北京第3日(2007.10.3)
頤和園(世界文化遺産)
北京市街の西北約15kmにある、頤和園(いわえん)は万寿山と昆明湖(人造湖)からなる中国の典型的庭園。面積290haだが、そのうち水面が4分の3を占めている。

万寿山と昆明湖
「頤和園」の歴史は古く、12世紀、金代に皇帝の離宮として築かれたのが始まりといわれていいる。その後17世紀以降の清代に、最も大々的な整備がなされたが、1860年の第2次アヘン戦争で英仏連合軍によりほとんどが破壊されてしまった。しかし絶大な権力を握ったかの「西太后」により大規模な修復が行われ、そのために軍費を3000万両を流用したという。その後の財政危機で清朝滅亡の原因の一つになったといわれる。平地を掘って湖を造り、その土で高さ60mの万寿山ができたというからそのスケールに驚かされる。

仁寿殿の前にある竜はキリンビールの商標のモデル

長さ728mの長廊には8000枚の絵が描かれている
観光ルートは東宮門から入園して、皇帝や西太后が政務を執った仁寿殿、湖の畔に巡らされた全長728mの長廊、寝室だった楽寿堂を巡る。
北京動物園
 動物園に着きましたが、入場券売場は長蛇の列。隣の軍隊の営門らしいところから団体入場する。目当てはパンダと孫悟空のモデル金絲猴(きんしこう)。熊猫(パンダ)館は国慶節の人人人で、やっと肩越しにちらっと後ろ姿を覗いただけ。外からも、遠方から小屋に出たり入ったりする姿を見ただけ。テレビなどでよく見ているので新鮮味がない。

熊猫(パンダ)館

外庭から

金絲猴
明十三陵(定陵)(世界文化遺産)
 北京郊外50kmにある。天寿山の山裾、20Km四方に渡る、巨大な陵墓群で、明朝3代の成租永楽帝から王朝最後までの13代の皇帝と皇后が眠る。いずれも生前につくり上げたもので、地下宮殿を造営するなど死後も生前同様の暮らしを考えたものである。そのうちのひとつ、第14代皇帝神宗万磨帝の定陵に入場する。

陵墓群

定陵入口
地下宮殿は深さ27mにあり、発掘された当時の棺と、皇帝皇后の玉座の複製が展示されている。床、壁面、天井に至るまで大理石づくりで、天井は見事なアーチを描いている。秘密保持のため、造営に従事した作業者は全員殺されたという。贅沢な定陵の建設が、後年、明の財政を破綻させたとも云われる。

総大理石づくりの地下宮殿

定陵前の土産物屋(柵の外から桃売り)
万里の長城(八達嶺)(世界文化遺産)
 観光の目玉は万里の長城の八達嶺です。北京郊外70kmにありますが、国慶節の大型連休で地方からどっと団体の観光客が押し寄せ大渋滞です。マイカーは庶民にはまだ高嶺の花ですが、それでも人口が日本の10倍ありますから、ご想像ください。ロープウェイ乗り場手前2Kmで完全にストップし、このままでは最終のロープウェイに間に合わない事態に。

歩行1時間、やっとロープウェイが見えてきた

ロープウェイで標高800mまで登る
全員下車して、歩くはめに。70歳代後半のおばあちゃんまで1時間の歩行の末、17:00発のロープウェイに乗り込むことができました。しかし、最終下山便は17:30ですから、正味15分程度の駆け足観光、といっても急階段でゼイゼイハーハー、写真を撮るのが精一杯です。

人の行列の八達嶺
夕闇せまり、おまけにもやで視界はい2kmぐらいしかありません。予定では2時間の観光時間でしたが、とにかく来たというだけ。もういちど出直すしかないとあきらめ顔の八達嶺でした

時間切れ、これ以上は行けませんでした

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