up 2014.1.6やまぼうし
生駒縦走(高安山〜暗峠)
信貴山口〜高安山〜十三峠〜鳴川峠〜暗峠〜神津道〜枚岡
日時:2014.3.22(土) 天気 晴
行先:大坂・奈良府県境
    高安山(487.4m)
    1/25000地形図 信貴山・生駒山
同行:単独
ルートタイム:
信貴山口駅11:10→(ケーブル)→高安山駅11:15・・・高安山気象レーダ(11:33〜40)・・・立石越12:05・・・十三峠(12:40〜55)・・・鐘の鳴る展望台(13:17〜13:25)・・・東大阪なるかわ活動センタ13:42・・・鳴川峠13:52・・・なるかわ園地(14:20〜30)・・・暗峠14:40・・・14:55神津嶽コース・・・15:15神津嶽・・・枚岡展望台(15:20〜15:35)・・・梅林15:52・・・枚岡神宮16:00・・・枚岡駅116:10            歩行約12km
Route Map
正月に干支の山生駒山を暗峠まで歩いたが、その先高安山まで縦走したかったが時間切れ。高安山あたりアオモジが満開だというMさんの勧めもあり、今回は反対に高安山から暗峠までを歩く。大坂と奈良の都を結ぶ生駒越えの古道、立石越、十三峠、鳴川峠、暗峠を縦断する歴史の山旅となった。

信貴山ケーブルから高安山
「高安山」
 近鉄信貴山口駅で虎マークの西信貴ケーブルに乗る。彼岸休みで信貴山にお参りに行く人で結構いっぱいである。標高420mの高安山駅では信貴山行の近鉄バスが待機しており、全員が乗継いだようで、登山客は誰もいない。今日は高安山から暗峠まで生駒縦走を目指す。左手に回り込むように生駒縦走歩道がある。西風が冷たいが、天気が良く、眼下に大阪市街が展開する。開業したばかりのアベノハルカスがひときわ目立っている。

10分も歩いたら大阪管区気象台の高安山気象レーダーがある。半径300kmをカバーして雨、雲の観測をしている。ここは高安城跡でもあり、7世紀に百済を破った唐の侵攻に備えた山城があったと案内板にある。高安山三角点(487.4m)は敷の中なのであろうか、発見できなかった。5分ほどで大きな分岐に出る。道標には信貴山まで30分とある。往復したかったが時間の制約で断念、次の機会とする。
北に向かって舗装道路が続いており、はるかに生駒のアンテナ群が見える。大きな建物は一元の宮宗教施設であった。久安寺への道を分けて進むと右手から信貴生駒スカイラインが近づく。舗装道路に別れを告げ、ガードレールを跨いで歩道に入り、スカイラインのガードを潜る。

西信貴ケーブル(信貴山口駅)

高安山駅

高安山気象レーダー 

高安山駅からの展望
「立石越」
 スカイラインを左に見ながらアップダウンの道を歩く。前方の円形アンテナは航空保安施設信貴VOR/DMEで航空機はこの真上を通る。アオモジだ。うす緑の枝に白い壺型の花が鈴なりについている。クロモジは知っていたがアオモジは初めてだ。しかし、足元を見ると、すっぱり切られている。見ればあたりの数本のアオモジはすべて伐採されているではないか。明らかに意図的である。何故なのだろうか・・・・?茫然として篠笹の中を歩く。立石越(430m)の歩道と交差した。
*後にアオモジの群落は信貴山への道の途上鉄塔付近にあることを知る。もともと久安寺周辺で花材として植栽されていたものが野生化し、どんどん増殖してこまっているらしい。

