IT

中国 雲南の旅(1)

UP 2019.8.18 /2012.8.6 やまぼうし
■日程:2001.7.29(火)~8.1(金)
■行先:中国雲南省 昆明、石林、麗江
■旅行社:JTB
■ツアー客 12名、現地ガイド
■行程
  第1日:関空・・・(JAS)・・・昆明→石林
  第2日:昆明・・・麗江(白沙村→玉峰寺→雲杉坪)
  第3日:麗江(玉泉公園→龍泉村→麗江古城)
  第4日:昆明(龍門→円通寺→華亭寺)・・・(JAS)・・・関空
雲南行程図(クリック拡大)
はじめに
JTB旅物語の「雲南省ナシ族と世界遺産を訪ねて」~麗江と昆明・石林の旅4日間~に同行する。トッキーズ8人とあわせて12名の旅となる。初めての中国旅行である。このレポートは、2001年のメモをもとに、2012年にWEB化したものである。
雲南省
 中華人民共和国の最西南部に位置し、南部でベトナム、ラオスと国境を接し、南部から西部にかけてミャンマーと接する。北西部はチベット自治区、北部は四川省、北東部は貴州省、東部は広西チワン族自治区と接する。面積 39万 km² (日本の106%) 、人口4,500万 人、省都昆明人口400万、中国53民族中26民族が暮らす。世界遺産は麗江古城(1997年、世界文化遺産)、雲南保護地域の三江併流群(2003年、世界自然遺産)、中国南方カルスト(2007年、世界自然遺産)がある。(旅行時は麗江古城のみが世界遺産)
第1日 2001.7.29 曇一時雨

関空発9:40→(JAS)→昆明空港着13:25 空港14:10→石林16:00~17:10→昆明市内

夕食19:00~20:00 レストラン(過橋米線)

昆明劇場20:30~21:50→ホテルコートヤード昆明22:10(泊)

<関空→昆明>
 関空7:40集合出国手続き、7月から日本入出国カードなくなる。女房のキャスター付き小型バッグのペットボトル4本が重い。会社8人組みは揃うが、あと4人はどの人か良くわからない。旅なれたご老人が現れ挨拶を交わす。待合室では少数であったが、いつの間にかJAS233は満席。東京からの乗り継ぎ客か?定刻9:40出発。配られた中国入国カード、検疫カードを見本を見て作成。サイン以外は全て英語。すぐに飲み物サービスに続いて機内食、まだ11時を回ったばかりなのに。
上海上空から揚子江が眼下に、河口の島をはさんで海に注いでいる。大陸に入ってから時間が長い。時差1時間、時計を戻す。機長の説明では昆明の天気雨も晴れに変わる。日本語が少しおかしい、外人パイロットかも。昆明空港レーダトラブルでスタンバイであったが定刻13:25に到着。

