播磨 ササユリの高御位山縦走
成井登山口〜高御位山〜鷹ノ巣山〜百間岩〜鹿島神社
更新2020.5.27/2010.6.18HRY
■日時:2015.6.10(水)晴
■山名:高御位山304m
■場所:加古川・高砂市境界 2.5万地形図加古川
■メンバ:山歩会10名
■ルートタイム
JR宝殿駅10:00・・・(タクシ5km)・・・成井登山口(1012〜1025)→(けもの道)→縦走ルート1125→高御位山(1145〜1230)→長尾奥山分岐1255→市ノ池分岐1317→馬の背分岐1348→鷹ノ巣山(三角点地徳)1351→鉄塔1437→百間岩トップ1445→展望台1505→鹿島神社(1512〜1530)→JR曽根駅1610

歩行8km Route Mapはここ

高御位山(たかみくらやま)は、兵庫県加古川市と高砂市の境界に位置する標高304.2mの山です。低山ですが22の峰を連ねる岩山で、播磨アルプスとも呼ばれています。初夏には成井登山口から山頂までの登山道や縦走路にはササユリが咲きます。縦走路からの瀬戸内、六甲、北摂、播磨、但馬に至る展望はさすが兵庫50名山です。
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「成井登山口」
 MNC山歩会メンバー10名がJR宝殿駅に集合する。ササユリが咲くという成井登山口から「けもの道」を登る予定である。駅から登山口までは5kmあるのでタクシーの相乗りで行く。北口と南口にタクシーが待機しているが1台程度なので到着した順に3台に分乗する。料金は¥1560〜¥1920とばらつく。何でこんなに違うの?登山口には無料駐車場と東屋がある。1台が行方不明で、別の登山口へ行ってしまったのではと慌てる場面があったが僅か50m先の参道入口に待機していてホッとする。

高御位神社山門(登山口)

参道を上る

参道・獣道分岐
「笹ユリの道」
 高御位神社参道の石段を上る。しばらくで参道から獣道(愛称笹ユリの道)へ分かれる。分岐の看板にはササユリの説明があり、地域で大切に保護していることがわかる。獣道といっても藪漕ぎではなく、細いが明瞭な岩ゴロの道で結構急峻である。どこにササユリがあるの?きょろきょろしながら10分ほど登っていくと注意看板だ。ササユリを大切に育てているので手折らないでください。種子から開花まで7,8年かかります。あった!登山道から離れた斜面に1輪、2輪。望遠でないと撮影できない。続いてもう一か所、こちらは3輪ほどでカメラマンがつけたと思われる道が花の近くまで続いている。近づいて撮影することができたが、もう終わりに近い。この後出会った地元のハイカーによれば、今年の開花は10日早かったそうである。やがて広い岩場に出て展望が開ける。標高は150m、斜面に祠が祀ってある。この先にはもうササユリはなかった。しかしよく見ると登山道わきに点々と植栽の跡がある。棒でマーキングしてあり、水の入ったペットボトルも置いてある。しかし芽生えているのは僅かであった。成長に時間がかかるのだろう。

獣道(笹ユリの道)に入る

ササユリ発見

山腹に点在するササユリ

登山道脇のササユリ

3連のササユリ

岩壁の祠
「高御位山」
 オカトラノオの群生地を越えて露岩の縦走ルートに出ると一気に展望が開ける。ベンチもある。高御位山は目の前である。集合写真を撮る。山門をくぐり石段を上がる。岩上のモニュメントは飛翔の碑。1921年(大正10年)、地元出身の飛行士渡辺信二が自ら創作したグライダーで飛び立った所だ。高御位神社に参拝する。三角点299.8mは神社の柱の陰にあった。ご神体の磐座(最高峰304m)の上に立つ。北摂、丹波、六甲、播磨の山々や明石大橋、淡路島、瀬戸内の海、家島など360度の展望が素晴らしい。南側は絶壁で足がすくむが、若いカップルが足を投げ出して腰かけているには驚かされる。

縦走路から高御位山山頂を見る

飛翔の碑

高御位神社山門

高御位神社

三角点

高御位山・山頂
「縦走路」
 日向は暑い。多くのハイカーとともに神社の日陰で昼食を摂る。縦走路歩きが始まる。すぐ隣のピークには「天乃御柱天壇」と書かれた石柱と方位盤が設置されている。これから歩く縦走路が一望する。露岩のアップダウンが続く。岩はしっかり足にフィットして滑ることはない。同行の地質専門家によれば流紋岩、溶結凝灰岩の層であるという。蝶が飛んできて体にとまったり、思わぬところにササユリを発見する。炎天下、休憩しようにも木陰がないのが難点だ。縦走路の最高峰鷹ノ巣山264.2mから姫路市街地が展望する。姫路城を探すが分からずじまい。縦走路は南にカーブして反射板、鉄塔を過ぎ、本日のハイライト百間岩の下りにかかる。

縦走路の展望

縦走路の最高峰鷹ノ巣山264.2m

瀬戸内の展望

鷹ノ巣山から姫路市街の展望(右遠方、姫路城は見えるか?)

双耳峰の鷹ノ巣山と高御位山(反射板付近から)
「百間岩」
標高180mから110mまで、標高差約70m平均斜度30度の露岩の下りである。足下に鹿島神社が見える。慎重に、ジグザグに下る。足元が滑らないので助かる。雨で濡れていたら大変だろう。全員無事に露岩下の展望台につく。

慎重に下る(遠方は馬の背と高御位山)

展望台から仰ぐ百間岩

百間岩最上段で
「鹿島神社」
 縦走路は次のピーク地徳山の登りにかかる。露岩のアップダウンの繰り返しに疲れたわれわれは予定通り鹿島神社に下る。薄暗い参道は神社の裏手に下りてきた。名物かしわ餅の看板が並ぶ茶店で一服しようと思ったが本日は定休日。残念。徒歩40分、曽根駅前のコンビニで反省会の材料を買い込んで車中の人となる。

鹿島神社は合格祈願の神様

チタン製の大鳥居 高さ26m

竿池から高御位山

出会った花等


ササユリ(高御位神社)

オカトラノオ(獣道)

イシモチソウ(縦走路)

テイカカズラ(高御位神社)

ネジキに似てる?(高御位神社)

サルトリイバラ(縦走路)

関連ページ:高御位山22峰縦走2006.10.9
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