生駒縦走歩道 スカイラインのガードを潜る

スカイライン立石越付近

アオモジ
 
篠笹の道

立石越歩道

航空保安施設(信貴VOR/DME)
「十三峠」
 ヤブツバキの十三峠(430m)に着く。この呼び名は、峠の北側にあった十三の塚に由来するという。八尾市神立(こうだち)と奈良平群町を結ぶ道を十三街道といい、近世は大坂から伊勢参りの道として賑わった。平安の歌人在原業平が天理から神立の女性のもとに通った道であったことから「業平道」とも呼ばた。峠の十三仏にはシロモジが供えられていた。
 
十三仏 アオモジが供えられている

十三峠歩道 
 
十三塚
スカイラインを高架で跨ぐ。鐘の鳴る展望台に上がってみる。西に大阪市街、東に奈良盆地からはるか白雪を頂いた台高の山々が見える。恋人たちの幸せを叶えるという「希望の鐘」の下にある「誓いのリング」にはたくさんの南京錠がつけられている。二人の愛の結びつきが強くなることをイメージしているのだそうである。

スカイラインを跨ぐ陸橋
 
鐘の鳴る展望台

鐘の鳴る展望デッキより奈良盆地の景観(白雪頂く高見山)
「鳴川峠」
 スカイラインを右に見ながらアップダウンを繰り返す。平坦なスカイラインを歩いたほうがずっと楽だろう。森の中にきのこ型の小屋が散見しだすと、なるかわ園地である。東大阪市野外活動センター自由の森なるかわの大きな看板がある。鳴川峠(400m)を挟んで北側が大阪府民の森なるかわ園地である。縦走路の中で最も標高の高い524mの広場から本日最高の展望が広がる。大阪湾、淡路島、明石海峡大橋、六甲、北摂の山々が、来し方を振り返れば、高安山、信貴山、葛城山、金剛山を望む。

東大阪市なるかわ活動センター

鳴川峠歩道 

なるかわ園地中央広場524m

なるかわ園地から大坂市街の展望

なるかわ園地より生駒縦走路を振り返る(遠方は金剛山)
「暗峠」
 しばし、展望を楽しんで暗峠(455m)へ下りる。スベリ止めの舗装道路両脇はアオキが群生している。今年2度目の暗峠は、数組のハイカーが休憩していた。連休なので峠の茶屋「すえひろ」も開いており、100円野菜を並べている農家もあった。前回は国道308号線を下ったが、今回はなるかわ園地に戻り、神津嶽コースを下ることにする。棚田を横切り、再びなるかわ園地にはいる。展望広場から下ってきた道との合流地点には、無料休憩所とトイレがあり、ボランティアの方が詰めていた。
 
暗峠
 
暗峠の下を通る生駒縦走歩道
「神津嶽コース」
 神津嶽コースは防災無線搭の下から始まる丸太階段道である。立ち木の間から大阪市街地を垣間見ながら下っていくと「らくらく登山道」と呼ばれ広い車道に下りる。すぐに神津嶽ふれあい広場休憩所がある。目の前のこんもりした森が神津嶽(315m)である。頂上には枚岡神社があり、枚岡神社創祀の地である。

なるかわ休憩所

神津嶽コース口

丸太階段続く神津嶽コース

神津嶽は

枚岡神社創祀の地
「枚岡」
 少し下ったところが枚岡展望台(263m)である。なるかわ園地展望広場よりもさらに近く大阪市街が見渡せる。大坂城や通天閣もわかるというが、逆光で定かでない。隣で双眼鏡をのぞいていたご老人によれば、神戸空港、伊丹空港、関西空港が見えるのだそうである。梅林に下りてきた。梅の花も盛りを過ぎた感じだが、市民の憩いの場になっていた。枚岡神宮にお参りして本日の山歩きを終える。正月と合わせて生駒山上から高安山まで縦走したことになる。お疲れさんでした。

枚岡展望台

枚岡展望台からの景観

梅林

枚岡神社

出会い


ヤブツバキ(白花)

ヤブツバキ

サンシユウ

アセビ

アオキ

アオモジ 

関連ページ:生駒山 から暗峠(2014.1.5)

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