昆明空港
 
現地ガイド安さん
空からの昆明はビルが立ち並ぶ都会で日本と変わらない。空港横にはシートを被った軍用機がズラリ並んでいる。出口で「旅物語」と書いた紙を持った女性ガイドが待ち受け。縮れ毛の小太りな体で服装に無頓着な女性、もう少し洒落気があってもと思うがこれが普通なのか。名前は安さん、しかし日本語は日本人と変わらないばかりでなく日本の文化や伝統も良く知っている。中国東北出身、大連大学日本語学科卒、雲南省に配属、日本留学経験なしにびっくり。
<昆明から石林へ>
 昆明は省都。人口370万、都市部は170万で標高1890mの常春の都で春城と呼ばれている。モンスーン気候のため6~8月は雨期である。本日も曇でやや蒸し暑く30℃を超すことは無いがスコールがあるとのこと。やはり石林途上何度か雨に見舞われる。
33人乗りの大型マイクロバスに12人とスルーガイド安さん、運転手兼現地ガイド周さんで石林へ直行。バス内で1万円を653元に両替。右側通行の約90kmの2車線または一部3車線のがたがたの舗装道路、白い道(麻薬街道)を南下する。もう一つの緑の道はヒスイ街道だそうな。昆明を一歩出ればもう田舎の一本道。黒煙を上げるトラック、観光客を乗せたマイクロバス、少数の乗用車、三輪タクシー、馬車、耕運機が警笛を鳴らしながら抜きつ抜かれつする。信号が無いだけに渋滞も無いが運転はかなり危険。赤土の丘陵地帯を縫い、渓流に沿い、開けたところは田んぼやとうもろこし畑が続く。見上げれば山腹をトンネルでつなぐベトナムに続く鉄道(狭軌でフランス開発)と広州への鉄道が走っている。
沿道は根元を白ペンキで塗ったユ-カリの並木が続いている。ペンキは防虫と反射板を兼ねているのだそうだ。建物はほとんど赤レンガづくりであり、いたるところで赤土を掘り起こしている。近郊の町には埃と油に塗れた服を着た人が多く、また三輪タクシーが目を引く。公道のはずだが町にさしかかると2.3箇所の有料ゲートがある。高速道路は建設中であり、たくさんの作業者がのんびりと仕事をしている。橋脚も頼りなさそうで、地震がきたら簡単につぶれそうである。また建設中のガソリンスタンドや「汽修汽配」の看板を掲げた車の修理屋がやたら多い。やがて部族(イ族、サニ族)の村を抜け、カルスト地形が現れると石林が近い。約2時間、尻が痛い。
<石林>
 土産物屋が並び、観光客があふれる。一般の観光客とは別の駐車場に入る。入場するや10~20mの石の林が建ち並ぶ。日本人と見るやサニ族衣装の売り子が擦り寄ってくる。刺繍の財布、ポシェット、エプロン等100元、とか1000円とか言って振り払うのが大変である。帰りにまたと言って逃げ出す。石の間を縫いながら道が頂上まで続く。その間色々な動物の名前がついた石もある。
出口で再び売り子に囲まれる。逃げ出すとさらに値下げ。財布10枚で1000円、ポシェットも10個ぐらいのまとめて1000円。イヤ安い。お土産に配るには最適である。みんな機械織であるが値段につられて買い込んでしまいそうだ。買わないでいると、往きに後でと断った子が日本語で「うそつき」といっている。相当すれている。途中で売り込みにきたエプロンは100元が40元(650円)、ちょっと欲しかったが・・・。ここのトイレは扉あり。

石林入口

林立する石柱

展望台より

石柱の間を縫って 

サニ族衣装の売り子
<昆明の夜>
 17:10石林発、昆明市内に戻り、夕食のレストランに向かう。入口にチャイナ服の娘が立つレストランの一室に押し込まれる。12人で1テーブルは狭く、部屋も壁に囲まれて圧迫感がある。名物過橋米線はゆでたソーメンの感じでうまいとは思わない。油で煮えたぎったスープに鶉卵や野菜、薄切り肉を入れる。ビールは大理という銘柄でサイダービンに似ている。味は水っぽくアルコール度は10%ときつい。追加は6元と安い。ビ-ルや酒を飲みかけるとすぐにホステスがやってきて満杯にする。酒を注ぐためにホステスがいるわけで、セルフで注いだら彼女達の仕事を奪ってしまうことになる。
ガイドが一人200元で民族舞踊が観賞できるがどうか、10人以上は180元と勧誘する。私はしんどいので止めたかったが10人に満たないため協力する。劇場は約500席があるが、入場者は我々を含めて観光客30人ぐらいしかいない。ショーそのものは華やかで仲間のO君が舞台へ上がるやら、見ごたえがあったが、中国としては入場料が高い。あとで聞くと個人入場は60元だそうで、3倍も払わされたことになる。出口には我々を待ち構えて大勢の売り子が民族舞踊で使われた楽器や笛などを手にバスに乗り込んでもしつこく付きまとう。中には千円札を見せて値段を強調している。

昆明劇場 民族舞踊
昆明飯店など夜の繁華街を抜け、ホテル着22:10。外見の立派なホテルである。早速売店の子が日本語で話し掛けてくる。40%引きの券をくれる。ガイドが明日のスケジュールを説明。バス、トイレ、洗面具、ドライヤー、ナイトローブつきツインルームでM氏と同室。なかなか眠れず。翌朝5:00モーニングコール。

トップに戻る     ◇第2日麗江その1へ

inserted by FC2 system