流する。東海自然歩道の標識があり車道を登る。途中に蛙岩があるが藪に隠れてしまってよくわからない。車道が終わり、右下から忍頂寺からの登山道が合流してきた。200mも歩けば宝池寺である。

忍頂寺バス停

竜王山荘

竜王山登山口(参道)

石段を登る

忍頂寺からの車道に合流(クリック忍頂寺説明)

宝池寺へ
 「宝池寺」
 宝池寺は融通念仏宗のお寺で八大竜王を祀る。住職(尼僧)の出迎えを受ける。一緒に集合写真におさまり、見習い僧?ともども法螺貝を吹いてのおもてなしである。コーヒーや茶菓のサービスも尼僧ならではである。

宝池寺

尼僧

見習い僧?

竜王宮で(後列中央尼僧)
「竜王山」
 宝池寺から5分も登れば竜王山の山頂である。木々に囲まれ展望はないが、展望台に上ると、京阪の平野と生駒・金剛の山々を望むことができた。小広場で早い昼食とする。日差しはなく、時々小雪が舞う天気だが風がないだけ良しとしよう。三等三角点を確認して、竜王山自然歩道を穴仏・負嫁岩・岩屋方面に下る。東海自然歩道は車作へ南下していく。

竜王山展望台

三等三角点509.8m

竜王山山頂

展望台から
「岩屋」
 竜王山自然歩道は針葉樹と広葉樹の混交林の道である。関電鉄塔を過ぎると急な丸太階段道が下っていく。ところどころの岩場の下りは要注意である。標高350mT字路を右にとると岩屋である。岩屋は高さ30mの巨岩で、中腹の大きな裂け目にある胎内くぐり鉄梯子を登っていくと頂部に弁財天の宝塔を祀ってあるという。修行場の一つ。若者が鉄梯子を登っていった。

関電送電線鉄塔 標高460m地点

竜王山自然歩道

岩屋(クリック説明板)

岩屋 中央胎内くぐり鉄梯子
 T字路に戻り北へ進むと岩仏である。戦国時代の戦乱を避けるため、忍頂寺本堂の薬師如来像をこの岩穴に安置したという。登山道からロープで急斜面を登らなければならない。登山道の反対側に負嫁岩(およめいわ)がある。斜面から崩れ落ちそうな巨岩だが、怠け者の嫁がこの岩に座って憩いの場としていたが、この岩に住む天狗が怒ってその嫁を岩の上の松の木にくくりつけたという伝説がある。

穴仏は登山道の上

穴仏

負嫁岩
「深山水路」
 登山道は落ち葉深く、木段が見えない。リーダーが懸命に払いのける。車の音が聞こえるから麓は近い。林道に降りてきた。下方に水路が見える。深山水路(別名権内水路)である。1740年、車坂の庄屋畑中権兵衛(権内)が私費を投じ、20年の歳月をかけて車坂までの2200mの水路を築いたのである。北口広場に深山水路の説明版と改修記念碑がある。取水口は300mほど遡った下音羽川にあり、一升ます取水口という。車作に向かって水路が続く。遊歩道ともなっている。山腹をめぐる緩やかな流れは微妙は高低差を付けているのだろう。岩場を過ぎ、新名神高速下音羽川橋、竜王山トンネルの高架をくぐる。南広場を経て水路南口で遊歩道は終わる。

水路北口・北広場

深山水路(クリックで拡大)

車坂へ向かう水路

権内水路を歩く

新名神高速 下音羽川橋・竜王山トンネル
「車作」
 水路を歩くこと30分で車作の集落に入ってきた。車作とは、昔この村で産出する良質のケヤキを使って御所車を作り、献上したのが地名の由来だという。竜王山の南東斜面に広がる集落は絵になる風景である。法林寺に畑中権内の顕彰碑がある。車坂バス停から安威川右岸に下る予定であったが、ダム建設工事で通行止めとわかった。左岸に渡る橋もすでに撤去されていた。やむなく府道の車坂橋を渡り、車坂トンネル手前の安威川左岸の車道を歩くことにする。安威川ダム建設で車坂から下流の風景は大きく変貌していく様子がわかる。車道は、ゴルフ練習場で行き止まりになる。

車坂集落を下る

畑中権内顕彰碑

竜王山南東斜面に広がる車作集落

安威川ダム建設で変貌する風景(橋は撤去)

車道行き止まり
「武士道」
行き止まり地点から旧道に入り込み坂道を登って行く。最後の頑張りどころである。車坂林道に合流し、しばらく歩くと、阿武山とを結ぶ武士道である。関電北大阪変電所の長い塀を歩いてようやく終点の関大前バス停に到着する。山歩きよりも平地歩きがきつかった。

旧道を登る

車作林道へ合流

武士(もののふ)道

関電北大阪変電所

関大前バス停
歩行10km、雪もちらつく寒い日でしたが、宝池寺住職の法螺貝のおもてなし、権内水路歩きなど思ってもない楽しい山歩きになりました。一方で年明けから能登半島地震の発生です。おごれる人間へ、コロナに変わって竜の警告だったかもしれません。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
YouTube干支の山茨木竜王山

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