up 2011.9.30やまぼうし
有馬 落葉山から高丸山
(太陽と緑の道)
有馬〜太陽と緑の道〜落葉山〜高丸山〜五社
日時:2011.9.24(土) 晴れ
行先:神戸市北区 2.5万地形図 有馬
   落葉山(533.0m)、落葉山北西峰(526m)、高丸山(508.5m)
同行:単独
有馬温泉から「太陽と緑の道」を五社まで歩く。落葉山、高丸山からは播磨・丹波・北摂の山々が一望し、素晴らしい展望の山歩きであった。

高丸山(落葉山北西峰展望台から))
行程:
有馬ロープウェイP 1000→(太陽と緑の道)→落葉山三角点1030→落葉山北西峰展望台1050→車道1120→高丸山(1215〜1240)→無名峰1325→五社駅1350・・・有馬温泉駅1410→(探索)→有馬ロープウェイP 1500
地図はこちら  太陽と緑の道案内図

「太陽と緑の道」
 有馬ロープウェイ駐車場から少し下って、鼓ヶ滝への道に下りる。温泉街に向かう道路を下って行くと、「太陽と緑の道」*の道標がある。滝川に架かる三顧橋を渡って少し下ったところの石段から山に取り付く。どこかの保養所の入口と間違いそうだが、すぐに山道となり、谷筋を登っていく。要所要所に道標があるから間違うことはない。やがて有馬三山の落葉山と灰形山を結ぶ縦走路に出る。人気コースで数人のハイカーに出会う。反対の落葉山に向かう。途中で振り返ると、灰形山から湯槽谷山、六甲最高峰が覗く。道脇の奥まったところに三角点(533.0m)があり、すぐに妙見寺である。有馬温泉街から参道がここに通じている。
*「太陽と緑の道」とは昭和47年、神戸の豊かな自然を気軽に散策し、人と自然のふれあいを図ることを目的に設定された総延長175kmの自然歩道(クリック)

落葉山(有馬ロープウェイPから)

落葉山取り付き(太陽と緑の道)

落葉山三角点533.0m

落葉山妙見寺
「落葉山」
 一服して、元の道を戻り、途中から谷あいの道を進む。私設の道標のある三叉路に出会う。道標についている地図を見ると、ここは落葉山トレッキングコースで、有馬グランドホテルから落葉山西峰、北西峰展望台を周回する散策路となっている。谷を下ればグランドホテルに直行するので、ここは直進して展望コースを行く。整備された広い道は北西峰展望台(526m)に続く。
 あっと驚く景色が待ち構えていた。東播磨から丹波、北摂、六甲の山々まで360度の展望である。同定してみよう。笠形山、千ヶ峰、西光寺山、白髪岳、松尾山、千丈寺山、大船山、羽束山、有馬富士、大野山、剣尾山、能勢妙見山、京都愛宕山・・・。これから行く高丸山は目の前である。国土地理院の昔の地図ではここに落葉山の表示があったようである。有馬三山縦走路から外れているが是非寄り道したいところである。
 グランドホテルから老夫婦が登ってきた。西峰にも寄りたいが先を急ぐ。

落葉山トレッキングコース(右下はグランドホテルへ)

落葉山北西峰展望台526m

落葉山北西峰展望台から播磨・丹波・北摂の山々の展望
「有馬街道」
 手入れの行き届いた山道を大きく迂回して、欽山駐車場横のフェンスの隙間から車道(有馬街道)に降りる。カタ越峠(396m)から少し下ったところである。車道側からは見つけにくい。ちなみに電柱名:エキマエ160が目印となる。
 高丸山への取りつきは車道を300mほど下ったところにあった。赤さびた鉄柱に鎖で通行止めしているが太陽と緑の道の表示がある。車道を挟んだ反対側のガードレール切れ目にも道標があるから、落葉山からここへ下りてくれば良かった。(帰りに探索した結果3叉路を誤ったことが判明)
 さて山に向かう道は、踏切のない神鉄の線路をまたぐ。直後に電車が通過する。トンネルを出てすぐだから注意が必要だ。一部舗装の山道はやがて三叉路になる。直進は太陽と緑の道で橋を渡って東有野台へ至るが、高丸山は左折して川に沿って下っていく。ところが再び車道に出てしまった。車道を100mほど下ったところから再び山道に入る。何のことはない、初めから車道を歩いて、ここから山道に入ればいいのである。線路跨ぎも、川渡りも不要である。

太陽と緑の道 三叉路

車道に下る(右端車の後側)

神鉄線路を渡る(左から右へ)

高丸山・東有野台分岐(左折する)

車道から高丸山取り付き(手前左へ)
「高丸山」
 通行止めロープをくぐっての広い道には猛犬注意の小屋や廃車が放置してある。私有地なのかもしれない。左の谷にかかる鉄の橋は送電線巡視路行きなので間違わないように。廃車の横をすり抜けていくと右手に山に登っていく道がある。いつの間にか太陽と緑の道の道標がなくなっているので不安ではあるが道はしっかりしている。急登していくと送電線鉄塔下に出る(430m)。その先で右から上がってくる道が合流する。東有野台からの道だろう。眼前に高丸山が姿を見せる。一度下って上り返す。丸太階段の道はきつく、補助ロープもついている。
 高丸山山頂に到着した。小さな広場に三角点(508.5m)があり、青空に白い旗が翻っている。手製のベンチで昼食休憩する。裏六甲(最高峰〜有馬三山〜逢ヶ山)の山々が展望する。足下に阪神高速北神戸線の有馬口ICが白く光り、その向うに神鉄沿線の街並みが続いている。どっしりと構えた逢ヶ山(722.0m)が印象的だ。神戸ヒヨコ登山会の署名簿ポストがあり、ノートを覗いてみると、有野台から毎日多くの人が登山しているようである。

丸太階段とロープの道が続く

高丸山が近づく(東有野台分岐から)

白旗翻る高丸山頂上

逢ヶ山722m

唐櫃台方面の展望
「五社駅へ」
 西に向かって稜線を歩いて行くと、五社方面への分岐があり、表示に従って急降下する。登り返したところが440mピークである。再び下り、また上り返す。途中に2ヶ所分岐を確認したがいずれも直進する。ここまでの道は林の中でほとんど展望はない。390mピ−クは白旗の立つ岩山で実に360度の展望である。落葉山北西峰同様、北に播磨、丹波、北摂の山々、南に高丸山から裏六甲、眼下に有野台から藤原台への町並みが広がる。有野台8丁目に下りる隣の尾根にも2本の白旗が翻っているのが遠望された。しばらく展望を楽しむ。
五社へ道は左が絶壁となって高速道路に落ち込んでおり、慎重を期す。絶壁の上に石仏やたき火跡があり、何かを祀っているようだ。やがて細くなった道はジグザグに下りはじめ、最後に民家の玄関先の階段を下りて、五社駅裏の道路に出た。

440P付近から五社への稜線を望む

岩山ピークから有野台・藤原台を望む

白旗翻る岩山ピーク(390m)

高丸山(左)と440Pを望む

絶壁の上を行く(下は五社ICと北六甲有料道路)

下山したところ

神鉄五社駅
神鉄で五社駅から有馬温泉駅まで戻り、有馬街道をもう一度歩いて、往路で誤った太陽と緑の道の分岐点を確認した。これで落葉山から高丸山まで、太陽と緑の道が繋がった。低山ながら素晴らしい展望の山歩きであった。

関連ページ:有馬落葉山から高丸山 2012.7.14

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