2018.3.25改定/2011.5.10作成やまぼうし
宝塚 西谷を歩く(武田尾〜大原野)
武田尾〜馳渡山〜奥ノ焼山〜西谷の森公園〜天狗松〜宝山寺
◇日時:2011.5.4(水) 晴れ
◇山名:1/25000地形図 武田尾
    馳渡山(289.4m)、点名武田尾(242.5)
    奥ノ焼山(346.7)、天狗松(339.8)
◇同行:エコグループ武庫川6名
行程:武田尾駅0915→馳渡山1005→点名武田尾1110→奥ノ焼山(1155〜1225)→西谷の森公園1320→天狗松1435→宝山寺1500…武田尾駅
    約10km
地図はこちら(改定)
 武庫川エコハイク6月企画の西谷を歩くの下見。8年ぶりに歩くことになったが、柔らかな緑の山道は昔と変わらないものの、途中新名神高速の工事が始まっており、宝塚SAが予定されている西谷はこれから大きく変貌するだろう。このコースは今回が最後になるかも知れない。

*本コースは治山工事と新名神高速工事のため通行不能です(2012.3現在)

「馳渡山」
 武田尾駅のほぼ真上にある馳渡(かけわたり)山へは、温泉橋の先にある古井戸のポンプから取り付く。ここは旧武田尾駅の構内だったと聞く。篠ザサをかき分けると植林地の中を登るしっかりとした道がある。本日一番の登りである。ジグザグに上り、明るい尾根筋に出ると3叉路に行き当たる。左へ10分ほど進むと、倒木の多い荒れた山中に馳渡山の三角点(289.4m)がある。平坦で雑木に囲まれ展望は全くない。更に奥に踏跡が続いているが、これは25000地形図の破線にある紅葉館近くに下る道だが、今はヤブと化しているようである。

馳渡山

馳渡山三角点

取り付きは旧武田尾駅の古井戸

植林地を登る

尾根の展望(よみうりゴルフ場方面)
「新名神高速」
 元の三叉路へ戻り、北へ向かう。ここからは標高250m前後の緩やかな上り下りを繰り返す。砂山にでると西方向の展望が開け、振り返れば馳渡山が盛り上がって見える。北西方向はるかにブルーシートが見えるのは新名神高速道路の工事現場だろう。萌え木色の潅木林が続く。明るい高原状の道だが、粘土質で結構湿地が多い。大岩稲荷への道を分けて西進する。小高いところに日本道路公団の基準点があり、赤杭があちこちに見られるようになってきた。このあたり、高速道路通過予定地であることがわかる。発破注意の看板が現れ、まもなく立派な擁壁を持った切り開き道路に行き当たる。擁壁の上を進む。後で調べてみるとこのあたりに宝塚サービスエリアとスマートIC(ETC車のみのインターチェンジ)ができるらしい。いずれこのハイキング道はなくなってしまうだろう。しばし休憩し、もう一度山道に戻るとすぐに点名武田尾の三角点(242.5m)があった。

砂山から道場方面展望(遠方のブルーシートは新名神工事現場)

新名神高速工事現場 発破注意看板

新しい道路

点名武田尾三角点
「奥ノ焼山」
 三角点から暗い森に入りしばらくで十字路に出る。左は川下川ダム、右は大岩稲荷である。北上を続ける。右手に隠し田のような休耕田を見るようになると道幅が広がり軽四の轍がある。火の用心マークの十字路を左手にとって鉄塔184のある奥ノ焼山へ向かう。10分ほどの登りで奥ノ焼山(別名ホウケントウ)の三角点竜ヶ岩(346.7m)へ到着する。ピークからは僅かに東に古宝山を望むだけで展望はあまりない。女房からの宿題のワラビが僅かにある。昼食タイムとする。ホウケントウとは何を意味するのだろうか?奉剣塔?通りすがりの地元の方に聞いてもわかりませんでした。
元の十字路に戻り、更に北上する。ワラビ不作でタカノツメの新芽を摘む。いずれも今晩のテンプラになる。前方が明るくなり、田園地帯に出てきた。鹿や猪の毛、角、骨などを飾ってある民家の作業場を覗き込む。狩猟が仕事なのか? のろう橋を渡り川下川が名を変えた境野川を遡る。行く先に天狗松が、振り返れば古宝山、奥ノ焼山が見える。

鉄塔184

奥ノ焼山三角点

玉瀬へ

境野川に沿って

古宝山
「西谷の森公園」
 田んぼを横切って西谷の森公園に入る。連休とあって、家族連れで賑わっている。公園をどう回ったらいいのか思案のしどころだが、西尾根を登り、馬ノ背から黒岩展望台が順当だろう。マルバアオダモ、コバノミツバツツジ、ガマズミの咲き乱れる遊歩道を進む。馬ノ背は何時の間にやら手すりがつけられていた。黒岩展望台は標高350mだが、360度の展望が広がる。北には羽束山、大船山、東は天狗松、竜王山、南は古宝山、大峰山、六甲連山、西は大岩岳、布見ヶ岳と西谷一の展望が広がる。

西谷の森公園

保与谷池

西尾根

馬ノ背

黒岩展望台

黒岩から南の展望(左から古宝山、大峰山、奥ノ焼山、六甲山)

北の展望(大船山)
「天狗松」
遊歩道の東尾根コースと合流して北上、コース外標識から布見竜王山(368m)方向に向かうと、急に自然の山道となる。小さなピークを下り、T字路を右折して天狗松に向かう。踏跡同然の道を急降下し、鞍部の十字路を直進して再び登るとNHK中継アンテナのある天狗松三角点(339.8m)である。本日4つ目の三角点である。立ち木に囲まれ展望はない。中継ケーブルに沿うように下っていくと妙見堂で、隣の天狗松といわれた松は立ち枯れとなっていた。ベンチが並んでいるのはここで祭祀が行われるのだろう。参道を下るとNHK埋設ケーブル標識から車道に降り立った。

天狗松三角点

NHK大原野テレビ中継所

妙見堂と天狗松
「西谷大原野」
宝山寺に立ち寄る。藁葺きの山門とケトロン祭り(8月14日に行われる灯篭祭りで市指定無形民族文化財)で知られる。高台から天狗松が望まれる。西谷村道路元標を通って、大原野素盞鳴神社にお参りして本日の山歩きを終える。GPSで歩行約10kmだった。新緑まばゆい連休の山歩きだったが、途中新名神高速が横切り、宝塚SAができることで、西谷も大きく変貌することだろう。

宝山寺から天狗松を望む

宝山寺山門

西谷村道路元標

大原野素盞鳴神社
関連ページ:2003.11.27 奥ノ焼山と川下川ダム    

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